女性の人間関係むずかしいですよね。 職場でもあなたが心地よくいるために。
あなたは、職場で人間関係に悩むことはありますか?
とくに、女子同士の人間関係って、ちょっと面倒くさいところがあるかもしれません。
「悩みのすべては関係性によるもの」と言われるくらい、人間関係には悩みがつきもの。ときに、「女の敵は女」になって、女性同士のトラブルに巻き込まれることもある。
女性が会社を辞めたい理由で一番多いのは「人間関係」だそうです。
比べたがる、張り合ってくる、嫉妬する。
グループ行動する、敵・味方をつくる。
自分と他者との境界があいまいになる・・・。
私も、女性社員が9割以上の会社に25年間勤務して、そんな経験をしました。
もし今、あなたが以前の私と同じように、女性の人間関係で悩んでいるとしたら。
私の経験を書いたこのコラムが少しでもお役に立てば幸いです。
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【目次】
1) あなたが会社で「敵」にされてしまった時にすること
私の会社員時代。
同僚より先に昇格し、上司がアシスタントの女性を私のもとに配属してくれた時のこと。
同僚の嫉妬をかっていたようです。しばらく気がつかなかったのですが、部署内にとどまらず他の部署の人たちにも、かなりひどい悪口を広められていたことがあります。
多かれ少なかれ皆がストレスを抱えている会社という場所では、ストレスのはけ口を探してしまうのかもしれません。周りの人たちが急に冷たくなり、とてもショックを受けました。「共通の敵をつくることで結束する」というところもあるでしょう。その同僚だけでなく、他の女性まで急に私への接し方が変わったことに驚きました。
あの時期は、さすがに辛かった。職場で会う人会う人を、「この人も、彼女から悪口を聞いているんじゃないか」とかんぐってしまい、怖かったです。
けれど、同じ部署に態度を変えずに接してくれた人が何人かいたことが、心の支えになりました。言い訳をして回る気にもならなかったので、淡々と仕事をこなしていました。
そうするうちに時間が解決してくれました。
こういう場合にできることは「職場の他の人たちからの信頼を取り戻すこと」です。そのためには「本来のあなたを見失わずに、誠実に仕事をすること」が大切です。悪口を言っている女性に振り回されないようにしましょう。
この後、4) でご紹介する本、水島広子著『女子の人間関係』の中にも同様のケースについての相談が載っていました。
【・・・この状況で自分を守ることを考える際、その相手は、悪口を言いふらしている同僚ではありません。職場の他の人たちです。その人たちからの信頼を取り戻すことができれば、被害は最小限に防げます。実は、同僚について「悪口を言いふらしている」と周囲の人に言うことは、それ自体が「悪口を言いふらしている」ということになってしまいます。ですから、同僚が言いふらしていることについて反論を試みるよりも、信頼できる人間として仕事をすることの方がはるかに大切です。同僚の言動にこだわらず、淡々と誠実に仕事をしましょう。・・・】(出典:『女子の人間関係』水島広子著 サンクチュアリ出版)
まさにその通りだったと思います。その間は辛かったですけれど。
私の場合はその時の反省点として「普段から周りの人達と、もっとコミュニケーションを深めていれば良かったのかもしれない」と思っています。
「グループ行動」は好きではないので、しないのですけれど。仕事を一緒に進めていく仲間として、一人ひとりと信頼関係を築くことは大切ですよね。
「女度」が少し高かった同僚についても、その人の存在をもっと尊重すべきだったなと感じています。「女度」の高さは「選んで欲しい」「認めて欲しい」という欲求の表れでもあるそうです。
私は彼女を、心の中で否定してしまっていたのです。心の中で思っていることって、言葉に出さなくても相手に伝わるもの。
「自分と異なる考えを持ち、行動している人も否定をしない」
「自分と異なる価値観を否定しない」
頭では分かっていても、心に落とし込むのって実はけっこうむずかしい。でも、大切なことですね。
2)「グループ行動・形だけのつながりを求める」女性との関り方
女性はグループ行動をすることが、男性より多いかもしれません。
「一人でいるということは、誰にも選ばれなかったということ」
