~50代で起業した佑貴つばさの「色とココロ」のはなし~ 目次1 先日、TVのインタビュー番組を観ていたら…2 ビジネス総合誌『プレジデント』の取材…
心が求める好きな色を、バッグの中に隠していませんか?<後編>
~わたしを磨く色彩の魔法~
前回の記事「心が求める好きな色を、バッグの中に隠していませんか?<前編>」では、「心が求めている色は、自分でも気づかないうちに身近な物に選んでいる」という話をしました。
前回の記事「心が求める好きな色を、バッグの中に隠していませんか?<前編>」は、こちらからご覧いただけます!
「惹かれる色」は、今の気持ちにマッチしている色。「好きな色、惹かれる色」を「服」には選ぶことができなくても、気づけば「バッグの中」に増えているかもしれません! 今、あなたが「惹かれる色」は何色でしょうか? そこから、あなたのどんな気持ちがわかりますか?
「色とココロのコンシェルジェ」色彩心理カウンセラーとして活動する私が、色のチカラを「心」と「見た目」両方の視点からお伝えするのは、色を通して「心を解放し、本来の自分を取り戻し」、さらに「自分を表現」して欲しいと思うから。また、「外側(見た目)の枠」を外すことができれば、「内側(心)の枠」を外すことにもつながると考えているからです。
「とりあえず無難な色を選ぶ」ことをやめ、「心が求める好きな色を選ぶ」ことで、生活が大きく変わります。拙著『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』でご紹介させていただいた多くの事例の中から、今回は二人の女性のお話をさせていただきますね。
「無難な色」の服を捨てたら、新しい自分が動き出したAさん
「色彩心理セッション」を受けてくださった40代女性Aさんのお話です。新たなチャレンジをするモチベーションが失われていたときに来てくださいました。
毎日のように黒い服を着ていたAさん。「黒は自分の気持ちを抑えこむ働きのある色ですよ」と私がお伝えしたことをきっかけに、黒を着るのをやめました。クローゼットの三分の一を占めていた「黒い服」を段々と手放しながら「色みのある服」を着るようになると、心にあった「重たい不安」も消えていくようで、すっきりしたといいます。
ある日、Aさんがいつも参加している女性が集うランチ会に、「鮮やかなオレンジのカットソー」と「淡い黄緑のカーディガン」を合わせて着ていったときのことです。
「どうしたの? 今日はなんだか派手じゃない」といわれました。けれど、嫌な気持ちはまったくせず、むしろ、洋服で「自分」を表現していることに「心地よさ」を感じたそうです。そこで改めて、ランチ会に参加している女性たちを見ると、皆が「黒」や「紺色」など色みの少ない、無難な服装をしていることに気づきました。
その日、自分の心で選んだ服を着て参加したAさんには、さらに気づいたことがありました。それは、ランチ会の話題が女性たち本人のことではなく、いつも子どもや旦那さんのことばかりで、しかも、学校への不満や旦那さんのグチなど、ネガティブなものばかりになっていたことでした。
「みんな大変、と思うことで、うまくいかない自分の現状に安心していたのですね」とAさん。「グチを言い合って安心している限り、成長したい自分のモチベーションが薄らいでしまう」と感じてから、そのランチ会に無理して参加することが少なくなったそうです。
そうして、きれいな色の服を着るようになると、それだけでテンションが上がり、仕事の効率も高まることに気づきました。Aさんのことばです。
「服の色を変えるだけで、心がこんなに軽やかになるとは思ってもみませんでした。まさに人生が変わっていくようです」
自分の「好き」を優先するようになったBさん
「色彩心理セッション」と「パーソナルカラー・ブランディング」を受けてくださった40代女性Bさんのお話です。
「会社を辞めようかな」と悩んでいたBさん。服は、いつも地味なものが多く、あまり自分を表現してこなかったといいます。セッションで「ぬり絵」を通して心を深く見つめ、「自分にはこんなに強い気持ちがあったのに、それを表に出さずに我慢してきた」と気づきました。
「本当は、明るい色の洋服も好き、もっとオシャレだってしたい。仕事で提案したいこともある。参加したいプロジェクトもある」Bさんには、たくさんの「好き」「やりたい」があったのです。けれど、実際に行動する時には、自分の気持ちより「相手はこうすることを望んでいるだろう」「この方が無難」との基準で、選ぶことに慣れてしまったようです。
自分の本当の気持ちに気づいたBさん。服やメイクに選ぶ色、食べるものなど、まず日常生活の中で「好き」を優先することから始めたそうです。後日こんなメールをいただきました。
「色で心を解放したことがきっかけになり、食生活を改め、メイクも変え、”自分が好きな自分”でいることが第一になりました。私はぶれやすいですが、色を積極的に取り込んでいき、自分を大事にしながら進みたいと思います」
自分を大切にする。その小さな一歩が、身に着ける服や小物の色を「自分の心」で選ぶことです。惹かれる色、あなたを表現できる色は何色ですか? 心で選んだ「あなたの色」を、ぜひ取り入れてみてくださいね!
今回は「心が求める好きな色を、バッグの中に隠していませんか?<後編>」をお伝えしました。次回もお楽しみに!
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版
< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2022/5/29 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
旧:WEBマガジン「作家たちの電脳書斎 デジタルデン」公式掲載原稿
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