ホントに好きな色とあなたの気持ちは、バッグの中に隠れている

2024.08.16 (金)

あなたは普段、何色の服を着ることが多いですか?
いつも、好きな色・着たい色の服を着ていますか?

 
あなたがほんとうに身に着けたいと感じている色は、何色でしょうか?

 

あなたの本音は「バッグの中」に隠れている?

 

 

「いつも好きな色の服を着ている」という方は、あまり多くないのかもしれません。職場で服装にルールがある。仕事でお客様をお迎えするときには控えめな色を着るようにしている。また、ファッションやメイク、写真撮影など色を扱う仕事をしていて、自分の服の色が映りこまないように「黒い服」を着る必要があるという方もいるでしょう。

 
あるいは、まわりの視線が気になって、好きな色を服には選べない。目立つのは気が引ける。きれいな色が似合うかどうか不安。そんな方もいるかもしれませんね。

 
さまざまな理由から、現状で、好きな色、惹かれる色を服に選ぶのはむずかしい。それで、普段は、黒、紺色、グレイなど、無難な色、目立たない色、地味な色の服を着ているという方が多いかもしれません。

 
けれど、あなたが惹かれる色は、あなたの心を表現している色あなたの本音を語っている色。そして、自分の今の気持ちを支えてくれる大切な色です。
服に選ぶことができなくても、あなたはその大切な色を、自分でも気づかないうちに身近に取り入れているはずです。

 
私の開催している「ぬり絵を通して心を見つめるセッション」「似合う色を見つけるパーソナルカラー・ブランディングレッスン」に来てくださるお客さまの中にも、いつも「無彩色(白・黒・グレイ)」や「紺色」を着ているという方が多くいらっしゃいます。仕事で鮮やかな色の服を着るのが難しく、プライベートでも「あまり目立ちたくない」「無難だから」「何色を着たらいいのかわからないから」という理由で、こうした色を選んでいるそうです。

 
無彩色や紺色は自分の感情をおさえることにつながりやすい色です。自由に色を選べる環境でも、こうした色ばかり選んでいるのなら、無意識にも自分の本音をおさえこもうとしているのかもしれません。

 
でも人は、どこかで気持ちを表現することが必要です。

 
どんな人も「自分を表現して、人と分かち合いたい」という衝動をもっているそうです。「自分を伝え、理解されたい」という欲求は誰にもあるもの。いつも、自分の感情をおさえたままではいられないのです。

 
そんな、心の奥にかくしたはずの感情は、実は「小物の色」に表現されていることが多いのです。

 

 
これまで、セッションやワークショップ、セミナーでお会いした女性たちの中で
「いつも、紺やグレイを着ています」
「もう何年も、ずっと黒ばかりです」
「白と黒の組み合わせが多いですね」
とおっしゃる方でも、小物には、とても鮮やかな色、華やかな色、可愛らしい色、明るい色を選んでいることが多いです。

 
いつも「グレイのスーツばかり」とおっしゃる方の、スマホカバーが「とても鮮やかな黄色」
いつも「白いブラウスに、紺かグレイのカーディガン」とおっしゃる方の、お化粧ポーチが「明るいオレンジ色」で、スケジュール帳は「マゼンタ(赤紫)」。
いつも「黒」ばかり着ているという方の、バッグに鮮やかな赤の模様が描かれている。

 
自分の気持ちを、ちゃんと表現している。
本当の気持ちは無意識に、直感で「これが良い!」と選ぶ色に投影されているんです。

 
あなたが、人目を気にせず「これが欲しい」と直感で選んだ小物の色は、何色ですか?

 
人には見せないあなたのバッグの中にこそ、あなたの本音が隠れています。
その本音に気づいたら、抑えていた自分の感情を少しずつ解放してあげませんか?

 

その日「きれいにみえる色」は、体調にも気づかせてくれる

 

 
惹かれる色、気になる色は、日々変化することもあれば、状況や環境によって変わることがあります。その変化は、心だけでなく体調につながっていることもあります。

 
私はというと、ふだんは
・中くらいの明るさ~明るい色
・とくに、マゼンタ、ピンク、水色、ターコイズブルー、ライムグリーン、レモンイエローなど
・濁りがない、または、少ない色
・大きな柄
の服が好きで、着ることが多いです。
この数年はこれらの色の服が自分の気持ちにフィットしていると感じて、とても気に入っています。

 
けれども時折、疲れているときには、惹かれる色が変わることがあります。そういうときに気になるのは「おだやかな色み」です。鮮やかではなく、少し濁りを感じるものが目にとまるようになります。

 
先日、「ちょっと疲れているなぁ」と感じながら、服を買いにいきました。そのとき惹かれたのは、真っ白なカットソーと、ふだんは選ばない「緑系で濁りのある色み」の、フォレストグリーンのカーディガン。結局、この2枚を買いました。

 

 
の持つイメージ・意味の一部には「リセット・スタート・浄化」などがあります。頭と心を、いったんまっさらな状態に戻したいときに、惹かれることがある色です。
の持つイメージ・意味の一部には「バランス・安らぎ」などがあります。体が疲れているときに緑色を求めることがあります。とくに、少し濁りがあるおだやかな色みの緑に惹かれるときは、体力・気力が消耗していることもあるのです。

 
「あー、やっぱり疲れていたのかなぁ」と、自分が選んだ色を通して気づきました。その頃は、さまざまなことを頭で考え過ぎていたのです。「ちょっと、アタマもすっきりしたいのかな」などと、惹かれる色を通して、自分の状態を見つめることができました。

 
いつもは鮮やかな色に惹かれるのに、今は強すぎて気持ちに合わない。そんな風に感じるときには、体や心が疲れているサインかもしれません。ずっとガンバって動き続けている方も、しばし自分を休ませてあげてくださいね。

 
色が教えてくれる大切なことは、ほんとうにたくさんあるのです。

 
あなたは最近、何色に惹かれますか?
色から、あなたの今の心と体を見つめてみてくださいね。

 
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版

 
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

色彩心理 自己分析プライベートセッション

NHK Eテレ、TBS、フジテレビ、日経電子版、読売新聞、メディア実績ページを見る

▼シェアをお願い致します!▼

関連する投稿

現在の記事: ホントに好きな色とあなたの気持ちは、バッグの中に隠れている

お問い合わせはこちら

メールでのお問い合わせ

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »
  • 働く大人女性の独身女性へ
  • 今が「転機」の50代女性へ
  • 実践的な企業研修をお探しの方へ
  • YouTube 私色のつばさチャンネル 動画を観る

コラムテーマ一覧

過去のコラム

私が伝えたい11のこと

pagetop