色彩心理。明るい色は解放感。暗い色は充実感やストレスにもつながります。

2020.10.06 (火)

「秋の色」と聞くと、どんな色をイメージしますか?

 

朝夕、急に涼しくなりましたね。
「秋なんだなぁ」と感じる今日この頃。

 

 

「秋の色」というと、どんな色を思い浮かべますか?

 

コスモスのピンク色。曼珠沙華の赤。イチョウの葉の黄色。
ハロウィンのかぼちゃのオレンジ。栗の茶色。稲穂の金色。
熟した葡萄やワインの暗い赤紫色。

 

秋に「特別なイベント」がある方は、それにまつわる色を思い浮かべるかもしれません。
秋に「楽しい思い出」がある方は、その記憶とつながる色に惹かれるかもしれません。

 

「秋の色」はどちらかと言うと
「薄い、淡い色」「明るい色」よりも
「深い色・濃い色」「暗めの色」をイメージする方が多いかもしれませんね。

 

その「秋の色」は好きですか?

 

人がある色に惹きつけられる大きな理由は、その色のイメージがその時の気持ちに合っているから。
その時の自分の「ココロとカラダに必要な色」を、無意識に選んでいます。

 

その色のイメージに自分が包まれている時「自分の気持ちを語ってくれる色」に惹かれることもあれば
「その色にイメージするものが足りなくて、求めている時」に惹かれることもあります。

 

また、人はそれぞれの色にイメージを持っているので
自分がその色を身につけることで、周囲に与えるイメージが変わったりもします。

 

今日は、暗い色・明るい色のイメージの話です。

 

暗い色は、成熟・充実感・安定感のイメージ

 

 

色は、体験・記憶、イメージと結びつきやすく、人は色に「象徴的な意味」を感じています。

 

赤、オレンジ、黄、緑、青、紫・・・などの
「色相 しきそう(色みの性質)」によっても、イメージが変わります

 

たとえば、同じ青系の色であっても「明るい空の青」と「深い海の青」など
色の明るさ・暗さでもイメージが変わります

 

色の「明度(明るさの度合い)」は見た目の「軽い・重いの印象」につながります。

 

明るい色は「軽そうに」見え、暗い色は「重そうに」見えます。

 

暗い色は、その「重み」のイメージとも重なり、一般的には
「充実感・安定感・成熟・落ち着き・蓄積」などのイメージとつながりやすいです。
また、少しネガティブなイメージとしては
「ストレス・抑圧」などとつながりやすいです。

 

暗めの色の一般的なイメージを、色相(しきそう)別に見てみましょう。

 

赤・オレンジ・黄など
外交的な心理・活動的な心理とつながりやすい
「暖色系の色」が暗くなった場合。

 

「充実感・安定感」などのイメージにつながることもあれば
「不完全燃焼」などのイメージにつながることもあります。

 

など
求心的な心理や冷静さとつながりやすい
「寒色系の色」が暗くなった場合。

 

「誠実さ・真面目さ」などのイメージにつながることもありますが
「自己抑制・緊張感」などにつながることもあります。

 

◆中性色系の色の中で
「紫・赤紫」が暗くなった場合

 

「成熟・蓄積」のイメージとつながることもありますが
「葛藤・不調」などとつながる場合もあります。

 

 

最近、なぜか「暗い色」ばかりに惹かれるなぁ、という方。
何か気になるキーワードはありましたか?

 

明るい色は、解放感・希望・優しさのイメージ

 

 

明るい色は、その「軽さ」のイメージとも重なり、一般的には
「解放感・軽やかさ・幸福感・やわらかさ」などのイメージとつながることが多いです。

 

 

とくに、薄い、淡い色は「優しさ」のイメージとつながりやすいです。
淡い色の中でも「最も優しく感じられる色」は
一般的には「淡いピンク色」のようです。

 

また、薄い・淡い色
「解放されたい気持ち」「現実から逃避したい気持ち」
「誰かに頼りたい気持ちが投影されていることもあります。

 

◆赤・オレンジ・黄など
「暖色系の色」が明るくなった場合には
「喜び」「リラックス感」などのイメージにつながりやすいです。

 

◆青など
「寒色系の色」が明るくなった場合には
「自立」「自由」などにつながる場合もあります。

 

◆中性色系の色の中でも
バランスを表しやすい「緑」が明るくなった場合には
「健康」「安心感」などとつながる場合もあります。

 

◆中性色系の色の中でも
「紫」が明るくなった場合には
「癒し」「繊細さ」などのイメージとつながりやすいです。

 

最近「明るい色」ばかりに惹かれるなぁ、という方。
何か気になるキーワードはありましたか?

 

惹かれる色の明るさが変わったときは?

 

 

◇以前は「明るい色」が好きだったけれど
最近は「暗い色」が気になるという方。

 

今、充実感を持っているのかもしれません。
あるいは、ストレスが溜まっているのかもしれません。

 

◇以前は「暗い色」が好きだったけれど
最近は「明るい色」に惹かれるという方。

 

心が開放的になってきたのかもしれません。
これまでは、大人の成熟した自分を目指してきたけれど
これからは、もっと軽やかに楽しみたいのかもしれません。

 

惹かれる色から、あなたのココロを見つめてみてくださいね。

 

明るい色と暗い色。洋服のトップスとボトムスに取り入れる時には?

 

 

この「明るい色」と「暗い色」は、見た目の印象にも反映します。

 

部屋の中を見るとお気づきかと思いますが
一般的に、天井や壁の色が明るく、床の色は暗くなっていると思います。
「上の方が明るく下の方が暗い」と自然な感じになり、安定感につながります。

 

これは洋服に置き換えても同じです。
トップス(上半身)の方が明るく、ボトムス(下半身)の方が暗いと「安定感」につながります。
反対に、トップスの方が暗く、ボトムスの方が明るいと「躍動感」につながるのです。

 

スポーツ選手のユニフォームには「パンツが白」のことも多いですよね。
色の中でいちばん明るい「白」をボトムに持ってくることで
躍動感・活動的なイメージにつながるようにしているのです。

 

「痩せて見えるように」と、「黒」を着ている方も多いかもしれません。
「黒」は、確かに「収縮して見える色」です。
でも同時に、人の目に見える色の中でいちばん暗い色が「黒」
いちばん「重たく」見える色でもあるので、注意してくださいね。

 

魅せたいイメージに合わせて、トップスとボトムスの配色を工夫してみてください。

 

色のチカラを味方につけて。今日も素敵な一日を。

 

惹かれる色について「動画」で解説しています。ぜひ、ご覧ください!

 

YouTube【私色のつばさチャンネル】にて、動画で「惹かれる色から心がわかる」の解説を行っていますので、是非こちらもご覧ください。

引用元:惹かれる色から心がわかる ~ 色とココロのコンシェルジュ 佑貴つばさ~

 

< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。>

 

(タイトル&文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD /参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『色彩検定公式テキスト3級編』内閣府認定 公益社団法人色彩検定協会監修、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社、『なりたい自分になるための「色」の掟。』高坂美紀著 講談社)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)

「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理の専門家

 

文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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