長い間、選ばれる性であった女性は、そう感じてしまいがちなことが、理由の一つとも言われます。
私は、集団行動があまり得意ではありません。
その理由の一つは、会社員時代始めの頃に「ランチにいつも一緒に行くことと、仲が良いことは別だ」と感じたこと。「AさんとBさんはいつも一緒にランチに行っているのに、AさんはCさんといる時には、Bさんの陰口ばかり・・・」そんな光景を、何度か目にすることがあったからでしょうか。
もう少し大人になった今、思うのは「その人を大切に思うことと、いつも一緒にいることとはイコールではない」ということ。私も、友人・仲間を大切に思っています。協力しあうのも大事なことです。でも、時間を束縛することとは全く別の話。
むしろ、お互いの時間を尊重しながら、お互いが必要な時には助け合い、大切な時間を共有することが素敵な大人の関係性だと思います。
とはいえ、実際にこれを会社の中で実践するのには、少し勇気がいりますよね。私も会社でしばらくの間「少し変わった人」と思われていたかもしれません。
それで、気をつけていたのは以下のこと。
・仕事中は、周囲の人と必要なコミュニケーションを取る
・グループ行動することを否定しない(自分と異なる考えを持ち、行動している人も否定をしない、そんな気持ちが大切です)
・嫉妬されそうなコトは、信頼できない人には話さない
・でも、自分に自信を持って行動する
・自分で自分の時間を楽しむ
友人に話したら、「本当はそうしたくても出来なくて、うらやましいと思っていた女性が、実は多いんじゃないかな」と言っていました。
今「会社で、グループ行動が面倒くさいなぁ」と思うあなたへ。
いきなり離れるのは、難しいかもしれませんね。最初は少しずつ、自分の心地よい距離感を探っていきましょう。「3回に1回は誘いを断る」などしながら。そして、自分が自然体で居られる場所を確保してみてください。
自分の時間・自分の気持ちを一番大切に考えられたらいいですね。あなたが無理をして、ストレスを感じてまで、他の人と同じふるまいをする必要もありません。自分自身が一番心地よい「ありかた」を選択して。あなたの毎日を、あなた自身が創っていってくださいね。
3)「恋愛で張り合ってくる」女性との関り方
こんなこともありました。あなたにも同様の経験はありませんか?
30代半ばだったでしょうか。仲良くしていた同僚の A子さんと二人で夕飯を食べている時に、会社員の男性 Bさん、Cさんと知り合いました。そして、「3 対 3 で合コンしよう!」と盛り上がりました。
知り合った翌日。
A子さんは「私、Bさんが断然タイプ。本当に素敵だよね」
合コン当日。
私は、Cさんと話が盛り上がり、Cさんと帰りがけに話をしていました。
すると、A子さんが「ねぇ、ねぇ。ちょっと来て。ちょっと会計のことで相談が」と私をなぜか遠くに連れて行きました。私はその後、Cさんとは話せないままで会合が終了。
翌日の A子さん。
「私、Cさんが良いな!Cさんに連絡しようと思うの!」
実際にメールを出したようですが、私がそのコトに関心を示さなかったので(示さないようにしていたので・笑)それ以降は連絡するのをやめたようです。
同様のことがあと2回ほどあったので、それ以降は、彼女に恋愛に関する話をするのを止めました。「お互いにプラスにならない刺激は、し合わない方がいい」と思ったから。
張り合ってくる。
そんな「女」の部分も、4) でお伝えする「女性が置かれてきた社会的背景」、つまり「選ばれる」という立場が原因で起きることのようです。
こんなときにできるのは「適度な距離を置くこと」です。
女性の場合「なんでも話す」ことが仲の良さにつながると思いがちです。でも、自立した大人であれば「踏み込み過ぎないこと」が大事だと思います。
女性同士に限らず、人間関係にストレスをためないコツは「適度な距離感」かもしれません。
適度な距離を保つことは、相手を大切に思っていないこととは違います。けれど、お互いに「プラスにならない不要なストレス」は避ける。それは、むしろ「大人同士のお互いを尊重し合う」ことではないかと考えています。
4) 女性の少し困ったところとその背景 水島広子著『女子の人間関係』より。
水島広子著『整理整頓 女子の人間関係』は、とても参考になるので触れておきますね。
この本の中では、いろいろな女性にみられる「少し面倒くさい部分・一連の困った特徴」について
