自分も相手も優しくしてくれる「ピンク」

2024.02.07 (水)

~わたしを磨く色彩の魔法~

 

色はココロとつながっている

 


 

はじめまして。「色とココロのコンシェルジェ」色彩心理カウンセラーの 佑貴つばさ(ゆうき・つばさ)と申します。
 
さて、あなたは「色彩心理」という言葉を、これまでに聞いたことはありますか?「はじめて聞く」という方が多いかもしれません。
「色彩」と「心理」。そう、色はココロとつながっているのです。
 
あなたが惹かれる色には、あなたの気持ちが投影されています。
あなたが目にする色は、あなたの気持ちを動かしています。

 
色は、人の心理とどのように結びつき、どのような影響を与えるのか。こうしたことを研究する「色彩心理」という分野があります。私は、この色彩心理の専門家。色の心理的な効果をベースにした仕事をしています。
 
では、色とココロのつながりについて、もう少し具体的にお伝えしていきますね。

 

惹かれる色には「ほんとうの気持ち」が表れる

 


 
あなたが好きな色は何色ですか? 最近、なぜか気になる色はありますか? 洋服、手帳、スマホカバー……。気づいたら、いつの間にか身の周りに増えている色はありませんか?
 
色は、人の体験や記憶、イメージとつながっていて、私たちは無意識にもそこに「自分にとっての」意味を重ねて見ています。何気なく選んだ色にも今のあなたの気持ちが表現されていて、意識では気づいてない心の変化を教えてくれることもあるのです。
 
人がある色に惹きつけられる大きな理由は、その色がその時の気持ちにマッチしているから。
その色に感じるイメージに包まれている時「気持ちを代わりに語ってくれる色」に惹かれることもあれば、「自分を支えてくれる色」「足りないものを補ってくれる色」に惹かれることもあります。
 
それで、惹かれる色が「自分にとってどんな意味があるのか」を読み解くことで、自分の心理がわかってくる、という訳です。
 
実は私自身、惹かれる色を通して「自分のほんとうの気持ち」に気がつきました。そのことがきっかけとなり、25年間勤めたシャネルを退社し50代で起業した、という経緯があります。色には、人生を変えるほどの大きなチカラがあるのです。

 

色は、気持ちを変えてくれる

 

私たちは、目にする色・身近ある色に、気づかない内に気持ちを動かされていることがあります。たとえば、広告の色・商品のパッケージの色なども、私たちの心に影響を与えています。逆に言えば「色の効果を使って自分の気持ちを変えることもできる」という訳です。ぜひ、みなさんにもそんな色のチカラをぜひ取り入れて欲しいのです。
 
今はちょうど桜の季節。今日は、人の気持ちを優しくしてくれる色「ピンク」の効果についてお伝えします。

 

「ピンク」に惹かれるのは、どんな気持ちの時?

 


 
ピンクという色が持つ一般的なイメージや意味の中で、
ポジティブなものには「幸福感・優しさ・安らぎ・ときめき・恋愛・満足感・やわらかい」などがあります。
逆に少しネガティブなものには「依存・優柔不断・現実逃避」などがあります。
 
人がピンク色に惹かれるのはどんな気持ちの時でしょう?
 
幸福感に包まれている、優しい気持ちでいる、安らいでいる。
恋をしている・したい、ときめいている。
「恋をしている時ピンク色の洋服が着たくなる」という女性は多いかもしれません。
 
優しさが欲しい、甘えたい。
夢見がちな気分、現実逃避したい。
そんな心理がピンク色とつながることもあります。
最近、「ピンク」が気になるという方。今のあなたの気分にマッチする、ピンッとくる言葉はありましたか?

 

惹かれる色が変わった時は、心に変化があった時

 

以前好きだった色と、最近惹かれる色が変わった方は、心に変化があったのかもしれません。
 
たとえば、以前は「黒・グレイ・白」など、無彩色(むさいしょく・色みを持たない色のこと)が好きだったけれど、最近「ピンク色」が気になる方。今、恋をしていませんか? または、恋をしたい気分? 気持ちが解放され、軽やかになっているのかもしれません。
 
以前は「鮮やかな色」が好きだったけれど、最近「淡いピンク色」に惹かれる方。今、安らいでいて、穏やかな気持ちでいるのではないでしょうか。あるいは「チカラを抜いて、誰かに頼りたい」「ちょっと疲れてしまって現実から離れたい」そんな心理かもしれません。そんな方は、自分自身にちょっぴり甘く、優しくしてあげてくださいね。

 

ピンク色の効果「人の気持ちを優しくしてくれる」

 

ピンク、特に「淡いピンク色」には、人の気持ちを優しくするチカラがあります。「ピンク色の効果でケンカが減った」という、すごいエピソードがあるのでご紹介します。
 
場所はアメリカの刑務所。暴力行為が絶えなかったため、壁の色を「ピンク」に替えたところ攻撃的な行為の発生が激減した、という記録があります。それから世界中の刑務所で、壁にピンク色が採用されているそうです。

 

ピンクをこんな風に取り入れてみましょう!

 

優しい気持ちになりたい時、大切な人と仲直りしたい時。洋服など身に着けるものに「淡いピンク色」を選んでみてください。着ているあなた自身の気持ちも、見ている相手の気持ちも、穏やかに優しくしてくれる効果があります。男女を問わず、ぜひ活用して欲しい色です。
 
また、ピンク色を身に着けると「血行がよくなり美肌効果がある」「女性ホルモンを活性化する」ともいわれます。若々しさを保ちたい方は、身近に取り入れてみてくださいね。
 
「ピンクの魔法」を使って。自分自身も、そして周りの方も。優しさと幸福感で満たしてあげてはいかがでしょうか?
 
第1回は「ピンクの効果」についてお伝えしました。次回も楽しみにしていてください。
 
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
 
* 参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版 )
 

< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2021/3/29 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
旧:WEBマガジン「作家たちの電脳書斎デジタルデン」公式掲載原稿
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