「苦手な色」が教えてくれる、もう一つの大切なこと

2024.02.08 (木)

~わたしを磨く色彩の魔法~

 
前回は、「苦手な色」と、ちょっとネガティブな「記憶」とのつながりについてお伝えしました。今回は「苦手な色」が教えてくれる、もう一つの大切なことについてお話します。
 
前回の記事「あなたの苦手な色は、どんな記憶とつながっていますか?」はこちらからご覧いただけます!

 
前々回の記事「あなたの好きな色は、どんな思い出とつながっていますか?」はこちらからご覧いただけます!

 

なぜ、その色が苦手なのでしょう?

 

 


 
あなたには、「苦手な色」「嫌いな色」がありますか? なぜ、その色が苦手なのでしょうか?あなたはその色にどんなイメージを持っていますか?
 
色の持つイメージ・意味には、大きく2つの種類があります。ひとつは「多くの人の共通語になっている一般的なもの」で、もうひとつは「個人的な経験・記憶と結びつくオリジナルのもの」です。

 

 
私の「苦手な色」は2色あります。「鮮やかな緑」と「オレンジ」です。「鮮やかな緑」が、高校時代の私の挫折感とつながっていて、それが苦手な理由だったことは、前回の記事でお話ししました。
 
今回は、私の「オレンジが苦手な理由」について書こうと思います。ちなみに、この色が私にとって「個人的に」苦手な色というだけで、「オレンジ色が良い、悪い」という話ではありません。では、話を続けますね。

 

色のイメージ「ポジティブ」と「ネガティブ」

 


 
色につながるイメージ・意味には、必ず「ポジティブな側面」と「ネガティブな側面」があります。オレンジの持つ一般的なイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「元気・活発・冒険心・向上心・陽気・社交的・カジュアル」などがあり、少しネガティブなものには「落ち着きがない・わがまま・自己アピール」などがあります。私はオレンジに対して、特に「わがまま・自己アピール」のイメージを強く感じてしまっていたのです。
 
以前の私には、ずっと「苦手な女性のタイプ」というのがありました。それは「自分を表現する、アピールするのが上手な女性」と「人にお願いするのが上手な女性」です。私は「オレンジ色」に、この「苦手な女性のイメージ」を重ねて見ていたようです。それで「オレンジ色そのもの」も、長い間とても苦手だったのです。
 
では、なぜ私はそういう女性が苦手だったのでしょうか。そこにはこんな理由がありました。

 

「苦手な色」と「苦手な人」のつながり

 


 
私は、とても生真面目な両親に「控えめがいい」「でしゃばってはダメ」「人に迷惑をかけてはいけません」。そう言われ続けて育ちました。それが大きな理由の一つだと思うのですが、子どもの頃から「人に自分のことを話す」ことがとても苦手でした。
 
今でこそセミナーで話したり動画で思いを伝えたりしていますが、以前の私は人見知りで、とても引っ込み思案だったのです。自分はしゃべらず、いつも「聞き役」でした。子どもの頃も、学生の頃も、社会人になってからも。あまり自分を前に出さないように、でしゃばらないように、そして、なるべく人にお願いをしないように。そんな気持ちを抱えて過ごしていたように思います。

 

 
でも本当は、ずっと心の奥に「自分を表現したい、アピールしたい」「もっと積極的になりたい」「自分のことを理解して欲しい」「助けて欲しい」、そんな気持ちを押し込んでいたのです。
 
だから、「自分が我慢していること」を普通にしている女性が「うらやましい」と、心の奥では感じていました。それで「イヤ」だと思ってしまったのです。心の奥に押し込んだ「こうしたい」という思いが、刺激されていたのですね。

 

「反対色」の持つ意味は?

 


 
ここで少し「青」の話もさせていただきます。「青」につながる一般的なイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「冷静・集中・自立・知性・信頼・爽快感・沈静」などがあり、また、ネガティブな側面として「自己抑制・悲しみ・孤独」などがあります。
 
自分をおさえるイメージにつながりやすい「青」と、自分をアピールするイメージにつながりやすい「オレンジ」。実はこの2色は、色彩学上で「反対色」になります。
 

 

 
本当の気持ちを抑えている「青」のイメージの私。自分を表現している「オレンジ」のイメージの女性。「今の自分と反対」「本当は私もそうしたい」そんな私の気持ちを刺激する「オレンジ色」。だから苦手だったのです。
 
このことが分かってから、私は「オレンジ色」も「それを感じさせる女性」も受け入れられるようになってきました。

 

「苦手な色」が教えてくれる大切なこと

 


 
こんな風に「苦手な色」が、実は「自分の我慢していること」「心の奥に押さえ込んだ感情」とつながっていることもあるのです。
 
あなたが「苦手な色」「嫌いな色」は、何色ですか? その色は、どんな感情と結びついていますか? 苦手な理由がわかると、気づいていない自分の「願望」、そして「可能性」を発見できるかもしれません。「苦手な色」からも、自分の心を見つめてみてくださいね。
 
今日は「苦手な色が教えてくれる大切なこと」についてお伝えしました。次回もお楽しみに!
 

*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
 
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版

 
< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2022/4/3 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
旧:WEBマガジン「作家たちの電脳書斎 デジタルデン」公式掲載原稿
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