前回のコラムでは「ほんとうに好きな色は、ホンネと一緒にバッグの中に隠れている」ことをお伝えしました。 今回のコラムでは、言葉による自己表現が苦手だ…
オリンピックの新エンブレム候補にも、藍色ジャパンブルーが使われています。
オリンピックの新エンブレム候補にも、藍色が使われています。
2020年開催の「東京オリンピック・パラリンピック」。
先日、新エンブレム候補4作品が発表されましたね。
ご覧になりましたか?
その中に「組市松紋(くみいちまつもん)」と題された作品があります。
シンプルですが、とても日本らしいデザイン。
(上添付写真:出典「公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会サイト」。エンブレム採用作品決定後、引用)
藍色・ジャパンブルーの話。
(上添写真:『色の名前507 日本の色と外国の色』福田邦夫著 主婦の友社のページを写したもの)
藍染めの着物やのれんなど、「藍色」は江戸時代から庶民の生活の中に広く根ざした色。
明治時代に来日した外国人たちは、「藍色」をエキゾチックな特別な色と感じたようです。
和食器の焼き物には「釉薬(ゆうやく)」で青や藍色がありますが
これも洋食の世界では斬新に見えたのだそう。
『色で巡る日本と世界』という本にも、こんな解説を見つけました。
【1874(明治7)年に来日し、各地を視察したイギリスの科学者アトキンソンは『藍の説』のなかで、「日本の至る所で藍色の衣装を見る」と書き、「ジャパンブルー」という呼び名を残しています。(出典:『色で巡る日本と世界』城一夫監修・色彩文化研究会著)】
色彩心理の視点からみると
「藍色など濃い青色」の持つ一般的なイメージには
「誠実・信頼・冷静・集中・真面目」や「緊張・自己抑制」などがあります。
一般的に、青に黒を混ぜた「紺色」を身につけると
「理知的で品格があり、落ち着いている人」
「知識を持ち、信用できる人」
「育ちの良さそうな人」
という印象を周りの人に与えます。
「藍色」は「紺色」と比べると
少し明るく、少し緑みを感じさせる(少し黄み寄りの)色です。
紺色とは、少しイメージが異なります。
藍色は、紺色よりも
「明るく、親しみやすいイメージ。少しカジュアルはイメージ」になります。
とはいえ、藍色は
服として身に着けた時に周りの人に与える印象が
「素材」によって、素朴になったり、都会的になったり。
表情が変わる色ですよね。
少し気が早いですが、今年の夏には
「藍色に白の文様の浴衣を着ようかな」という気持ちになりました。
「ジャパンブルー」を楽しんでみませんか?
生活の中で「色」を楽しみながら。今日も素敵な一日を。
< 色には、必ず、ポジティブな側面、ネガティブな側面があります。また、色彩とどのようにつきあってきたか、個人的な経験によって、同じ色にも多様な意味があります。「良い色」「悪い色」というのは、ありません。>
最後までお読みいただきありがとうございます。
( 文中に使用した写真 : 「公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」サイトより引用したエンブレムの写真、『色の名前507 日本の色と外国の色』福田邦夫著 主婦の友社 のページ / 参考文献 : 『色の名前507 日本の色と外国の色』福田邦夫著 主婦の友社、『色で巡る日本と世界 くらしの色・春夏秋冬』城一夫監修・色彩文化研究会著 青幻舎、『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『なりたい自分になるための「色」の掟。』高坂美紀著 講談社)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ) 「色とココロのコンシェルジュ」
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