「真面目に頑張る」と幸せになれる?アラフィフで起業した私が『魂の退社』を読んで思うこと-1

2017.01.09 (月)

『魂の退社』を読みました。

 

『魂の退社』を、お正月に読みました。アフロでおなじみの元朝日新聞編集委員、稲垣えみ子さんの著書です。
「50歳、夫なし、子なし、そして無職・・・しかし、私は今、希望でいっぱいである」

 

私は、稲垣さんの様に優秀では無いし、無職では無いのですが、25年勤続した某有名企業を辞めて、アラフィフで起業した自分を勝手に重ね合わせていて、とても気になっていました。

 

読んでみると、すごく面白くて。「そうそう、そうなの。」と共感できることが一杯。
そして多分、同じように感じているアラフィフ女性は、実はたくさん居るのでは、と思いました。

 

少しずつ、コラムで紹介させてください。今日は、こんなことを書いてみました。

 

「真面目に頑張る」ということ

 

 

本の冒頭から惹きつけられました。

 

【 私たちは自分の人生について、いつも何かを恐れている。負けてはいけないと自分を追い詰め、頑張らねばと真面目に深刻に考えてしまう。しかし真面目に頑張ったからその分何か返ってくるかというと、そんなことはないのである。そしてそのことに私たちは傷つき、不安になり、また頑張らねばと思い返す。そして、その繰り返しのうちに人生は終わっていくのではないかと思うと、そのこともまた恐ろしいのである。(出典:『魂の退社』稲垣えみ子著 東洋経済新報社)】

 

あなたは今、「真面目に」何かを頑張っていますか?

 

「真面目に頑張る」こと自体は、悪いことじゃない。

「何のために頑張るか?」が大事なんじゃないか、と思います。

そして、もうひとつ大切なのは、今、頑張っていることが「楽しいかどうか」

 

もしも今、頑張ることが、楽しくなくて、苦しいとしたら。
それは多分「したい・ありたい」ではなく、「すべき・あるべき」を頑張っているから、かもしれません。
「自分の心からの欲求」ではなくて、「他者から期待されている役割」を果たすためであったり、「他者から評価されるため」であったり。

 

だから、真面目に頑張っても、なんだか「満たされない感じ」がするのかもしれない。

 

もちろん生活していかなくてはならないし、「したい・ありたい」を最優先なんて、実際には簡単じゃない。
でも、「すべき・あるべき」の間に、「したい・ありたい」に費やす「気持ちと時間」を、今よりもっと増やしていかれれば。そうすれば、もっと「満足感」や「幸せ」を感じやすくなるんじゃないかしら。

 

かつての自分を思い返しながら、そんなことを考えました。

 

会社で「頑張っても」満たされなかった私

 

 

憧れの仏ファッションブランドに、運よく入社。

もともとファッションが好きだったし、有名ブランドだったので、入社当時は嬉しくて、モチベーションも高かったです。
ラグジュアリーブランドに入社して、本当は自分の価値が上がったわけでも何でもないのに、あたかも「自分の価値が上がったような錯覚」を持って(笑)

それはそれで、当時抱えていたコンプレックスの解消になったので、自分にとっては意味のあることでした。

 

憧れのブランドで働く私のことを、私自身が気に入り。入社してから、頑張りました。
あっという間に10年が過ぎ。でも、上司が変わった頃から、人間関係に悩み、上司のご機嫌を取るのを見るのも嫌になり。自分が新しい上司からあまり評価されていないと思ってからは、仕事の内容にも興味が持てなくなり。モチベーションは、どんどん下がっていきました。体調も崩しました。

 

その後、新しい部署に異動して「部門マネージャー」の肩書きを得た時には、再びモチベーションが上がりました(笑)もともとは、ブランドが好きで、ファッションが好きで入った会社。それが、いつの間にか「他者の評価」や「期待される役割」が、私にとって、モチベーションの大きな部分を占めるようになっていたんですね。

 

さて、その「ビジネス企画管理部門マネージャー」という、売上予算・経費予算の策定と管理を任された時。再び、頑張りました。でも、本当は無理をしていたみたいです

 

