向上心が持てる色「黄緑」

～わたしを磨く色彩の魔法～

 
秋ですね。木々は紅葉し、実は熟した色になり、稲穂は黄金色に輝く、そんな季節を迎えます。
そこで、ちょっと季節はずれではありますが……
今回は、環境の変化にも柔軟に対応できるようサポートしてくれる色。希望や向上心、フレッシュな気持ちとつながる「黄緑色」の話をさせていただきます。

「黄緑」につながるイメージや意味は？

 
「黄緑」は、新緑、若葉の色。「これから伸びていくエネルギー」を感じさせる色ですね。
「黄緑色」の持つ一般的なイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「フレッシュ・若々しい・希望・向上心・柔軟・安らぎ」などがあります。
 
ネガティブな側面としては、若々しさとつながる反面、「未熟さ」のイメージとつながることもあります。また、「疲れて安らぎやバランスを求めている」時にこの色が気になることもあります。
 
「黄緑」に惹かれるのは、「向上したい」「新しいものを吸収したい」という意欲がある時や、希望を持っている時など。伸びていきたい、成長したいと感じる気持ちと結びつきやすい色です。また、「緑」と同様に「心身のバランスを取り戻したい」と感じるときに惹かれることもあります。
 
最近「黄緑色」に惹かれるという方。ピンとくる言葉はありますか？

黄緑は「黄色」と「緑」を混ぜた色

 
水彩絵の具を思い浮かべてみてください。黄緑は「黄色」と「緑」が混ざった色ですね。
実は、色彩心理の視点から見た時に、「２つの色が混ざった色」は「２つの気持ちが混ざった状態」と結びつくこともあります。
 
黄緑色に惹かれる心理は、前述した「黄緑」のイメージ・意味とつながることもあれば、「黄色」と「緑」両方の気持ちが混ざった状態とつながることもあるのです。
 
「黄色」につながる一般的なイメージ・意味には、「希望・期待・好奇心・意欲的・喜び・憧れ・無邪気」や「甘え・さびしさ・神経質」などがあります。
「緑」につながる一般的なイメージ・意味には、「バランス・安らぎ・平和・安全・生命力・新鮮・中立」や「保守的・受け身・心身の消耗感」などがあります。
 
この「黄色」と「緑」の中間に位置する黄緑色は、たとえば「期待・好奇心」と「新鮮・バランス」を合わせ持った心理と結びつくことがあるということです。
 
そして、より黄色に近い黄緑色や、明るい淡い黄緑色に惹かれる時は「黄色」の気持ちに近くなります。
より緑に近い黄緑色や、中くらいの明るさの黄緑色に惹かれる時は「緑」の気持ちに近くなるのです。
 
色につながる心理って、不思議で興味深いですよね。

黄緑をこんな風に取り入れてみましょう

 
「これから伸びていく新芽」のように、「向上したい」「新しいことを始めたい」という時、黄緑色を身に着けたり、身近に取り入れたりしてみてください。そうすることで前向きになり、「良い方向に進んでいかれる」というイメージが持てるようになります。成長したい気持ちを「黄緑色」に後押ししてもらいましょう。
 
柔軟な気持ちになりたい時、フレッシュな若々しいイメージをまといたい時にも、服や小物に取り入れてみましょう。全身が鮮やかな黄緑色だと、少し派手な印象になるかもしれませんね。そんな時は、分量を抑えて身に着けてくださいね。
 
「少し疲れていてバランスを取り戻したい」と感じるときにも、チカラをくれる色です。身近に黄緑色の物を置くと気分が安らぎ、リフレッシュできます。部屋の中、デスクの上に「黄緑色の葉のついた鉢植えや花」を飾るのも良いですね。試してみてくださいね。
 
黄緑色にチカラをもらって。変化にも柔軟に対応しながら、前に進んでいきましょう。
 
今日は「黄緑」の効果についてお伝えしました。次回も楽しみにしていてください。
 
＊色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ･意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
 
＊参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版
 

< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2021/10/17 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
旧：WEBマガジン「作家たちの電脳書斎 デジタルデン」公式掲載原稿
現：「挑戦者たちの電脳書斎 デジタルデン」 (https://digi-den.net/)

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。