後悔しない生き方。アラフィフで会社を辞めて起業した私が思うこと。
「気がつけば、アラフィフ。もう、半世紀を生きてきた・・・」
ここまでの道のりを、あなたは、どのように進んできましたか?
特に、40代は「目の前のことに、ひたすらに取り組んで来た」
そんな10年だったのはないでしょうか?
今、「人生の折り返し」に、何を思われますか?
私は、25年間勤務した有名企業を、アラフィフで辞めて起業しました。
私の経験が少しでも、今、迷っているあなたのお役に立てば、と思います。
ぜひ、コラムを読んでみてください。
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< コンテンツ >
1) 人生を変える。25年間勤務した会社を、アラフィフで辞めて起業した私。
1) 人生を変える。25年間勤務した会社を、アラフィフで辞めて起業した私。
私は、25年間勤務した仏有名ブランドを、アラフィフで退社して、起業しました。思い切りましたよね(笑)
周囲の8割の人は、本気で心配してくれるが故に、「辞めないほうが良いよ」と言ってくれたけれど。でも、心が望むことを選択せずにはいられなかった。
「頭」で冷静に考えれば「会社を辞めない方が良い」。
でも、人生をもう半分以上も生きてきた。今度はやっぱり、自分の「心」で選択したかったんです。
会社を辞めてから 3月末で 2年になりました。開業届けを出してからは 1年経ちました。会社に頼らず自分で仕事をしていくのは、思っていた以上に大変。だけど「会社を辞めなければ良かった」と思ったことは、一度も無いです。今やっと「本当の自分を取り戻せたのかな」という感じがしているから。
会社を辞めて2年が経とうという時に、『魂の退社』という本を読みました。アフロヘアでおなじみの元朝日新聞編集委員、稲垣えみ子さんの著書。「50歳、夫なし、子なし、そして無職・・・しかし、私は今、希望でいっぱいである」
25年勤続した有名企業をアラフィフで辞めた自分を、勝手に重ね合わせて気になって。読んでみると、本当に共感できることがいっぱい。そして多分、同じように感じている働く大人の女性は、実はたくさん居るのでは、と思います。
私自身の経験に本の内容を交えながら、お話させてくださいね。
2) 真面目に頑張るだけでは、幸せになれない。
あなたは今、何かを「真面目に頑張って」いますか?
私は、かつて「真面目に頑張って」いました。負けないように。遅れないように。
そうするべき、そうすることが正しい、と思っていたから。
『魂の退社』に、こんな一節があります。
【 私たちは自分の人生について、いつも何かを恐れている。負けてはいけないと自分を追い詰め、頑張らねばと真面目に深刻に考えてしまう。しかし真面目に頑張ったからその分何か返ってくるかというと、そんなことはないのである。そしてそのことに私たちは傷つき、不安になり、また頑張らねばと思い返す。そして、その繰り返しのうちに人生は終わっていくのではないかと思うと、そのこともまた恐ろしいのである。(出典:『魂の退社 会社を辞めるということ。』稲垣えみ子著 東洋経済新報社)】
「真面目に頑張る」こと自体は、悪いことじゃない。
ただ、大切なのは、頑張っていることが「楽しい」かどうか。「誰のために」「何のために」頑張っているか。自分を満たすため? 誰かを満たすため? 誰かの期待に応えるため?
もしも今、頑張っていることが、楽しくなくて、辛いとしたら。なんだか、空しいとしたら。
それは「したい・ありたい」ではなく、「すべき・あるべき」を頑張っているからかもしれません。
「自分の心からの欲求」ではなくて、「他者から期待されている役割」を果たすためであったり、「他者から評価されるため」であったり。
だから、真面目に頑張っても、なんだか「満たされない感じ」がするのかもしれません。
もちろん生活していかなくてはならないし、「したい・ありたい」を優先なんて、実際には簡単ではない。
負けるよりは、勝ったほうが気持ち良い・・・褒められないよりは、褒められたほうが心地よい・・・そうかもしれない。
でも、自分がココロから望むものは、本当は何?
本当に私を満たしてくれるものは、何?
