大人のカラーコーディネート、軽やかに魅せるポイントは?<前編>

2024.02.08 (木)

~わたしを磨く色彩の魔法~

 
パンジー、サクラ、マーガレット、タンポポ、チューリップ・・・公園や遊歩道、家々の花壇や鉢植えに咲く彩り豊かな花々に、癒され元気をもらえる春になりました! 重いコートを脱いで、心も体も軽くなるこの季節には、新たな一歩を踏み出す勇気が湧いてくるかもしれませんね。

 
今回から2回に渡り、大人の見た目と心を軽やかにしてくれる「カラーコーディネート」のポイントについてお伝えします。

 

「軽い色」と「重い色」

 

 
服のコーディネートをお伝えする前に、「色の心理的効果」- 色が人の心理に与える働き – について、少しお話しさせてください。色には、「暖・寒」「軽い・重い」「膨張・収縮」「やわらかい・硬い」「進出・後退」「興奮・沈静」、その他さまざまな心理的作用があります。

 
その中で、人が色に感じる「軽い・重い」の印象には、色の「明度(めいど)」(明るさの度合い)が深く関わっています。同じ大きさ、同じ形、同じ素材で、色が異なる物を比べた場合、明るい色ほど「軽く」見え、暗い色ほど「重く」見えます。

 
人が目にする色の中で「いちばん明るい色」が「白」です。同じ大きさ、同じ形、同じ素材のさまざまな色の物があった時、白は見た目に「いちばん軽く感じさせる色」といえます。

 
反対に「いちばん暗い色」が「黒」です。黒は見た目に「いちばん重く感じさせる色」といえます。白と比べると、黒は感じる重さが1.87倍になったという実験結果もあるそうです。
 

 
いちばん暗い色「黒」を服に選んだ場合はどうでしょう。体型がスリムで引き締まっている方は、暗い色の持つ「収縮効果」で、よりスリムに見えます。一方、ふっくらした体型の方が全身を暗い色で覆ってしまうと、「収縮」よりも「重さ」のイメージが顕著になりやすいのです。
 

 
「黒」は、存在感や強い意志、凛とした雰囲気を感じさせるオシャレな色ですよね。それで、「全身が黒の装い」の方もときどき見かけます。カッコいい印象の色ですが、場合によってはズッシリ重たく見せることがあるので、工夫が必要です。

 
黒以外でも、暗い色の面積が大きくて重たく見える場合には、「トップス」と「ボトムス」の配色にメリハリをつける、明るい色をプラスするなどして、スッキリ見えるよう工夫をしましょう。

 
他に、明るい色は「軽さ・解放感・優しさ・やわらかさ」などのイメージとつながりやすく、暗い色は「重さ・安定感・充実感・硬さ」などのイメージとつながりやすいという特徴もあります。色でイメージづくりをする時の参考になさってくださいね。

 

「トップス」と「ボトムス」の色づかいは?

 

 

 
服のカラーコーディネートでも、「トップス」と「ボトムス」の配色に「明度」の効果を活かしてみましょう。

 
2つの色を上下に重ねる場合。軽さを感じさせる「明るい色」が上にあり、重さを感じさせる「暗い色」が下にあると、自然界に見なれた配色であり、「安定感」や「落ち着き」につながります。反対に「暗い色」が上にあり、「明るい色」が下にある場合は、「安定感」が崩れる代わりに「躍動感」が生まれます。
 

 
服装で「アクティブ」な印象をつくりたい時も同じです。スカートやパンツなどボトムスに「トップスよりも明るい色」を選べば、「躍動感」「スポーティー」のイメージにつながるのです。ちなみに、トップスが明るくボトムスが暗い配色は、「落ち着き」「フォーマル」の印象になります。

 
ボトムスにいちばん明るい色「白」を選ぶと、見た目も軽快になりますし、心やフットワークまでもが軽くなるかもしれませんね。

 
では次に、ボトムスに「明るい色」を選び、トップスに「暗めの色」を選ぶ時の留意点をお伝えします。

 

顔の近くに「明るい色の小物」をプラスする

 

 
トップスなど顔の近くにある色は「顔映り」に影響を与えます。色の「明度」によって、顔の見え方は次のように変化します。

 
明るい色が似合う場合、顔を明るく肌を均一に見せます。反対に似合わない場合、顔がぼんやりした印象になります。

 
暗い色が似合う場合、目鼻立ちがくっきり見え、輪郭が引き締まります。似合わない場合、クマやシミ、しわが目立ち、暗く険しい印象になります。

 
大人の方がトップスに「暗めの色」を選んだ時。顔が暗く険しく見えてしまう場合には、首元にのぞくインナーに明るい色を選んだり、大きめのネックレスやストール、カーディガンを着用したりして、顔の近くに「明るい色」をプラスしましょう。小物を上手く使ってくださいね。

 
今回は「大人のカラーコーディネート」軽やかに魅せるポイントは?<前編>をお伝えしました。
次回<後編>では、顔映りのよい白の使い方、配色の3つの方法についてお伝えします。お楽しみに!

 
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。

 
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版

 
< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2022/4/17 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
旧:WEBマガジン「作家たちの電脳書斎 デジタルデン」公式掲載原稿
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