~50代で起業した佑貴つばさの「色とココロ」のはなし~ 目次1 先日、TVのインタビュー番組を観ていたら…2 ビジネス総合誌『プレジデント』の取材…
質のよい睡眠に適した色は? <後編>
~わたしを磨く色彩の魔法~
前回の記事「質のよい睡眠に適した色は?<前編>」では、寝具に「白」を選ぶときの留意点や、ベッド周りにあると落ち着ける色「青」についてお伝えしました。
「質のよい睡眠に適した色は?<前編>」はこちらからご覧いただけます!
今回は<後編>です。安眠につながる色の使い方を、ぜひ参考になさってくださいね。
リラックスできる「パジャマの色」は?
インテリア小物や寝具の色だけでなく、就寝前の時間に着ている部屋着やパジャマにも、リラックスできる色を選びましょう。
まず、休息や安眠のために「避けたほうがいい色」についてお伝えします。
赤・オレンジ・黄色など「暖色系の色」には、人の「交感神経」を優位にする作用があります。心身を興奮・緊張させ、活動のスイッチを入れる色なのです。そして、その色みが「鮮やか」であるほど、心身を目覚めさせてしまいます。元気になりたい、明るく楽しい気持ちになりたい時にチカラをくれますが、就寝前や就寝時には向いていない色なのです。
暖色系の色を部屋着やパジャマに選ぶ場合は、「ピンク」「クリーム」「ベージュ」など、淡い色みや、少し「くすんだ」明るめの色みにするといいでしょう。薄い・淡い色みは「優しさ・やわらかさ」のイメージとつながり、少しくすんだソフトな色みは「穏やかさ・やわらかさ」のイメージとつながるので、リラックスに向いています。
暖色系の色と反対に「寒色系の色」は、自律神経のうち「副交感神経」を優位にしてくれる色で、心身を落ち着かせてくれます。青系の色の中で、「薄い水色・空色」は「優しさ・やわらかさ」も感じさせるので、安眠に向いているでしょう。
また、暖色と寒色の間の色である「中性色」の「緑」も、心と体を落ち着かせてくれる色です。いずれの色を選ぶにしても、「鮮やかな色み」は避けて、パステルカラーなど「穏やかな色み」から選んでみましょう。
なお、「中性色」の「紫」は、感情を刺激することがあり、安眠には向いていないようです。「紫系の色」を取り入れたい場合は、気持ちをリラックスさせてくれる「薄いラベンダー色」がいいでしょう。
そして、身に着けるものには、肌触りの良い「素材」を選ぶことも大事です。就寝時、人の「顕在意識(けんざいいしき)」は眠っていますが、「潜在意識(せんざいいしき)」は起きています。眠る時こそ、五感の「心地よさ」を大事にして、自分自身を「大切な人」として扱ってあげてくださいね。
リビングや寝室の「照明の色」は?
質のよい睡眠のために「照明の色」を選ぶことも大切です。眠りに就く前の4-5時間は「安眠のための準備時間」ともいえるでしょう。その時間帯を過ごす食卓、リビング、浴室、寝室の「照明」にも工夫をしてみてください。日が沈む時刻にカーテンを閉めたら、部屋の中は明るくし過ぎず「温かい色みの照明」を使うといいでしょう。
「白っぽく青みがかった光」(「昼光色(ちゅうこうしょく)」など)には、脳を覚醒させる作用があります。集中力を高め、仕事や勉強の効率を上げるのに適した色ですが、眠る前の時間には向いていないのです。睡眠前の時間を過ごす場所には、温かみを感じる「オレンジっぽい光」(「電球色(でんきゅうしょく)」など)の照明を選んで、リラックスして過ごしましょう。
現在の私たちの生活スタイルでは、ついつい寝る直前までスマホを見てしまいがちです。けれど、就寝前にPCやスマホなどの明るい光を見るのは、安眠のためには良くないこと。気をつけましょう。
朝の目覚めに適した色は?
身体のリズムを整えることは、質の良い睡眠につながります。そのためには、夜の「就寝」だけでなく、朝の「目覚め」も大事です。朝、目が覚めたらカーテンを開け、太陽の光を浴びましょう。そして、明るい場所で朝食を取り、体温を上げることが大切だそうです。
朝は、「交感神経」を優位にする暖色の「赤」を取り入れてみましょう。赤は、血圧を上昇させ、脈拍を速め、筋肉を緊張させ、体を活動モードに切り替えてくれる色。朝食で使うマグカップの色を「赤」にしたり、目に入る場所に赤い小物を置いたりして、心と体を起こしてあげてください。
周りにある色は、心と体に作用します。ぜひ、色のチカラを活かしてくださいね。そして、色を身近に取り入れる時、「自分にとって心地よく感じる色」を選ぶことも大事です。まずは、取り入れやすい小物などから色を試してみてください。
2回に渡り「安眠につながる色の使い方」についてお伝えしました。次回もお楽しみに!
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版
< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2022/2/20 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
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