目次1 今、美術鑑賞がとても注目されています2 「世界のエリートがやっている美術鑑賞法」3 「実は見ていない」美術鑑賞4 大切なのは「目の前の作品をしっかり見る…
人を見るとき、自分を見るとき、思い込んでいませんか?- ルネ・マグリットの絵画から
人は「自分が見たいように」物事を見ているのですね。
一昨日、「観たい」と国立新美術館に駆けつけたら
既に終わっていた「ルネ・マグリット展」
とくに観たかったのが、このページの最初に載せた写真の一枚
<< 人間の条件 >> です。
(タイトル写真:『もっと知りたいマグリット 生涯と作品』南雄介監修・著、福満葉子著 東京美術より)
「窓と、窓から見える風景を描いた絵」に見えますが
良く観ると、窓の前のイーゼルに「『風景画』が掲げられている」のが分かります。
以下【】内は、『もっと知りたいマグリット 生涯と作品』南雄介監修・著、福満葉子著 東京美術 より。
【『この絵に描かれた木は、つまりその向こうの、部屋の外にある木を隠していることになります。この木は、鑑賞者にとっては室内の絵の中と、理論上は窓外の実際の風景の中の両方に存在しています。私たちはこんな具合に世界を見ています。私たちが、外部に存在するものとして見ている世界は、実は私たち自身の内部の表象でしかないのです。』(「生命線」、1938年)】
考えさせられる絵ですね。
この絵を見たら、キャンバスの後ろにも
「風景画と同じ風景」が広がっていると信じてしまいませんか?
でも、それは真実かどうかは分からない・・・
私たちは「自分が見たいように」物事を見てしまう。
「自分の知っている範囲で、あるいは自分の想像できる範囲でしか見ていない」
と言っても良いのかもしれません。
そこに映し出されるのは「自分」
人を見る時、自分自身を見る時、目の前に起きたコトを見る時にも
私たちは自分を映して見てしまうのですね。
そこには、自分の思い込みが入る。
それを知り改めて「周りの人、起きた事柄、自分自身」を見つめてみると
新しい発見・気づきがあるかもしれません。
フィルターをはずす。
視点を変える。
簡単ではありませんが、少し意識してみましょうか。
私も心がけようと思います。
新たな視点で自分を見つめ、今日も素敵な一日を!
(タイトル写真&文中に使用した写真 : 『もっと知りたいマグリット 生涯と作品』南雄介監修・著、福満葉子著 東京美術より / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『もっと知りたいマグリット 生涯と作品』南雄介監修・著、福満葉子著 東京美術)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」(「色彩学校」認定 色彩アートセラピスト)
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文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
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