「すべき・あるべき」に取り組む間にも、「したい・ありたい」に費やす「気持ちと時間」を、今よりもっと増やしていかれれば。そうすれば、もっと「喜び」「満足感」や「幸せ」を感じやすくなるのじゃないかしら。
かつての自分を思い出しながら、そんなことを考えました。
3) 頑張っても満たされなかった私のこと。
憧れの仏ファッションブランドに、運よく入社できた私。もともとファッションが好きだったし、ラグジュアリーブランドだったので、入社当時は嬉しくてモチベーションも高かったです。
有名ブランドだったので、本当は自分の価値が上がったわけでも何でもないのに、あたかも「自分の価値が上がったような錯覚」を持っていました。それはそれで、当時抱えていたコンプレックスの解消になったので、自分にとっては意味のあることでした。憧れのブランドで働く私のことを、私自身が気に入っていて。なので、入社してから頑張りましたね。
あっという間に10年が過ぎます。でも、上司が変わった頃から、人間関係に悩み、同僚が上司のご機嫌を取るのを見るのも嫌になり。そして、自分が新しい上司からあまり評価されていないと感じてからは、仕事の内容にも興味が持てなくなります。そうして、モチベーションはどんどん下がっていくのです。周りの人とも話をしたくなくなり、体調も崩しました。そういえば、小さい咳が止まらず、ずっとマスクをしていましたっけ。
でも、新しい部署に異動して「部門マネージャー」の肩書きを得た時には、再びモチベーションが上がります。もともとは、ブランドが好きでファッションが好きで入った会社。でも、いつの間にか「他者の評価」や「期待される役割」が、モチベーションの大きな部分を占めるようになっていたのです。
その「ビジネス企画管理部門マネージャー」という、売上予算・経費予算の策定と管理を任された時。再び、頑張りました。「認められなければ」と思ったのです。でも、本当は無理をしていたみたいです。
「本部の予算を預かる」その役割を担う私は、「真面目であるべき」「仕事ができる人であるべき」「間違えてはならない」「賢い人であるべき」「べき」で自分を縛りつけていました。月に一度の会議でも、真面目な顔で、数字の話だけをして。いつも眉間にしわを寄せていたようです。
「ありたい自分」をココロの奥の方に押し込んでいたのですね。どれが「自然体の自分」「心地よい自分」なのかも、よく分からなくなっていました。
「こうあるべき」と勝手に自分で決めて「真面目で間違えない人」で居続けます。それが「会社に期待されている自分」だと思い込み、頑張り続けました。確かに、上司は評価してくれました。
でも、そんな自分は、全然楽しくなかったんです。だから「頑張る気持」にも限界があります。
周りにも仕事のできる同僚が増えて。すると、私のモチベーションは、だんだん下がっていきました。
そんな頃。18年ほど前に、偶然書店で本を見つけ感動し、いつか仕事にしたいと漠然と思っていた「色彩心理」の存在を思い出します。
「色彩心理の道に進みたい」「安定した有名ブランドに残るべき」ふたつの気持ちを抱えて、長い間「葛藤」していたのですが、その自分のココロの奥にある葛藤には、自分の意識では気づけませんでした。
ただ、「なんだか満たされない気持ち」を満たそうと、買い物しまくる日々。洋服や靴をまとめ買い。
でも、買っても、買っても、ココロは満たされなかったのです。
そんな折、「色彩学校」の体験講座へ。「ぬり絵」を使って「最近の自分」を「色」で表現した時に、自分の葛藤に気づき。その後も一年悩みましたが、ついに「色彩学校」」へ。やっと「色彩心理」を学ぶことになります。
やっと「したい・ありたい」の気持ちを優先して、自分の道に踏み出した。起業することができたのです。
4) 「すべき・あるべき」から「したい・ありたい」へ。
「したい・ありたい」を優先して起業してからは、「喜びの質」が変わった気がします。
起業して仕事を起動に乗せるのは、思っていたより大変で、時間も掛かります。でも、今、私は毎日がとても楽しいです。だから「頑張っている」という自覚すらありません。稲垣さんが本に書かれているように「希望であふれて」います。なぜだか「根拠の無い自信」もあります。不思議ですね。
英語の「gift ギフト」という単語に素敵な意味があります。
普段使っている「贈物、寄贈(品)、贈与、贈与権」などの他に、「天分、才能」「楽にできること」。
この意味を知った時に、なんだか嬉しくなりました。
生まれつきの性質、みながそれぞれ持っている才能って「天からのギフト」なのかな。もともと持っている「自分らしさ」「ありたい自分」を活かすことが、本来の幸せにつながるのかな、と気づきます。
あなたは今、何の為に頑張っていますか?
