自立?自由?悲しみ?気持ちを抑えている?「青」につながる心理

2021.02.06 (土)

色彩心理のはなし。
今回は「青」についてお伝えします。

 

「感情のおおもと」となる「赤・黄色・青」

 

 

色彩心理の視点でみたとき
「心理的な三原色」とされる色があります。

 

「感情のおおもと」となる3色。

 

それは「赤・黄色・青」です。

 

今日は、その中でも
「青」の話をさせていただきます。

 

「青」につながる一般的なイメージは?

 

 

青系の色といっても
明るい「空色」から、暗い「紺色」まで
さまざまな「色み」があります。

 

今回は

「中くらいの明るさ」の「青」の心理について

お伝えします。

 

「青」につながる、一般的なイメージや意味には
「冷静・集中・知性・信頼・自立」など。

 

そして
「自分を律する」と書く方の「自律」
「自己抑制・悲しみ・孤独」などが、あります。

 

青に惹かれるのは
「立ち止まって、自分を見つめたい」
「冷静に物事をすすめたい」と感じるときや

 

「自立したい」と思うとき。

 

また
「孤独を感じている」
「悲しみを抱えている」
そんな心の状態が、青とつながることもあります。

 

明るい青である「空色・水色」の心理
暗い青である「紺色」の心理についても
このページの下方のご案内から
コラムを是非、ご覧くださいね。

 

絵画にみる「色とココロ」

 

ここで、少し。
「絵」に表現された「青」の心理について
お伝えします。

 

スペインで生まれた「キュビスム」の画家
「パブロ・ピカソ」の話です。

 

ピカソというと
「キュビスム、立体派」と呼ばれる
こういった絵画で、よく知られている画家ですが

 

 

(出典 左:『カラー版 西洋美術史』高階秀爾監修 美術出版社
出典 右:『西洋絵画の巨匠7 ピカソ』関直子著 小学館)

 

実は、ピカソは
「作風が、めまぐるしく変化した画家」でもあります。

 

1881年に
スペインに生まれたピカソは

 

1900年から
パリとバルセロナを、交互に行き来して

 

1904年から
パリに住むようになります。

 

この頃。
1901年~1904年の作品は
「青の時代」と呼ばれます。

 

『色で読み解く名画の歴史』
(城一夫・橋本実千代著 パイ インターナショナル)という本は
「絵画と色」について
とても分かりやすく纏められていて
よく参考にさせていただいているのですが

 

ここに
「青の時代」のピカソの作品も掲載されています。

 

<<自画像>>  <<人生>> という2枚です。

 

(出典:『色で読み解く名画の歴史』)

 

「ピカソ自身の困窮(こんきゅう)した生活」や
「親友の自殺」が
彼の心に、大きな影を落としました。

 

ピカソは、その心を
「青」という色で、表現したんですね。

 

その後

1904年に「恋人ができた」ピカソは

約2年間、今度は「ピンク色」を中心とした
こちらの絵のような「あたたかい色彩」の作品

を描きます。

 

(出典:『色で読み解く名画の歴史』)

 

「色と心理のつながり」がよく分かる話なので
ここで紹介させていただきました。

 

「青」を、こんな風に取り入れてみましょう!

 

(上添写真のポストカート:「PIANISSIMO」AURELIA FRONTY © EDITIONS CARTES D’ART )

 

「青」が身近にあると
自律神経のうち、体を休息モードにする

「副交感神経」を優位に働かせる

とされています。

 

「心を落ち着かせたい」とき
部屋に「青い小物」を置いてみてください。

 

ただし

青を「大きな分量」で取り入れると
体感温度が下がって、寒く感じたり
「寂しさや、孤独感」につながることもあります。

 

部屋に取り入れるときには
分量をおさえたり

「暖色系の色」のものと組み合わせる、など
工夫しながら取り入れてみてくださいね。

 

「青」につながる「あなただけの」意味は?

 

 

色には、必ず
「プラスの側面」と「マイナスの側面」があります。
ですから
「この色は良い色、この色は悪い色」という区別は、ありません。

 

また、色の持つイメージや意味には
「多くの人に共通する、一般的なもの」の他に
個人の体験・記憶とつながる
「あなただけの意味」もあります。

 

さて
あなたは、「青」が好きですか?
あなたにとって「青」は、どんな色ですか?

 

好きな色みの「青」は
どんな「記憶」と、つながっているのでしょうか。

 

色を通して
自分の心を、深く、見つめてみてくださいね。

 

 

 

 

 

色を味方につけて。今日も素敵な一日を。

 

「動画」で解説しています。ぜひ、ご覧ください!

 

YouTube【私色のつばさチャンネル】にて、動画で「青の心理」の解説を行っていますので、是非こちらもご覧ください。

 

引用元:青の心理 ~ 色とココロのコンシェルジュ 佑貴つばさ~

 

<尚、それぞれの色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません>

 

( ピカソの絵画 写真出典:『カラー版 西洋美術史』高階秀爾監修 美術出版社、『西洋絵画の巨匠7 ピカソ』関直子著 小学館、『色で読み解く名画の歴史』城一夫・橋本実千代著 パイ インターナショナル / 写真のポストカード:「PIANISSIMO」AURELIA FRONTY © EDITIONS CARTES D’ART / 参考文献 : 『色で読み解く名画の歴史』城一夫・橋本実千代著 パイ インターナショナル、『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP 研究所、『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版 )

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー

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