目次1 今、美術鑑賞がとても注目されています2 「世界のエリートがやっている美術鑑賞法」3 「実は見ていない」美術鑑賞4 大切なのは「目の前の作品をしっかり見る…
画家も絵を描くことで、自らアートセラピーしていました – ニキ・ド・サンファルの話
ニキ・ド・サンファルって、どんな画家?
昨日、国立新美術館で「ルネ・マグリット展」を観るつもりでしたが、美術館に着いたところで、既に終わっていることを知りました・・・
ですが、ネットで知り楽しみにしていた「ニキ・ド・サンファル展」のチラシと割引券をもらい。
行った甲斐がありました(笑)
「ニキ」
私が色彩アートセラピストの資格を取った「色彩学校」の授業で存在を知り、とても興味を持った女流画家です。
以下【】内、国立新美術館のホームページより。
【ニキ・ド・サンファル(本名カトリーヌ・マリー=アニエス・ファル・ド・サンファル、1930-2002)は、戦後を代表する美術家のひとりです。フランスに生を受けたニキは、少女時代を過ごしたアメリカや母国フランスの抽象絵画に影響を受けるなど独自のスタイルを作り上げていきました。そして、1961年に発表した「射撃絵画」で一躍その名が知られることになります。絵具を入れた缶や袋を石膏によって画面に付着した絵画に向けて銃を放つことで完成する「射撃絵画」は、絵画と彫刻の両方の要素を兼ね備え、また制作行為そのものがパフォーマンス・アートの先駆例として美術史上高く評価されています。その後ニキは女性の表象への関心を強め、「ナナ」シリーズでは鮮やかな色彩と伸びやかな形態を用いて解放的な女性像を示し、今日まで多くの人々に愛されています。(出典:国立新美術館ウェブサイト)】
ニキは、なぜ、過激な手法で絵を描いたのでしょうか?
ニキ・ド・サンファルにとって、絵画はセラピーでした。
彼女は、1953年に精神療法の一環として絵を描き始めました。
「射撃絵画」という過激な手法も、実は「彼女の心の奥にある、父親から受けた虐待の記憶」を外に吐き出すためのものだったのです。
「射撃絵画」で思いを解放した後、彼女の作風は変化していきます。
ネガティブな思いを心の奥に押し込めて、気づかない振りをしていると、心身の不調になって表れてきます。
「言葉では表せない心の深い部分」を言葉以外の絵画、音楽、ダンスなどで表現し、心を解放しバランスを取り戻すのが、「芸術療法(アートセラピー)」
「治療」という意味合いでなくとも、日々の生活の中で「なんだかストレスが溜まっている」と感じたら。
本当に病気になってしまう前に、ストレスを早めに発散しましょう。
画用紙に、クレヨンや色鉛筆で「惹かれる色をひたすら塗る」だけでも、ココロが解放されます。
ぜひ試してみて下さいね。
自分のココロの声を聴きながら。今日も素敵な一日を。
(タイトルと文中の写真:「国立新美術館 ニキ・ド・サンファル展 チラシ&入場割引券」 / 参考文献:末永蒼生監修『色彩学校 本科テキスト』、「国立新美術館ホームページ」)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー
ぬり絵をつかって「色で自己探求」ができます。
言葉以外の方法で、ココロの深い部分を見つめる「色彩心理」ぬり絵セッション。
会社で「自分らしさ」を見失っている・・
これからどうしようか迷っている、働く大人の独身女性へ。
自分とじっくり向き合う時間を持ちませんか?
色は、体験・記憶のイメージと繋がっていて、惹かれる色は「深層心理が語るもうひとつの言葉」。
あなたなら「今の自分」を何色に塗りますか?
「ぬり絵」に表れたあなたの本当の気持ちを「通訳」しながらお伝えします。
あなたのココロを「一緒に読み解いて」いきましょう。
色彩から「あなたの答え」を見つけて。
「ありたい自分」に一歩踏み出しませんか?
文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
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