人間関係の基本は家族。家族の関係性も「ぬり絵」で見つめることができます。
以前に投稿したコラムですが、リライトして、掲載させていただきます。 目次1 大人のパーソナリティーの核には「子どもの頃のあなた」が居ます。2 「家…
色彩心理のワークショップやセッションを行うとき。
参加者の方に、クレヨンや色鉛筆をつかってぬり絵で色彩表現していただき
色に表れた心の声を、私が「通訳して」お伝えし
一緒に読み解きをしながら、対話を重ねて、心を整理していきます。
まず、「自分の状態」を確認するために
心の状態を確認しやすい図柄のぬり絵をつかって、自己を表現します。
そうして、自分の状態がわかったところで
今度は「より深く自分を見つめる」
または「心を上向きにする」ための表現をする、セカンドステップの流れです。
私自身も、心が落ち着かないときには
自分で自分を、ぬり絵で色彩アートセラピーします。
「色の意味が分かっていても、自分で自分をセラピーできるんですか?」
と、聞かれることがよくあります。
実は、できるんです。
それは、「無意識の力」が強いからです。
たとえば、意識して、意図して「心に沿わない色」を使って塗っていたとしても
途中で「違和感」を感じて、少し気持ちが苦しくなってきます。
そして、心が惹かれる色を、塗りたくなってくるのです。
セッションを受けてくださった方々も
始めは意識して、色を選んで塗っていたとしても
ふとした瞬間に「無意識に選んだ色を塗ったり」
「無意識に何かを描き足したり」されます。
「色彩学校」の先輩修了生 K さんのエピソードをご紹介します。
K さんが開いたワークショップに参加された女性のお一人が
「ご自身の悩んでいる気持ちを知られたくないから」と
意図的に「明るい色」を選んで「ぬり絵」をされたとのこと。
ところが、 K さんが、その女性の「ぬり絵」を見た時には
意図的に使った「明るい」色ではなく
隅の方に塗られていた「暗いグレー色」が、とても気になったそうです。
K さんが、女性にそれを伝えたところ
「気がつきませんでした。そこは無意識でした!」
とおっしゃったそう。
彼女の「無意識」は、嘘がつけなかったのですね。
また、私のワークショップに参加してくださったある女性のお話です。
ご自分のエネルギーがとても強いのが分かっているので
日々、「白・黒・グレー」の洋服など「無彩色」を取り入れるようにして
ご自身の強い気持ちを抑えていたそうです。
「ぬり絵」をしたときにも
始めは「グレー」を塗っていらしたのですが
途中から「オレンジ」を塗り始めました。
お話を伺ったところ
「グレー」を塗っていたら、途中で苦しくなってきたのだそうです。
また、ある男性の方のお話。
「最近の自分」を表現するとき
初め「腕の部分」を塗っていなかったのですが
「塗り残したところはありませんか?」と伺った時
あわてて「腕」の部分を「赤」で「ぐるぐる」と塗られました。
「腕を赤く塗られましたが、疲れていませんか?」と伺ったところ
「忙しくて、ずっと PCを使っていたので、疲れています。
その色は、無意識でした!」とおっしゃいました。
それくらい、「無意識」って、強い力を持っているものなのです。
心の中の「無意識」の層に
人は、日々、様々な思いを閉じ込めて生活しています。
でも、その思いが時々、表に出てこようとするので
モヤモヤしたり、ザワザワしたり、心が落ち着かなくなることがあります。
そんな時は、時間をとって
心の奥に押し込んだあなたの気持ちと向き合ってみてくださいね。
あなたの感情を大切に。今日も素敵な一日を。
最後までお読みいただきありがとうございます。
(タイトル写真&文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)「色とココロのコンシェルジュ」
(「色彩学校」認定 色彩アートセラピスト・日本パーソナルカラー協会認定 パーソナルカラーアドバイザー・日本メンタルヘルス協会 基礎心理カウンセラー・文部科学省認定 色彩能力検定1級)
あなたの無限の可能性に「ぬり絵」が気づかせてくれます。
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Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
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