コントラストの強い配色、好きですか? 苦手ですか?心の状態とつながっています。
目次1 ニキ・ド・サンファル展を観てきました。2 「配色」に表れる感情は?3 ぬり絵をつかって「色で自己分析」 ニキ・ド・サンファル展を観てきました。 &nbs…
目次
数日前、八重洲のシェアオフィスに、郵便を取りに行ったとき
本棚に気になる本を3冊発見!
『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』
岡崎大輔 著 SBクリエイティブ
『エグゼクティブは美術館に集う 「能力」を覚醒する美術鑑賞』
奥村高明 著 光村図書
そして
『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』
スーザン・ケイン 著 古草秀子 訳 講談社
(こちらについては、次の機会に紹介しますね!)
それで、日本橋の WASEDA NEO に向かう途中で
本屋さんに寄って
『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』(2018年9月刊行)
と、新たに書店で見つけたベストセラー
『13歳からのアート思考』(2020年2月刊行)末永幸歩著 ダイヤモンド社
を購入しました。
少し前から「美術館賞がとても注目されている」ことは
知っていたのですが
関連書籍を読んでいなかったので。
まず『なぜ、世界のエリートは・・・』を読みました。
内容を少しご紹介させていただきます。
今度、アートを鑑賞するときのご参考になれば、と思います。
「世界のエリートがやっている
人生と仕事が劇的に変わる美術鑑賞法」
ニューヨーク近代美術館(MoMA)で考案された
メソッドを源流にした方法が紹介されています。
それを実践することで
複合的な能力「観察力、批判的思考力、言語能力」などを
伸ばす効果があるそうです。
その最大の特徴は
「美術の専門知識を必ずしも必要としない」こと。
はじめは
作品名や作者名、制作された年代といった
「作品情報なしの状態」で鑑賞を行います。
ある海外の美術館で行われた調査によると
来館者が1つのアート作品を鑑賞するのに費やす時間は
「平均10秒前後」
という結果が出たそうです(短い!)
また、MoMA が
ギャラリートークやレクチャーの参加者を対象に行った調査では
プログラム終了直後でも
「その内容をほとんど憶えていなかった」そうです。
(確かに、私もそうだったかもしれません)
毎年、多くの方が
作品を身に美術館を訪れているものの、実は
「アート作品をそれほどじっくりは見ていない」
「作品の内容がほとんど頭に残っていない」
という事実があるのですね。
アート作品の鑑賞で大切なのは
「目の前の作品をしっかり見る」ということ。
でも
私たちは「知っている」と思ったら
それ以上見なくなる傾向がある。
それで
「知識」ではなく「意識」を持ってみることが大切だ
と説いています。
それが
「作品情報なしの状態」で美術鑑賞を行う理由なのですね。
「作品の背景」を問わないことで、鑑賞の自由度を上げる。
作品を見て「自分が何を感じ、何を考えるか」
が大切だと述べています。
作品を見て、どう感じるか。
そこには「鑑賞する側の物事の見方や価値観」が表れる。
アート作品はときとして、見る人映す “ 鏡“ になる。
アートを通して対話をすることで
「自己理解と他者理解」も進む。
◇◇◇
内容の一部ではありますが
以上のことが書かれていて、心に残りました。
<参考文献:『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』岡崎大輔著 SBクリエイティブ>
以前の私も。
美術館に行けば
解説をしっかり読んでから、作品を鑑賞していました。
けれど、あるとき
見終わった後に
印象があまり残っていないことに気づいたんです。
それからは
作品そのものを観て「感じる」ことを
大事にするようになりました。
この本の中にも
同様のことが書かれていましたが
最近、私が実践していることは
その美術展の中で
「好きだな」「面白いな」「きれいだな」「惹かれるな」
と感じる作品を、1つ選んでじっくりと観る。
そして
「なぜ、この作品に惹かれるのか?」
を自分に問いかける。
作品を楽しむことができるだけでなく
内観にもつながります。
「色彩心理ベーシッククラス」の
A)色を楽しむ教養コースのカリキュラムには
「好きな絵を模写する」があるのですが
これも、作品をじっくり観ることで
作品についても、自分自身についても
新たな発見につなげるのが、目的なんです。
「芸術の秋」
ぜひ、アート作品を観る機会をつくって
ぜひぜひ「じっくり観て、感じて」くださいね。
素敵な秋の日になりますように!
< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません>
(タイトル写真&文中写真の絵&ポストカード : オリジナルは、フィンセント・ファン・ゴッホ作、ラウル・デュフィ作、ニキ・ド・サンファル作 / 文中写真の書籍 : 『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』岡崎大輔 著 SBクリエイティブ、『エグゼクティブは美術館に集う 「能力」を覚醒する美術鑑賞』奥村高明 著 光村図書、『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』スーザン・ケイン 著 古草秀子 訳 講談社、『13歳からのアート思考』末永幸歩 著 ダイヤモンド社 / 参考文献:『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』岡崎大輔 著 SBクリエイティブ )
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー
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