ピカソの青とピンクの話~惹かれる色はココロの表現~

2015.08.28 (金)

パブロ・ピカソの「青の時代」と「バラ色の時代」

 

絵画と色の話を、前回に続いてもう少し。

 

パブロ・ピカソは、「キュビスム(立体派)」の画家として知られていますが
初めから幾何学的な構成の絵を描いていた訳ではありません。

 

【スペインで生まれたパブロ・ピカソは、20世紀初頭からパリに住みつき、90年に及ぶ長い生涯にわたって絶え間ない革新と大胆な実験を試み、20世紀芸術の方向に大きな影響を与えた。パリに出て来た当初の「青の時代」では、貧しい人びとや母と子などをテーマに、青春の抒情を暗い青の色調の中に歌い上げたが、次いでいっそう構成的な「バラ色の時代」を経て、1907年、キュビスムの出発点とも言うべき、「アヴィニョンの娘たち」を生み出した。(出典:『カラー版 西洋美術史』高階秀爾監修 美術出版社)】

 

ピカソー2
ピカソ-3

 

( 上添写真2枚:『色の知識 名画の色・歴史の色・国の色』城一夫著 青幻舎のページを写したもの)

 

それまで極彩色で絵を描いていたピカソですが
パリとバルセロナを行き来していた1900年から1904年頃は「青の濃淡」で描いています。

 

困窮した生活や1900年の親友の自殺がピカソの心に大きな影を落とし
その頃から「青い絵」を書き続ける日々が続きました。

 

「青の色を置く度に、いつも何かが足りないと感じたものだ。そこで青の代わりに、赤を取って画面に置いてみた。それは魂の表現として何と虚しかったことか。」( 出典:『色で読み解く名画の歴史』城一夫・橋本実千代著 バイ・インターナショナル )

 

「青」を魂の色として表現していたこと
そして
「赤」で置き換えようと思っても出来なかったこと
この言葉から読み取れます。

 

ピカソ-1

 

(写真 : 『色で読み解く名画の歴史』城一夫・橋本実千代著 バイ・インターナショナル のページを写したもの)

 

その後、フェルナンド・オリビエという恋人を得て
1904年から約2年間は「バラ色の時代」と呼ばれる
ピンクを中心とした暖かい色彩を使った絵画に移行しています。

 

色彩には、心をダイレクトに表現する力があるのです。

 

惹かれる色はココロの言葉です。

 

 

最近、気になる色はありますか?
色は、体験・記憶、イメージと繋がっていて
あなたが惹かれる色は、深層心理が語る「もうひとつの言葉」といえます。
気になる色は「自分の意識では気づいてないココロの変化」を教えてくれることがあるのです。

 

人がある色に惹きつけられる大きな理由は
その色がその時の気持ちにマッチしているから。
その時の自分の「ココロとカラダに必要な色」を、無意識に選んでいます。

 

その色のイメージに自分が包まれていて「自分の気持ちを語ってくれる色」に惹かれることもあれば
その色のイメージにあたるものが足りなくて「求めているとき」に惹かれることもあります。

 

あなたが最近惹かれる色は、何色ですか?
ずっとこだわっている色はありますか?
惹かれる色は、あなたの「深層心理が語るもうひとつの言葉」

 

「今日は何色が気になるかな?」
「色を通して」自分の心と対話をしてみてくださいね。

 

自分のココロのメッセージを大切に。今日も素敵な一日を。

 

< 色には、必ず、ポジティブな側面、ネガティブな側面があります。また、色彩とどのようにつきあってきたか、個人的な経験によって、同じ色にも多様な意味があります。「良い色」「悪い色」というのは、ありません。>

 

(文中の写真 : 『色で読み解く名画の歴史』城一夫・橋本実千代著 パイ・インターナショナルのページ、『色の知識 名画の色・歴史の色・国の色』城一夫著 青幻舎のページ / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP 研究所、『カラー版 西洋美術史』高階秀爾監修 美術出版社、慶應義塾大学通信教育 夏期スクーリング「西洋美術史」補助教材)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー

 

ぬり絵をつかって「色で自己探求」ができます。

 

言葉以外の方法で、ココロの深い部分を見つめる「色彩心理」ぬり絵セッション。

 

会社で「自分らしさ」を見失っている・・
これからどうしようか迷っている、働く大人の独身女性へ。
自分とじっくり向き合う時間を持ちませんか?

 

色は、体験・記憶、イメージと繋がっていて、惹かれる色は「深層心理のもうひとつの言葉」。

 

あなたなら「最近の自分」を何色に塗りますか?

 

 

「ぬり絵」に表れたあなたの本当の気持ちを「通訳」しながらお伝えします。
あなたのココロを「一緒に読み解いて」いきましょう。
色彩から「あなたの答え」を見つけて、「ありたい自分」に一歩踏み出しませんか?

 

「色を通して自分と向き合う」
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文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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