前回のコラムでは「ほんとうに好きな色は、ホンネと一緒にバッグの中に隠れている」ことをお伝えしました。 今回のコラムでは、言葉による自己表現が苦手だ…
白を軽く感じるのは、脳の錯覚?色には重さがあります。色彩心理のはなし
昨晩、テレビ東京の番組「ソレダメ!~あなたの常識は非常識!?~」で、
「色の重さ」についての実験が紹介されていました。
今日は「色によって、体感する重さが異なる」という話です。
実際には同じ重さでも「色」によって感じる重さが違います。
色には重さがあります。
実際には同じ重量のものでも、
色によって、見た目の印象だけでなく、体感する重さも大きく違ってくるんです。
実際には同じ重さのダンボール箱を、街の人に持ち比べてもらうこんな様子が
昨日のTVで紹介されていました。
同じ重さの「茶」のダンボールと「白」のダンボール。
「どちらが軽いか?」と聞かれると 、持ち比べた皆が
「白の方が軽い!」「絶対こっち!(白)」
と答えていました。
見た時のイメージだけでなく
「実際に持った時にも、重さが変わる」のには、驚きますよね。
実は、色の重さには「色の明度(明るさの度合い)」が、深くかかわっています。
「明るい色ほど軽く」感じさせ、「暗い色ほど重く」感じさせます。
人が感じる色の重さには、「色の明るさ・暗さ」が深く関っています。
人が目に見える色の中で、最も明るいのが「白」。
白は、最も軽く感じる色と言えます。
反対に、最も暗いのが「黒」です。
黒は、最も暗く感じる色です。
(写真は、 NPO法人日本パーソナルカラー協会「属性スケールドレープ」)
同じ重量の、白いものと黒いものを持ち比べた実験は、別の本でも紹介されていて、
実際には同じ重量であるにも関わらず
「黒いものの方が、白いものよりも、1.87倍重く感じられた。」
という実験結果があります。(参考文献 : 『使える!色彩学』ビジネスカラー研究会編著 洋泉社)
それで、引越し屋さんの段ボールの色には
作業効率を上げるために「白」が使われているんですね。
TV 番組の中では、慶應義塾大学教授 鈴木恒夫氏の
「色彩心理」に関する解説も紹介されました。
「白は、雲や雪など、軽いものを連想させる。
それで『白は軽い』という先入観が、脳に錯覚を起こさせる」
色は、人の体験・記憶、イメージと結びついている、ということですね。
この「色の重さ」は、モノだけではなく、人の見た目の印象にも作用します。
服の色は、自分のイメージに作用するということです。
服の色の印象をつかって、自分を演出することもできますね。
色の重さの印象。
是非、活用してみてくださいね。
色のサポートを受けながら、今日も素敵な一日を。
< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません>
(タイトル&文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 文中写真 : NPO法人日本パーソナルカラー協会「属性スケールドレープ」を写したもの / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『使える!色彩学』ビジネスカラー研究会編著 洋泉社)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)「色とココロのコンシェルジュ」
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
お読みいただきありがとうございます。
あなたの「いいね!」が励みになります。引き続き、応援よろしくお願いいたします(^-^)/
当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。
関連する投稿
現在の記事: 白を軽く感じるのは、脳の錯覚?色には重さがあります。色彩心理のはなし