~50代で起業した佑貴つばさの「色とココロ」のはなし~ 目次1 先日、TVのインタビュー番組を観ていたら…2 ビジネス総合誌『プレジデント』の取材…
好きな色の心理・意味「明るい色と暗い色の違いは?」<後編>
~わたしを磨く色彩の魔法~
前回の記事「好きな色の心理・意味 明るい色と暗い色の違いは?<前編>」では、明るい色につながるイメージ・意味や心理についてお伝えしました。
「好きな色の心理・意味 明るい色と暗い色の違いは?<前編>」はこちらからご覧いただけます!
今回<後編>では、「暗い色につながる心理」と「惹かれる色の明るさが変わったときの心理」についてお話します。
暗い色は、成熟・充実感・安定感のイメージ
色の「明度(めいど・明るさの度合いのこと)」は、見た目の「軽さ・重さの印象」に影響を与え、明るい色は「軽そうに」見え、暗い色は「重そうに」見えます。
「暗い色」は、その「重さ」の印象とも重なって、一般的には「充実感・安定感・成熟・落ち着き・蓄積」などのイメージとつながることが多いです。また、少しネガティブな側面として「挫折感・ストレス・抑圧」などと結びつくことがあります。
なお、「中くらいの明るさの鮮やかな色」は、「強い気持ち」「はっきりした感情」「エネルギーが高い状態」と結びつきやすいという特徴があります。
では、暗い色をさらに「色相(しきそう・色みの性質のこと)」別にみてみましょう。こんな特徴があります。
◇「赤・オレンジ・黄」など、外向的・活動的な心理と結びつきやすい「暖色系の色」が暗くなると、「充実感・安定感」などにつながることもあれば、「不完全燃焼」などにつながることもある
◇「青」など、求心的な心理や冷静さと結びつきやすい「寒色系の色」が暗くなると、「誠実さ・真面目さ」などにつながることもあれば、「自己抑制・緊張感」などにつながることもある
◇「中性色系の色」の中でも、バランスや穏やかさと結びつきやすい「緑」が暗くなると、「充実感・安定感」などにつながることもあれば、「保守的な気持ち」などにつながることもある
◇「中性色系の色」の中で、癒しや再生のイメージと結びつきやすい「紫」が暗くなると、「成熟・蓄積」などにつながることもあれば、「葛藤・不調」などにつながることもある
いかがでしょう? 「最近、暗い色ばかりに惹かれるなぁ」という方、「ピンとくるキーワード」がありましたか?
惹かれる色の明るさが変わったときは?
以前は「明るい色」が好きだったけれど、最近は「暗い色」が気になるという方。これまで「活発」に行動してきて、今は「充実感」を持っているのではないでしょうか。しばらくは「落ち着いていたい」と感じているのかもしれません。あるいは、ちょっと「ストレス」が溜まっていませんか?
以前は「暗い色」が好きだったけれど、最近は「明るい色」に惹かれるという方。悩んでいた気持ちが吹っ切れたのかもしれません。あるいは、抑えていた心が「開放的」になってきたのではないでしょうか。また、これまでは「落ち着いた大人の自分」を目指してきたけれど、これからはもっと「気楽に」「軽やかに」楽しみたいのかもしれませんね。
惹かれる色の「明るさ」が変わったAさんの事例
昨年、オンラインで「ぬり絵セッション」を受講してくださったAさんのお話。「初対面で “なじみにくい人”と思われることが多いんです」というAさん。凛とした雰囲気のAさんですが、身に着ける服は「黒や紺色など暗めの色」が多いといいます。セッションを進めるうちに、彼女がとてもガンバリ屋さんで、仕事も勉強も「完璧にこなさなければ」と、無意識のうちに自分自身にプレッシャーをかけていたことが分かってきました。
セッションを通して、「やらなくてもいいことは、手放す」「人と会う時は、話しやすい雰囲気を纏う」と決めたAさん。まず、意識的に「黄色」「ターコイズグリーン」など明るい色を身に着け、気分を軽くすることを心がけたそうです。セッションから一ヶ月後には、「不思議ですね、今とても生きやすいです」とのメッセージをいただきました。
「こうすべき」と自身にかけていた圧力を外したことで、意識しなくても「明るい色」に惹かれるようになってきたといいます。一年が過ぎた先月には、「気持ちを解放したら、服や持ち物に選ぶ色がガラリと変わりました。気分まで違います。黒など暗い色を選ぶことはなくなり、今、服選びが楽しいです。これからも、いろいろな色を身に着けてみたいです」とのメッセージが届きました。
さて、あなたはいかがでしょう? 「明るい色」「暗い色」「中くらいの明るさの鮮やかな色」、今どんな明るさの色に惹かれますか? その色はどんな気持ちを語っているでしょうか? 惹かれる色から心の声を聴いてみてくださいね!
前回と今回の2回に渡り「明るい色・暗い色と心理の関係」についてお伝えしました。次回もお楽しみに!
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版
< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2022/6/26 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
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