~50代で起業した佑貴つばさの「色とココロ」のはなし~ 目次1 先日、TVのインタビュー番組を観ていたら…2 ビジネス総合誌『プレジデント』の取材…
落ち着きと包容力の色「茶色」
~わたしを磨く色彩の魔法~
芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋。あなたはどんな秋をお過ごしですか?木々や草花の深まりゆく自然の彩りを楽しみたい季節ですね。
前回は、自然に見られる色の中でも新緑の色。若々しさのイメージを持つ「黄緑」についてお話ししました。
今回は、大地や樹木の色。安定感や包容力のイメージを持つ「茶色」についてお伝えします。
「茶色」につながるイメージや意味は?
「茶色」は、土や樹木の幹、熟した実や地面に積もった枯葉の色。自然をイメージさせる色ですね。大地の安定感や包容力が、私たちに安心感を与えてくれます。
「茶色」の持つ一般的なイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「落ち着き・安定感・安心感・充実感・堅実・包容力・伝統」などがあります。
ネガティブな側面としては、「地味・保守的・不完全燃焼」のイメージとつながることもあります。
「茶色」に惹かれるのは、「充実感がある」「気持ちが安定している」「くつろいでいる」状態の時。また、「安心したい」「落ち着きたい」と願う時に、この色が気になることもあります。
「ストレス」がある時や「不完全燃焼」の思いを抱えている時にも、茶色に惹かれることがあります。
最近、「茶色」に惹かれるという方。ピンとくる言葉はありますか?
茶色をこんな風に取り入れてみましょう。
「茶色」は、色彩学的には「オレンジ」が暗くなった色のことを指します。実際には、オレンジを中心に暖色系の「赤・オレンジ・黄色」が暗くなった色を表す時に使われていますね。
大地や樹木の色である茶色は、温もりを感じさせます。身近に取り入れることで、自分自身の心の安定につながります。くつろげる空間をつくりたい時には、インテリアに茶色を使うと、リラックスして過ごすことができるでしょう。
また茶色を身に着けることで、周囲の人にも安心感や包容力のある人という印象を与えます。
以前に掲載した記事で、「オレンジと黄色」は「コミュニケーションカラー」であるとお伝えしました。オレンジや黄色を暗くした「茶色」も、人と話をする時に身に着けるのに適した色です。オレンジや黄色の持つ「親しみやすさ」に、暗い色の持つ「重さ」のイメージが加わり、安心感や包容力とつながります。それで、相手の方が話しやすくなる色なのです。誰かの話をゆっくり聴きたい時、じっくり話をしたい時に、服に茶色を選ぶと良いでしょう。
茶色を服に選ぶときは?
茶色を着ると落ち着いて大人っぽく見える反面、少し老けた印象になることがあります。とくに茶色を顔のそばに持ってくると、肌色がくすんで見えてしまうタイプの方もいらっしゃいます。そんな時は茶色をスカートやパンツ、バッグやシューズなど、顔から離れた部分のアイテムに選んでくださいね。
全身を暗い茶色で包んでしまうと、少し重たすぎるイメージになることも。そんな時はストールやアクセサリーなど小物に明るい色を選んで、「軽やかさ」をプラスしてみてください。
ずっと茶色だけに囲まれていると、落ち着き過ぎて活動のエネルギーが減退してしまったり、ストレスを溜めやすくなる場合があります。
「パワーが欲しいな」と感じたら、明るい色や鮮やかな色の刺激も自分に与えてあげてくださいね。色の効果で、生活にもメリハリをつけてみましょう。
茶色の持つ安心感で、自分自身を包んであげてくださいね。
今日は「茶色」の効果についてお伝えしました。次回も楽しみにしていてください。
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
*参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版
< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2021/10/31 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
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