「本部の予算を預かる。」その役割を担う私は、「仕事ができる人でなければ、ならない。」「間違えては、ならない。」「賢い人でなければ、ならない。」
「こうあるべき」で自分を縛りつけていました。月に一度の会議でも、真面目な顔で、数字の話だけをして。いつも眉間にしわを寄せていたようです。

 

こうあるべき、と勝手に自分で決めて「真面目で間違えない人」で居続けました。それが「会社に期待されている自分」だと思い込み、頑張り続けました。確かに、上司は評価してくれました。

 

でも、そんな自分は、全然楽しくなかったんです。 だから「頑張る気持」にも限界がありました。

デキる同僚が周りに増えてくると、また、モチベーションが下がっていきました。

結局は、他者の評価に左右されていたのです。

 

そんな頃。18年ほど前に出会い感動し、いつか仕事にしたいと漠然と思っていた「色彩心理」の存在を思い出しました。
「色彩心理の道に進みたい思い」と「安定したブランドに残った方が良い」という、ふたつの気持ちを抱えて。「葛藤」していたのですが、その自分のココロの奥にある葛藤には、自分の意識では、しばらくの間気づけませんでした。
ただ、「なんだか満たされない気持ち」を満たそうと、買い物しまくる日々。でも、買っても、買っても、ココロは満たされなかった。

 

そんな折、「色彩学校」の体験講座で、塗り絵で色彩表現した時に、自分の葛藤に気づき。
その後も一年悩みましたが、ついに「色彩学校」へ。そして、会社員を続けながら「色彩心理」を学び。
やっと「したい・ありたい」で起業するに至りました。

 

一度手に入れたものを手放すのは怖い失わないよう必死に頑張るもっともっと得ようとする。
それが「本当に自分の欲しいものか」考える余裕もなかった。
だから、会社の名前と安定を捨てることは、ある時までは難しかった。
でも、ある日「もういいかな。」って思えたんです。

 

「すべき・あるべき」から「したい・ありたい」へ

 

 

「したい・ありたい」を優先して起業してからは、「喜びの質」が変わった気がします。

 

起業して、仕事を軌道に乗せるのは、思っていたよりずっと大変。
でも今、私は毎日がとても楽しいです。だから「頑張っている」という自覚すらありません。
稲垣さんが書かれているように「希望であふれて」います。なぜだか「根拠の無い自信」もあります。

 

あなたは今、何の為に頑張っていますか?
もしも、頑張っても、頑張っても、満たされない感じがするとしたら・・・

 

あなたが「ココロから望むものは何?」

自分の心の声に耳を傾けてみてください。
毎日忙しい中、心の声を聴く時間を持つのは、なかなか難しいかもしれません。でも敢えて、時間をつくってみてください。
そして、心からの欲求が分かってきたら、少しずつ、そのために費やす時間を増やしてくださいね。

 

あなたの心の奥の声を大切に。
あなたの心に秘められた可能性を大切に。

 

今日も素敵な一日を。

 

 

(文中に使用した塗り絵絵柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / タイトル&文中写真の本:『魂の退社 会社を辞めるということ。』稲垣えみ子著 東洋経済新報社、参考文献 : 『魂の退社 会社を辞めるということ。』稲垣えみ子著 東洋経済新報社)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー

 

ぬり絵をつかって「色を通して心を見つめる」

 

【自分と向き合う時間が欲しい方・自分の気持ちを確認したい方へ「色彩心理」ぬり絵セッション】

 

会社で「自分らしさ」を発揮できず、楽しくない・・・
これからどうしようか迷っている、働く大人の独身女性へ。
自分とじっくり向き合う時間を持ちませんか?

色は、体験・記憶、イメージと繋がっていて、惹かれる色は「深層心理のもうひとつの言葉」。

 

あなたなら「最近の自分」を何色に塗りますか?

 

 

「塗り絵」に表れたあなたの本当の気持ちを「通訳」しながらお伝えします。
あなたのココロを「一緒に読み解いて」いきましょう。
色彩から「あなたの答え」を見つけませんか?

 

色彩心理をベースとしたワークショップ・セッションで、働く大人の女性を応援しています。

 

「色を通して自分と向き合う」
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文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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