もしも、頑張っても、頑張っても、満たされない感じがするとしたら・・・
あなたが「ココロから望むものは何か?」自分の心の声に耳を傾けてみてください。
毎日忙しい中、心の声を聴く時間を持つのは、なかなか難しいかもしれません。でも、敢えて時間をつくってみてください。
そして、心からの欲求が分かってきたら、少しずつ、そのために費やす時間を増やしてみてくださいね。
「本当の自分」を取り戻すために。
5) 「ある」ではなく「ない」にも豊かさがある。
買い物をしまくっていた私と重なるのですが、会社員時代「欲望全開」の暮らしをしていたという稲垣えみ子さん。人生の折り返し地点に立って、リアルな老後を想像し、「お金がなくてもハッピー」にさせてくれる「何か」を探し求めて。そして、こんな気持ちにたどり着いたそうです。
「ない」ことにも豊かさがある。「豊かさ」って何なのか。
【 何かをなくすと、そこには何もなくなるんじゃなくて、別の世界が立ち現れる。それはもともとそこにあったんだけれども、何かがあることによって見えなかった、あるいは見ようとしてこなかった世界です。で、この世界がなかなかにすごい。・・・「ない」ということの中に、実は無限の可能性があったんです。 でも私は頑張って「ある」世界を追求してきた。「ある」ことが豊かだと思い、そのために働いておカネを一生懸命稼いできた。しかし「ない」ことにも豊かさがあるとしたら、それはいったい何だったんだと。(出典:『魂の退社 会社を辞めるということ。』稲垣えみ子著 東洋経済新報社)】
そう気付いた稲垣さんは、次々と電化製品を捨て始めて、電気代を使わない生活に切り替えたそうです。電子レンジ、扇風機、こたつ、ホットカーペット、電気毛布。そしてついに冷蔵庫まで。
【 ・・・いったい何が必需なのか、何が豊かなのか、どんどんわからなくなってきました。もしかして、「なければやっていけない」ものなんて、何もないんじゃないか。そう気づいた時、私はものすごく自由な気がしたのです。・・・「あったら便利」は案外すぐ「なければ不便」に転化します。そしていつの間にか「なければやっていけない」ものがどんどん増えていく。・・・それまでずっと「あったらいいな」と思うものを際限なく手に入れることが自由だと思ってきました。しかし、そうじゃなかった。いやむしろまったく逆だった。「なくてもやっていける」ことを知ること、そういう自分をつくることが本当の自由だったんじゃないか。この発見が私に与えた衝撃は、実に大きかったのです。(出典:『魂の退社 会社を辞めるということ。』稲垣えみ子著 東洋経済新報社)】
昨年(2016年)4月に来日したウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカ氏の話を思い出します。
「世界一貧しい大統領」として知られているムヒカ氏。来日した時の話の中でも私の心に残ったのが
“ 物を買う時「お金」で買っているのはなく、そのお金を得るために使った「時間」で買っている。”
物を手に入れるために、大切な「時間」を使う。でも、大切な「時間」を使って手に入れた物が「豊かさ」につながるとは限らない・・・
物を手放して「自由」を手にした稲垣さん。かつて「金満ライフ」をおくっていた頃の自身のことを書いています。
6) 買い物が止まらなかった頃のこと。
稲垣えみ子さんの本から抜粋です。5年ほど前、私にも同じような時期があり・・・「私だけじゃなかったんだ」そして、他にも同じ経験をしている女性が多くいるのかもしれない、と思います。
【 改めて思い返すと、この頃の私は本当にめちゃくちゃなお金の使い方をしていました。好きな洋服は買いたい放題。月に一度はお気に入りの洋服屋さんへ行って山盛りの洋服やら靴やらを片っ端から試着し、ダーっと何点も買うのです。・・・しかしですね、お店の人にちやほやされ、大金を支払って服を手に入れる「その瞬間」が幸せのピークなのです。その後、重くかさばる紙袋を持ってようやく家に着くと、まあ何ということでしょう。もうその服やら靴やらを袋から取り出すことが、どことなく面倒くさいのです。・・・大喜びで買ったものの何年も袖を通していない洋服がいやでも目につく。・・・しかしそこまでわかっているのに、シーズンが変わると洋服屋に行き、いつものようにいそいそと買い物に勤(いそ)しむ。まったくもって意味不明の行動ですが、当時の自分を振り返ると、そうしなければいけないんだと思い込んでいた。そういう「リッチ」な自分でい続けたかった。それ以外の方法で自分を楽しませ満足させる術を知らなかったからだと思う。(『魂の退社』より抜粋。】
