惹かれる色の心理「淡い青・淡いターコイズ(青緑)色」が気になるときは?【色彩でココロをチェック】

2019.08.09 (金)

「惹かれる色」は、ココロからのメッセージ

 

48色ネオパステル

 

最近、なぜか気になる色はありますか?

 

以前はあまり好きではなかったのに、最近は惹かれて、その色ばかり身に着けている。
いつの間にか小物など、身近にその色が増えている。
ウィンドウに飾られていると、なぜだか目に止まる。

 

色は、体験・記憶、イメージとつながっていて、人は色に「象徴的な意味」を持たせています。
惹かれる色は、あなたの深層心理が語る「もうひとつの言葉」とも言えます。

 

惹かれる色・気になる色は「自分の意識では気づいてないあなたのココロの変化」も教えてくれるんです。

 

人がある色に惹きつけられる大きな理由は、その色のイメージがその時の気持ちにマッチしているから。

 

その時の自分の「ココロとカラダに必要な色」を、無意識に選んでいます。
その色のイメージに自分が包まれている時「自分の気持ちを語ってくれる色」に惹かれることもあれば
「その色のイメージが足りなくて、求めている時」に惹かれることもあります。

 

「惹かれる色」を通して、あなたのココロをチェックしてみてくださいね。

 

は世界で最も人気がある色。
そして、青緑(ターコイズ)も、とても人気が高い色です。

 

今日は、青系・青緑系の中でも「淡い色」の話です。

 

「淡い色」は「優しさ・やわらかさ」のイメージにつながります

 

 

「薄い色・淡い色」は、好きですか?苦手ですか?

 

好き・嫌いの感じは
「薄いか、濃いか」よりも、色相(赤、黄、緑、青・・・など色みの性質)の方が、優先されるかもしれませんね。

 

「薄い色・淡い色」は、好き、嫌いというよりも
その時の心と身体の状態によって
「心地好く」感じられることもあれば、「物足りなく」感じられることもあるかもしれません。

 

「薄い・淡い」に関連して
ここで「トーン」の話を、少しさせてください。

 

色彩学を学ばれた方はご存知かと思いますが
PCCS(日本色研配色体系)には、色の印象を表す「トーン = 色調(色の調子)」という属性があります。

 

「同じ調子をもつ ” 明度(明るさの度合い)・彩度(鮮やかさの度合い)の領域 ” をまとめた表し方」になります。

 

この分類で、濁りがなくて薄い色調は「ペールトーン( Pale Tone )」になります。

 

ペールトーンは「絵の具で、赤・オレンジ・黄・緑・青・紫・・・に、白をたくさん混ぜた色のグループ」をイメージしてください。

 

ペールトーンのイメージには、

 

「薄い、軽い、あっさりした、弱い、女性的、若々しい、優しい、淡い、かわいい」などがあります。

 

(引用:『色彩検定公式テキスト3級編』)

 

 

薄い色は、濃い色に比べて「やわらかさ」のイメージにもつながりやすいです。

 

また、薄い色の中でも「赤・オレンジ・黄」など暖色系の色の方が
「青・紫」など寒色系の色よりも、より、やわらかさにつながりやすいです。
(尚、トーンの中には「ソフトトーン」という調子も別にあります)

 

そして、薄い・淡い色は「軽さ」のイメージにもつながります。

 

「淡い色」は「軽さ・解放感」のイメージにもつながります

 

 

 

色には「軽い・重い」のイメージもあります。

 

一般的に「明るい色」は「軽く」感じられ、「暗い色」は「重く」感じられます。

 

人の目に見える色の中で、いちばん明るい色が「白」、いちばん暗い色が「黒」になります。
「白」は、軽いイメージに、最もつながりやすい色と言えます。

 

絵の具で「白をたくさん混ぜた、明るい色・淡い色」は、軽さの印象から「解放感」のイメージにもつながりやすいのです。

 

「青」「青緑(ターコイズ)」のイメージは?

 

 

 

「青」は、寒い感じがする色なので「寒色系の色」に分類されます。

 

赤・オレンジ・黄など「暖色系の色」は、心のエネルギーが「外向きになっている時」「活動的になっている時」に惹かれることが多いです。

それに対して、青などの「寒色系の色」は、心のエネルギーが「自分の内側に向かっている時」「冷静な時・集中している時」に惹かれることが多い。
そして、間にある緑など「中性色系の色」は、「心がニュートラルな時、バランスが取れている時」に惹かれることが多いです。

 

「青」の持つ一般的なイメージ・意味の中で
ポジティブなものには「自立・自由・知的・冷静・集中・自律・理性」などがあります。
「自己抑制」などもあります。
ネガティブなものに「寂しさ・孤独・悲しみ」などがあります。

 

「緑」と「青」の中間に位置するのが「青緑(ターコイズなど)」

「青」に「緑」を混ぜた色とも言えます。

 

「緑」の一般的なイメージ・意味の中で
ポジティブなものには、「自然・安らぎ・平和・バランス・安全・落ち着き・新鮮・健康・生命力」などがあります。
また、少しネガティブなものとして「心身が消耗している時」「意見を主張せず、中立で居たい時」に惹かれることもあります。

 

「青緑色(ターコイズ)」は、寒色の「青」に、少し暖色の「黄色」を混ぜた色とも言えます。

 

