~50代で起業した佑貴つばさの「色とココロ」のはなし~ 目次1 先日、TVのインタビュー番組を観ていたら…2 ビジネス総合誌『プレジデント』の取材…
心が求める好きな色を、バッグの中に隠していませんか?<前編>
~わたしを磨く色彩の魔法~
「見た目」と「心」どちらにも効く「色のチカラ」
前回と前々回は「大人の服のカラーコーディネート」についてお伝えしました。「色とココロのコンシェルジェ」色彩心理カウンセラーとして活動している私は、「色彩と心理の関係」について記事を書かせていただくこともあれば、「似合う色」について書かせていただくこともあります。
そうして、色のチカラを「心」と「見た目」両方の視点からお伝えするのは、色を通して「心を解放し、本来の自分を取り戻し」、そして「自分を表現」して欲しいとの思いから!また、「外側(見た目)の枠」を外すことができれば、「内側(心)の枠」を外すことにもつながる、と考えているからです。
以前にもお伝えしましたが、色には大きく「4つのチカラ」があります。
1 惹かれる色から、自分の心理がわかる
2 色を見ることで、自分の心が変わっていく
3 色を身に着けることで、見た目の印象が変わる(人から見た時も、自分で自分を見た時も)
4 色を通して表現することに、セラピー効果がある
今回は「1,2,3」の話です。
ついつい「無難な色」ばかり着ていませんか?
着ている服の色は、他者から見た時に「あなたのイメージの一部」になります。毎日、鏡越しに自分で自分を見ることで「セルフイメージ」にもつながります。そして、服など身近にある色はあなたの「心」にも影響を与えます。
あなたがいつも着ている服は何色ですか? 「好きな色」を上手に着こなしているかもしれませんし、あるいは、好きではないけれど「無難な色」や、目立たないように「地味な色」を選んでいるかもしれませんね。
たとえば、無彩色の「黒、グレイ」や暗い「紺色」なども、「好き」「着たい」という理由で能動的に選んでいれば、きっと自分らしい素敵な着こなしになっているでしょう。でも、「取り敢えず、無難だから」と選んでいたら、あなたの印象も「無難な人」になっているかもしれません。そうだとしたら、もったいないですよね?
もしも、いつも「無難な色」ばかり選んでいるとしたら。あなたが本当に心惹かれる色は、何色ですか? 色を通して、どんな自分を表現したいですか?
ほんとうの気持ちは「バッグの中」に隠れている?
以前、色彩心理のセミナーを開いた時のことです。質疑応答の時間に、ご参加者の女性が手を挙げて話してくださいました。
「私、高校生の頃からずっと”黒い服”ばかり着ています・・・他の色の服を着る自信が持てないのかもしれません。」
その日も確かに、彼女は「全身が黒」の装いでした。
でも実は・・・彼女の持っていたバッグには、とても大きな「真っ赤なバラ」が描かれていました。「服」には、鮮やかな色や目立つ色を選べなかったけれど、彼女の「心の表現」は「小物の色」に表れていたのです。
人がある色に惹きつけられる大きな理由は、その色とその時の気持ちがマッチしているから。「自分の心を代わりに語ってくれる色」「自分を支えてくれる色」「足りないものを補ってくれる色」を、私たちは無意識に選んでいます。惹かれる色は、心が求めている色といえるのです。
「赤」の持つ一般的なイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「活動的・自信・情熱・存在感・達成感」などがあります。また、「興奮・発散」のイメージとつながったり、少しネガティブな側面として「怒り・自己主張」などの心理と結びついたりすることもあります。とてもエネルギーの強い色です。
彼女のバッグに描かれた「バラの赤」には、彼女の内に秘めたエネルギーや、存在感・自己を表現したいという思いが投影されていたのでしょう。
さて、あなたが今、本当に惹かれる色は何色ですか? 惹かれる色を「服」には選べなくても、バッグの中のポーチや手帳、スマホカバー、定期入れ、メガネケースなどの色に、直感的に「これがいい!」と選んでいるかもしれません。気づいたら身の周りに増えている色がありませんか? なぜその色に惹かれるのでしょう。色を通して、自分の気持ちを見つめてくださいね。
19色の一般的な「ポジティブなイメージ一覧」は、以前デジタルデンに掲載したこちらの記事を参考になさってください。
自分の気持ちが分かったら、今度は「服の色」を通して「こうありたい自分」を、少しずつでも表現してみましょう!「自分の心で選んだ色」を身に着け始めると気持ちが変わり、見える景色も変わってくるかもしれません。
次回の「心が求める好きな色を、バッグの中に隠していませんか?<後編>」では、「心で色を選ぶ」ことを始めた女性たちのエピソードについてお話しします。
今回は「心が求める好きな色を、バッグの中に隠していませんか?<前編>」をお伝えしました。次回もお楽しみに!
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版
< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2022/5/15 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
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