「それ以外の方法で自分を楽しませ満足させる術を知らなかった・・・」。
そして本当は・・・心から楽しくも無かったし、満足もしていなかったのではないでしょうか。
私にも同じようなことがありました。5年ほど前、「本当の自分を探し続けていた」頃。その時にはそう気づかなかったのですが、「自分のココロをモノで満たそうとしていたのだな」と思い返す時期があります。
ワンピースを色違いで2枚買い、翌日に同じお店にジャケットを買いに行く。靴を2足まとめ買いして、もう1足はお取り置き。カシミアのストールも、色違いで、いったい何枚持っていたのだろう。本当に山ほど買い物をしていました。ひとつのハンガーに洋服を2枚ずつ掛けて。それでもクローゼットに洋服が収まりきらなくなり、リサイクルショップへ。袖を全く通していないワンピースやジャケットを何枚も持って行き・・・リサイクルショップのオーナー女性に「もう!なんて無駄遣い!」と叱られたことがあるくらい。買い物に依存していましたね。
そう。お店でほめられ、お金を使う瞬間が喜びのピーク。でも、家に帰ると多すぎるモノにエネルギーを吸い取られ、疲弊していました。自分で意識していなくても、潜在意識は常に働いて、溢れるモノたちを常に認識していて疲れるのです。それに、お金を使い過ぎてしまった罪悪感にも、さいなまれていました。
買い物でストレスを発散していたのと同時に「満たされない心」を、無意識にモノで埋めようとしていたのだと思います。本当は、モノで埋めることなど出来ないのに。だから、買っても、買っても、満たされない。また買ってしまう。それなりのお給料を貰っていたのに、貯金も全然できなかったんです(苦笑)
いくら数を増やしても、モノではココロは満たされなかった。
本当は「別の何か」を求めていたんです。
そして、それはきっと「他の誰か」「何か」に満たしてもらえるものでもない。
「自分自身で満たす」ものなのです。
でも「ちょっとリッチな、見せかけの自分」が邪魔をして、「本当に大切なモノ」「違う世界」が見えなかったのです。
7) 何かをなくすと「別の世界」が現れる。
「したい・ありたい」を優先して起業してからは、「喜びの質」が変わった気がします。
起業して、仕事を軌道に乗せるのは、簡単なことではありません。それに、会社員時代には会社に任せっきりで、健康保険や厚生年金の金額さえも余り気にしていなかったけれど。独立してからは、「生きていく為には、こんなにお金が掛かるの!」と改めて驚くことばかりです。でも、安定収入があった頃より今のほうが、ずっと健全な生活をしていると思います。
それは「したい・ありたい」を優先して、心が安定しているから。衝動買いもすることが無くなり、「自分が持っているもの(モノとココロの両面で)」にフォーカスできるようになってきました。
大切なものに集中できる、という贅沢。
何かがあることによって見えなかった世界が、そこにはあったのです。
ココロの奥で思い続けていた「色彩心理」の道に進んでから。
「自分の気持ちを大切にする」ようになってから。
「本当に大切なもの」と「そうでないもの」の違いを感じるチカラが備わってきたのかもしれません。
「目に見えるモノ」ではなく「目に見えない本当に大切な何か」に、今、満たされつつあるのでしょう。100%満たされているわけではないけれど、満足度はグッと高いと感じます。
最近も、不要なモノはリサイクルショップへ持って行ったりして、自分の心にそぐわないモノを、そぎ落としつつあります。「本当に大切なもの」に集中し、それ以外を手放し始めると、なんだかすごく心地よい。これまで「自分にとって本当は必要の無いモノ」に、「どれ程の時間とココロを支配されていたのだろう」と気づきます。
もしも、あなたが、買っても、買っても。持っても、持っても。なんだか満たされない。
手に入れたはずなのに、空しい感じがする。
そんな思いを抱いているとしたら・・・
本当に欲しいものとは「別のもの」で、ココロを満たそうとしているのではないでしょうか?