「黄」の一般的なイメージ・意味の中で
ポジティブなものには、「希望・期待・好奇心・意欲的・前向き・憧れ・喜び・暖かさ・幸福」
また、「ユーモア」「ひらめき」などもあります。
少しネガティブなものには、「甘え・寂しさ・依存・幼さ」などのイメージもあります。

 

「青緑色(ターコイズ)」
青の「冷静・集中・自由」と、緑の「自然・バランス・生命力」を合わせた色という見方もできます。

 

また、「青緑色(ターコイズ)」は
青の「冷静・集中・自由」に、黄の「希望・意欲・喜び」を少しプラスした色
という見方もできるのです。

 

色相環-3-2

 

「トルコ石」と呼ばれる「青緑色」の鉱石。
その様な明るい青緑色のことを「ターコイズブルー」と呼んでいます。

 

青と緑の間に位置する色。
つまり、「緑みの青」「青緑」「青みの緑」ですが、その中にも様々な色調や色名があります。

 

「ターコイズブルー」の他に、
「ピーコックブルー」
「ターコイズグリーン」
「ピーコックグリーン」
など。

 

色見本出典:『色の名前507』福田邦夫著 主婦の友社

 

 

 

 

 

(上の色の写真4枚は”『色の名前507』福田邦夫著 主婦の友社 ” のページを写したもの)

 

「青緑(ターコイズ)」の一般的なイメージ・意味の中で
ポジティブなものには、「自由・自分のペース・のびやかさ・解放感・楽しみ・希望・独立心・芸術的」などがあります。
また「自分のペースが乱れてしまい、ペースを取り戻したい時」「疲れていて、少しお休みしたい時」に惹かれることもあります。

 

「淡い青」のイメージは?

 

 

 

淡い青系の色というと、「みずいろ(水色)」「そらいろ(空色)」という表現がよく使われます。

 

「みずいろ(水色)」は「薄い緑みの青」
少し「黄み」を感じさせる、淡い青。澄んだ水の色を連想させる色です。

 

「そらいろ(空色)」は、澄んだ空のような「明るい青」

 

色見本出典:『色の名前507』福田邦夫著 主婦の友社

 

 

 

(上の色の写真2枚は”『色の名前507』福田邦夫著 主婦の友社 ” のページを写したもの)

 

実は、「みずいろ(水色)」と「そらいろ(空色)」を比べると、
「水色」の方が、少し「緑」に寄っている。(青に少し黄が混ざっている。)
「空色」の方が、(比較するならば)少し「紫」に寄っている。
という違いがあります。

 

色相環-3-2

 

でも、一般的に「みずいろ(水色)」は、「そらいろ(空色)」も含めた「淡い青の総称」
として使われることも多いですね。

 

「明るい青系の色」に惹かれるのは、どんな気持ちの時なのでしょうか?

 

解放感を感じている時。
自立したいと思う時。
希望を感じている時。

 

飾らず、素の自分・自然体でいられる時、そうありたい時。
リラックスしたい時。

 

繊細な気持ちになっている時。

 

現実から離れたいと感じている時。

 

では、淡い青緑はどうでしょう?

 

 

「淡い青緑」のイメージは?

 

 

 

 

青系の淡い色の中でも、特に「青緑(ターコイズ)を淡くした色」に惹かれるのは、どんな心理なのでしょう?

 

「青緑(ターコイズ)」の持つ一般的なイメージ・意味
「自由・自分のペース・のびやかさ・楽しみ・独立心・希望」
薄い色の持つ「明るさ・軽やかさ・解放感」をプラスした気持ち

と言えます。

 

同時に、「ターコイズ」に惹かれる時のように

 

自分のペースが乱れてしまい、ペースを取り戻したい時。

疲れていて、少しお休みしたい時。

解放感がほしい時。

に惹かれることもあります。

 

「惹かれる色・気になる色」が変わった方は、心に変化があったというコト

 

 

以前、好きだった色と、最近気になる色が変わった方。
ココロに変化があったのでは?

 

例えば、以前は「赤・オレンジ・黄」などの「暖色系の色」が好きだったけれど、
今は「淡い青・淡い青緑」が気になるという方。

 

今、自分のペースを取り戻したい。
ゆっくり自分を見つめたい。
自然体でいたい、素の自分に戻りたい。

 

以前は、暗い青である「紺色」が好きだったけれど、最近は「淡い青・淡い青緑」に惹かれるという方。

 

これまでは、自分を律して、真面目に、堅実に、仕事を進めてきたけれど、やっと一段落。
今は、自分の気持ちを解放して、自然体でいたい。

 

そんな気分なのかもしれませんね。

 

時々、「惹かれる色」から、あなたの気持ちを見つめてみてくださいね。

 

色のサポートを受けながら。
今日も素敵な一日を。

 

ターコイズ・ブルーに惹かれる時の心理を読む

 

青に惹かれる時の心理を読む

 

< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。>

 

(文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 文中に使用した色の写真 : 『色の名前 507 日本の色と外国の色』福田邦夫著 主婦の友社のページを写したもの / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、内閣府認定 公益社団法人色彩検定協会監修『色彩検定公式テキスト3級編』、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社、『なりたい自分になるための「色」の掟。』高坂美紀著 講談社)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー

 

文中に使用した ぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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