仮に「女」という書き方をしています。それは
・比べたがる、張り合ってくる。
・「敵」「味方」を作りたがる。
・「形ばかりのつながり」を求める、群れたがる。
・「自分は自分、他人は他人」ができない。
・「相手のことは自分が一番わかっている」という態度で、意見の押しつけ、決めつけをしたりする。頼まれていないのに教えたがる。
・演じる、恋愛で変わってしまう。
などなど・・・
その背景には、こんなことがあるそうです。
【もちろん時代は変化してきていますが、伝統的に、そして未だに一般的な傾向として、女性は「男性から選ばれる性」です。かつての女性は自力で社会的地位を築くことなど考えられず、「どの男性に選ばれるか」によって社会的地位が決まっていました。・・・「選ばれる」という受動的な立場に置かれている・・・「女」の特徴の一つである、「すぐに他人と自分を比較する」「他人に嫉妬する」というのは、「選ばれる性」であることに由来します。「誰かが選ばれるということは自分は選ばれない、誰かがほめられるということは自分はほめられない、という相対評価の世界に生きているからです。・・・「選ばれる性」である「女」は、どうしても「相手からどう思われるか」というところに目がいきます。・・・】(出典:『整理整頓 女子の人間関係』水島広子著 サンクチュアリ出版)
「選ばれる」という受動的な立場が、その背景にあるのですね。
5) 「苦手な人」と「苦手な色」の関係について 動画で解説しています
私がずっと「苦手と感じていた女性のタイプ」と「苦手」と感じてしまった理由について。そして、色彩心理の観点から「苦手な色との関係」についてお伝えしています。ぜひ、ご覧いただけたら嬉しいです。
YouTube【私色のつばさチャンネル】にて、動画で「苦手な色が教えてくれる大切なこと」の解説を行っていますので、是非こちらもご覧ください。
引用元:苦手な色が教えてくれる大切なこと ~ 色とココロのコンシェルジュ 佑貴つばさ~
6) あなたの「苦手」をみつめてみましょう
動画をご覧いただけましたでしょうか?
あなたにも「どうも好きではない女性のタイプ」があるとしたら。
あなた自身が、何かを我慢したりしていませんか?
「羨ましい、嫉妬する気持ち」。
それは、自分が「本当はやりたい」「今は出来ていないけれど可能性がある」と感じた時に生じるそうです。
もしも、他の女性に対して「嫌い、許せない」という感情が沸いてしまったら。
「心の中に押し込んでしまった、あなたの願望がないか?」と、自分の心と対話をしてみましょう。そして、自分の中の閉じ込めてしまった感情を解放してあげてください。
嫉妬の気持ちが沸いてきたら、それは「あなたの可能性を見つけた」ということ。
自分を向上させる、一歩踏み出す、そのきっかけにしてくださいね。
7)「選ばれる」から「選ぶ」毎日へ!
女性のちょっと面倒くさいところ・・・
女性は、比べたがる、張り合ってくる、嫉妬する、グループ行動する、敵・味方をつくる、自分と他者との境界があいまい・・・
それは、「選ばれる」という立場がつくってきたものだったんですね。
「受動的な立場」って、なんだかちょっと悔しい感じがしませんか? これからは「自分で自分のあり方」を選んでいけたらいいですね。
「自分で自分の道を選択」すると、自分で責任を負うことになるから、ちょっとしんどいかもしれません。それでも、やっぱり楽しい。だから「受動的な人生から、能動的な人生に変えていく」、一歩一歩でも。
「自分の領域・意見・ライフスタイルを尊重する」
「他者の領域・意見・ライフスタイルを尊重する」
「自分の気持ちを大切にする」
「他者の評価でなく、自分の基準で生きる」
「まず、自分自身が幸せである」
自分自身が一番心地よい「ありかた」を選択して。
あなたの毎日を、あなたのココロでつくっていってくださいね。
◇◆◇
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(文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 『色彩学校 色彩心理総合科 テキスト』末永蒼生監修、『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『整理整頓 女子の人間関係』水島広子著 サンクチュアリ出版)