あなたが「本当に欲しいものは何か?」「いちばん大切なものは何か?」
自分の心の声に、耳を傾けてみてください。
そして、心からの欲求が分かってきたら、そこにチカラを注いでみてください。少しずつ、そのために費やす時間を創ってください。
「本当の自分」を取り戻してくださいね。
8) あっという間にアラフィフ。人生の折り返しで思うこと。
あっという間に、アラフィフになっていた。「人生を半分」生きてきました。
モヤモヤ過ごしていると、10年って、とても早いです(笑)
以下は、稲垣えみ子さんの本から。彼女が会社を辞めることを意識したきっかけの話です。
【 もうずいぶんと長い間「いつかは辞めなければ」とぼんやり考え続け、進んだり戻ったりしながら準備を重ねてきたので、今さら改めて「そもそもなぜ辞めたくなったのか」を思い出そうとしても、なかなか難しいものがあるのでした。ただ一つだけ、ハッキリと覚えていることがあります。それは、それなりに順調に進んでいるように見えた自分の会社員人生に、ちらりと不安が浮かんだ最初のきっかけです。・・・40歳・・・人生の折り返し。つまり、これまでずっと坂を上ってきたとすれば、そろそろ下り始める時がやってくるということです。・・・
最後まで勝つって、要するに社長になるってことです。・・・で、それ以外の全員はどこかで必ず「負ける」ことになる。会社員を経験している人なら分かると思いますが、・・・人の欲望というのは実に恐ろしいものがあります。・・・「そこそこで満足する」というのは意外なほど難しいのです。 (『魂の退社』より抜粋。】
「そこそこで満足する」というのは、意外なほど難しい・・・
私もそうでした。会社では常に、他者の評価や周囲との比較で、「勝ち負け」を意識させられるから。
やっぱり負けたくない。今持っているものを手放したくない。だから、どこまでも戦い続ける・・・
ココロもカラダも、疲れますよね。
それはきっと、会社で評価されるというコトが、「自分で自分を満足させる方法」じゃないから。自分以外の「別の誰か・何か」に、自分の満足を任せているから。だから常に「失う不安」でいっぱいになる。
私の場合は、そもそも仕事の内容が、本当にやりたいことじゃなかったというのもあります。
内発的モチベーション(やっている仕事の内容自体に面白さや充実感を感じて頑張ろうとする意欲)ではなくて、外発的モチベーション(頑張ることで物質的な報酬や評価を得ようとする意味での意欲)に動かされてしまった。
自分以外の何かに満たしてもらおうとするけれど、満たされない。
そして、これって、会社・仕事だけのことじゃない。恋愛もそうだし。様々なことに当てはまるのですよね。
9) 自分の持ち時間は有限。私が会社を辞めた理由。
私が会社を辞めた理由を、思い出してみました。
一番の理由は「色彩心理」を仕事にしたかったこと。ずっと「進みたい気持ち」と「会社員としての安定した生活」との間で揺れていて葛藤があったけれど、進みたい気持ちをもう止められなくなったから。
それから「自分の意思で決める」仕事がしたかったこと。
オフィスで数字を扱うのではなく、人と接する仕事がしたかったこと。
そして。最近忘れていたけれど、実はこんな気持ちもありました。これは、本に書かれていた「人生の折り返し地点」を意識した、ということなのでしょう。
「会社にこれからも居続けるならば、現状維持では駄目。部下も居るから、私はもっと上を目指さなくてはならない。でも今の職種で、もっと上を目指すために努力できるのだろうか? そもそも、努力したいのだろうか? 同じ時間と労力を注ぎたいものが、本当は別にあるのでは?」
東日本大震災があり。母の突然の死を経験し。「自分の持ち時間は有限だ」と気づかされた。だったら、残りの時間は本当にやりたいコトに時間を使いたい、そう思えた。そのことが、私の背中を押してくれました。
そして、25年勤続した好きなブランドを退社。起業するに至ったのです。
10) この先の10年を後悔しないために。
私の場合、やりたいことは「色彩心理で起業」でした。
あなたの場合は、どうでしょうか?
会社を辞めることだけが、自分を満足させる方法ではありません。
あなたが「心からやりたい」ことであれば良いのです。
どんな選択をするにしても、これから「どんな自分でありたいか?」
後悔しないために、この先の10年をどのように使いたいか?
一番大切なものは何なのか?
もし、今。
「外側の自分」と「内側の自分」に、違和感があるとしたら。
「本当の自分」が他にいるような気がしたら。
「本当の自分」を取り戻しましょう。
人生の後半戦。
これまで、ずっと走り続けてきた人は、ちょっと立ち止まって考えてみるのも良いと思います。
「本当に好きなコトは何なのか?」
「心の底から、やりたいことは、何なのか?」
「自分にとって一番大切なものは、何なのか?」
自分の心の声に、耳を傾けてみてください。
そして、心からの欲求が分かってきたら、そこにチカラを注いでみてください。
少しずつ、そのために費やす時間を創ってください。
あなたの心の奥の声を大切に。
「ありたい自分」を大切に。
あなたの心に秘められた可能性を大切に。
そろそろ「本当の自分」を取り戻しませんか?
11) 「動画」で解説しています。ぜひ、ご覧ください!
YouTube【私色のつばさチャンネル】にて、動画で「惹かれる色から心がわかる」の解説を行っていますので、是非こちらもご覧ください。
引用元:惹かれる色から心がわかる ~ 色とココロのコンシェルジュ 佑貴つばさ~
(文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 『魂の退社 会社を辞めるということ。』稲垣えみ子著 東洋経済新報社、『フシギなくらい見えてくる!本当にわかる心理学』植木理恵著 日本実業出版社、『エクシード英和和英辞典』株式会社三省堂)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー
文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
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