強い意志?プロフェッショナル?人と距離を置きたい?「黒」につながる心理は?
色彩心理のはなし。 前回から「無彩色(むさいしょく)」について お話ししています。 「無彩色」の中で、今日は 「黒の心理」についてお…
色彩心理のはなし。
「色み」を持たない色である
「無彩色(むさいしょく)」についてお伝えする3回目。
「白」「黒」に続いて
今回は「グレイ」の心理についてお伝えします。
目次
「グレイ」につながる一般的なイメージや意味には
「ニュートラル・柔軟・落ち着き・控えめ・中立」などが、あります。
また
どんよりとした「曇り空のイメージ」と結びついて
「不安」や「迷い」の気持ちとつながることもあります。
「白黒つける」と反対で
「あいまいである」「はっきり決めたくない」ときに
その思いが、この色に投影されることもあります。
グレイに惹かれるのは
「ニュートラルな状態でいる」
「リラックスしている」
「チカラを抜きたい」とき など。
また
「疲れていてエネルギーが足りない」
「気力が無い」「体調不良」「迷いがある」
そんなときに「グレイ」に惹かれることもあります。
強い刺激が欲しくない状態のときに惹かれやすい色
といえますね。
「服の色」の話を少し。
ビジネスシーンで着るスーツの色として
「紺色」と「グレイ」どちらを選ぶか
迷う方もいらっしゃるかもしれませんね。
それぞれ、こんな特徴がありますので
参考になさってください。
「紺色」を身に着けると
「理知的な人」「知識を持ち、信用できる人」
「誠実な人」「品格がある人」
という印象を周りの人に与えます。
一方
「厳格な人」「気軽に話しかけにくい人」
という印象を与えることもあります。
「グレイ」を身に着けると
「落ち着いた印象を与える」
「中立な人に見える」「敵をつくらない」
「目立たない」
そんなメリットがあります。
一方
「物足りなさ」や
「煮え切らなさ」「優柔不断さ」
を感じさせてしまうこともあるんです。
グレイのスーツを着る場合には
「地味」になりすぎないように
「少し色みを感じるグレイを選ぶ」
「鮮やかな色と合わせる」
「素材を選んで、華やかさをプラスする」など
工夫をすると良いですね。
色だけで比較すると
グレイのスーツよりも
紺色のスーツの方が「若々しい印象」をつくりやすいと思います。
グレイは「落ち着いた印象」になります。
グレイの落ち着いたイメージに
「活発な印象」をプラスしたい場合には
男性なら、ネクタイ・ポケットチーフや、シャツで。
女性なら、シャツなどインナーや、アクセサリーで。
配色に「コントラスト」をつけると良いですね。
チカラを抜きたいとき
グレイは、それをサポートしてくれる色です。
グレイを身に着けたり、身近に置いたりすると
「気持ちがニュートラルになる」
「落ち着く」
「敵をつくらない」などの効果もあります。
「今日は目立ちたくない」「脇役でいたい」
そんな風に思うときにも洋服に選んでみてください。
ただし
長い間、グレイばかりに囲まれて生活をしていると
「気力が湧いてこなくなる」
「人と関わりを持つことが、面倒くさくなる」
「不安な気持ちになる」
という状態を導いてしまうことがあります。
グレイを身近に取り入れて
心と体をニュートラルな状態にした後
「充分に休んだな」と思ったら
今度は、鮮やかな色を選んで
「色の刺激」で活気を取り戻しましょう。
ぜひ「オンとオフのメリハリ」を
色でも、つけるようにしてください。
グレイは、どんな色と組み合わせても
調和しやすい色ですね。
鮮やかな色は、まだ着なれていないけれど
「まず、少しの分量で取り入れたい」
「だんだん慣れていきたい」と思うときには
グレイと組み合わせて着てみると
取り入れやすいかもしれません。
また、グレイは
「明るさ」によってイメージが大きく変わる色でもあります。
ごく明るくなると
「白のイメージ」とむすびつきやすく
ごく暗くなると
「黒のイメージ」とむすびつきやすくなります。
そのときの気分や
「こうありたい自分」のイメージに合う明るさの
グレイを選んでくださいね。
色には、必ず
「プラスの側面」と「マイナスの側面」があります。
ですから
「この色は良い色、この色は悪い色」という区別は、ありません。
また、色の持つイメージや意味には
「多くの人に共通する、一般的なもの」の他に
個人の体験・記憶とつながる
「あなただけの意味」もあります。
あなたは、「グレイ」が好きですか?
あなたにとってグレイは、どんな色でしょうか?
どんな記憶とつながっていますか?
この色は「自分にとって」どんな意味があるのか?
色を通して
自分の心を深く、見つめてみてくださいね。
色を味方につけて。今日も素敵な一日を。
YouTube【私色のつばさチャンネル】にて、動画で「グレイの心理」の解説を行っていますので、是非こちらもご覧ください。
引用元:グレイの心理 ~ 色とココロのコンシェルジュ 佑貴つばさ~
<尚、それぞれの色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません>
( 参考文献 :『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP 研究所、『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版 )
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー
当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。
現在の記事: ニュートラル?控えめ?迷い?「グレイ(グレー)」につながる心理は?