ストレスで買い物に依存した私が50代で起業するまで~紫色~(後編)

2024.02.13 (火)

~50代で起業した佑貴つばさの「色とココロ」のはなし~

 
25年間勤めた仏ブランド、シャネルの日本法人を辞め、50代で起業した私の「色とココロ」の体験についてお伝えしています。
先回の記事「前編」では、会社員時代に買い物が止められなくなったこと、その時期に「紫色」に強く惹かれていたことについてお話ししました。

 
「ストレスで買い物に依存した私が50代で起業するまで~紫色~(前編)」はこちらからご覧いただけます。

 
今回「後編」では、なぜ紫色に惹かれていたのか、私の心を本当に満たしてくれるものは何だったのか、についてお伝えします。

 

紫の意味は?

 

 
数年間、私はなぜか「紫」に惹かれ、紫色のセーター、紫のジャケット、ストール、バッグ、シューズ。紫のスマホカバー、手帳・・・紫色のものばかり身に着ける日々が続いていました。「紫」といっても様々な色みがありますが、その頃私が惹かれていたのは「暗い、重い」紫色。その色みだけにこだわる日々が続きました。そして、「紫」にこだわっていたちょうど同じ時期、私は買い物が止められなくなっていました。

 
ここで少し、紫につながるイメージや意味についてお伝えしておきます。
紫色の持つ一般的なイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「癒し・再生・優しさ・高貴・成熟・繊細・神秘的」などがあります。少しネガティブな側面として、「葛藤・疲労感・傷心」などの状態が投影されて、この色に惹かれることもあります。

 
その頃の私にとって、紫色にはどんな意味があったのでしょうか?

 

「ぬり絵」で気づいた私の強い思い

 

 
そんな折、かねてから興味を持っていた「色彩学校」で「色彩心理・ぬり絵ワークショップ」に参加して、「最近の自分」を色で表現しました。そこで、「紫色」を塗った自分の気持ちと向き合って、私にとっての「紫の持つ意味」に気づいたんです。

 
下のぬり絵は、その時2012年12月の表現です。いかがでしょうか? 色の意味を知らなかったとしても、「心にはエネルギーがあるのに、頭でそれを押さえつけている」、そんな心境が感じ取れるかもしれませんね。まさに、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態です。
 

(「色彩学校」で体験したぬり絵ワークショップでの私の表現)

 
紫は「赤」と「青」を混ぜた色です。
・「色彩心理を仕事にしたい」行動したい気持ちを表す「赤」
・「会社を辞めない方がいい」冷静・抑制の気持ちを表す「青」
私がずっと惹かれていた紫色には、赤と青、2つの気持ちの間で揺れる私の「葛藤」が投影されていたのです。

 
「会社を辞めてまでも進みたい気持ちが、こんなにも強かったのか・・・」。
ぬり絵を通して自分の「本心」に気づいたことがきっかけとなり、この1年後私は、色彩を仕事にするためスクールで本格的に「色彩心理」を学び始めました。

 

色のおかげで「望んでいたもの」に気づいたから・・・

 

 
買い物が止まらなかった頃は、「本当に欲しいものとは別のモノ」で心を満たそうとしていたのですね。

 
心の奥で思い続けていた「色彩心理」の道に一歩踏み出してから。自分の気持ちを大事に扱うようになってから。衝動的に洋服や靴を買い込んでしまうことがなくなりました。「目に見えるモノ」ではなく「目に見えない大切な何か」に心が満たされつつあるのでしょう。100%満たされてはいないかもしれないけれど、満足度はグッと高いと感じます。
事業主として仕事をしていくって、考えていたよりかなり大変です。それでも「こうすべき」より「こうしたい」を優先してよかったと今、心から思っています。

 
あなたには、なぜか気になる色はありますか?
「惹かれる色」は深層心理からのメッセージといえるかもしれません。私のように、惹かれる色がココロの変化に気づかせてくれることがあるからです。最近、気になる色が変わったとしたら、あなたの「転機」のサインかもしれません。ずっと同じ色にこだわっているとしたら、あなたのココロが「何かを求め続けている」のかもしれません。

 

「色の持つ意味」で大切なこと

 

 
色は、人の体験・記憶、イメージとつながっていて、人はひとつひとつの色に「自分にとっての意味」を重ねています。
この色のイメージ・意味について大切なことを、ひとつお伝えします。

 
色につながるイメージや意味には「多くの人に共通するもの」もあれば、個人の経験や記憶とつながっている「あなただけの意味」もあります。それで、「この色は一般にはこんな心理とつながりやすい」と知った時に、「私にとってこの色はどんな意味があるのか」、一歩踏み込んで自分の心を深く見つめてみてください。そして「自分自身で気づく」、それがとても大事なんです。

 
色を通して自分の心とじっくり向き合って、あなたにとっての意味に気づいてくださいね。
 

 
次回の ”50代で起業した佑貴つばさの「色とココロ」のはなし” もお楽しみに!

 
◇19色それぞれの一般的な意味はこちらからご覧いただけます。

 
◇動画でもお話しています。ぜひ、ご覧ください。

 
「人生が変わる色の魔法
“惹かれる色から心がわかる”」 >>

 

 
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。

 
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版

 
< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2023/2/19 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
旧:WEBマガジン「作家たちの電脳書斎 デジタルデン」公式掲載原稿
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