「人生の折り返し」この先10年どうする?アラフィフで起業した私が『魂の退社』を読んで思うこと-2

2017.01.11 (水)

『魂の退社』を読みました。

 

『魂の退社』。アフロでおなじみの元朝日新聞編集委員、稲垣えみ子さんの著書です。
「50歳、夫なし、子なし、そして無職・・・しかし、私は今、希望でいっぱいである」

 

25年勤続した某有名企業をアラフィフで辞めて起業した自分と、勝手に重ね合わせて気になり、読んでみました。「そうそう、そうなの。」と共感できることが一杯。多分、同じように感じている大人の独身女性は、実はたくさん居るのでは、と思います。

 

少しずつコラムで紹介させてもらっています。今日は2回目、こんなことを書いてみました。

 

「人生の折り返し地点」これから、どうする?

 

 

稲垣えみ子さんの本から抜粋です。彼女が会社を辞めることを意識したきっかけの話

 

【 もうずいぶんと長い間「いつかは辞めなければ」とぼんやり考え続け、進んだり戻ったりしながら準備を重ねてきた・・・ただ一つだけ、ハッキリと覚えていることがあります。それは、それなりに順調に進んでいるように見えた自分の会社員人生に、ちらりと不安が浮かんだ最初のきっかけです。・・・40歳・・・人生の折り返し。つまり、これまでずっと坂を上ってきたとすれば、そろそろ下り始める時がやってくるということです。・・・
最後まで勝つって、要するに社長になるってことです。・・・で、それ以外の全員はどこかで必ず「負ける」ことになる。会社員を経験している人なら分かると思いますが、・・・人の欲望というのは実に恐ろしいものがあります。・・・「そこそこで満足する」というのは意外なほど難しいのです。 (出典:『魂の退社』稲垣えみ子著 東洋経済新報社。】

 

「人生の折り返し」。そこから坂を下る、とは思わないけれど・・・

 

でも会社の中に居ると、役職とか仕事の内容とか、物理的なもの「目に見えること」については「これ以上は上らない。」と思う時は来る。

 

そして、「そこそこで満足する」というのは、意外なほど難しい・・・

 

確かに、私もそうでした。常に他者の評価や周囲との比較で、イヤでも「勝ち負け」を意識させられるから。やっぱり負けたくない。今持っているものを手放したくない。だから、どこまでも戦い続ける・・・人間関係も悪くなったりする。ココロもカラダも疲れますよね。

 

「もっともっと」と思う。
それは、もしかすると、会社で評価されるというコトが「自分で自分を満足させる方法」じゃないから。自分以外の「別の誰か・何か」に、自分の満足を任せているから。だから常に、失う不安でいっぱいになる。

 

私の場合は、そもそも仕事の内容が、本当にやりたいことじゃなかったというのもあります。
内発的モチベーション(やっている仕事の内容自体に面白さや充実感を感じて頑張ろうとする意欲)ではなくて、外発的モチベーション(頑張ることで物質的な報酬や評価を得ようとする意味での意欲)に動かされてしまった。

 

そんな自分を思い出しました。

 

そして、これって会社・仕事だけのことじゃない。恋愛もそうだし・・・様々なことに当てはまるのですよね。「自分以外の誰かや何か」に満たしてもらおうとする。依存してしまうって、そういうことなのかな。

 

でも結局、他の何かでは満たされないのですよね。

 

私が会社を辞めた理由

 

 

私が会社を辞めた理由を、思い出してみました。

 

一番の理由は「色彩心理」を仕事にしたかったこと。ずっと「進みたい気持ち」と「会社員としての安定した生活」との間で揺れていて、葛藤がありましたが、自分のやりたい気持ちをもう止められなくなったから。

 

それから「自分の意志で決める」仕事がしたかったこと。
オフィスで数字を扱うのではなく、「人と接する仕事」がしたかったこと。

 

そして・・・
最近忘れていたけれど、実はこんな気持ちもありました。これは、本に書かれていた「人生の折り返し地点」を意識した、ということだったかもしれません。

 

「会社にこれからも居続けるならば、現状維持では駄目。部下も居るから、私はもっと上を目指さなくてはならない。でも今の職種で、もっと上を目指すために努力できるのだろうか? そもそも、努力したいのだろうか? 同じ時間と労力を注ぎたいものが、本当は別にあるのでは?」

 

東日本大震災があり。母の突然の死を経験し。「自分の持ち時間は有限だ」と気づいたこと。だったら、残りの時間は本当にやりたいコトに時間を使いたい、そう思った。 それが、私の背中を押してくれました。そして、25年勤続した大好きなブランドを退社。起業するに至ったんです。

 

「この先の10年」をどのように使いたい?

 

 

私の場合、やりたいことは「色彩心理で起業」でした。
あなたの場合は、どうでしょうか?
会社を辞めることだけが、自分を満足させる方法ではありません。あなたが「心からやりたい」ことであれば良いのです。

 

どんな選択をするにしても、これから「どんな自分でありたいか?」

後悔しないために、この先の10年をどのように使いたいか?

 

人生の後半戦。
これまで、ずっと走り続けてきた人は、ちょっと立ち止まって考えてみるのも良いと思います。

 

「本当に好きなコトは何なのか?」
「心の底から、やりたいことは、何なのか?」
「自分にとって一番大切なものは、何なのか?」

 

自分の心の声に、耳を傾けてみてくださいね。
そして、心からの欲求が分かってきたら、そこにチカラを注いでみてください。
少しずつ、そのために費やす時間を創ってくださいね。

 

あなたの心の奥の声を大切に。
あなたの心に秘められた可能性を大切に。

 

今日も素敵な一日を。

 

 

(文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / タイトル&文中写真の本:『魂の退社 会社を辞めるということ。』稲垣えみ子著 東洋経済新報社、参考文献 : 『魂の退社 会社を辞めるということ。』稲垣えみ子著 東洋経済新報社、『フシギなくらい見えてくる!本当にわかる心理学』植木理恵著 日本実業出版社)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)「色とココロのコンシェルジュ」

 

ぬり絵をつかって「色を通して心を見つめる」

 

【自分と向き合う時間が欲しい方・自分の気持ちを確認したい方へ「色彩心理」ぬり絵セッション】

 

会社で「自分らしさ」を発揮できず、楽しくない・・・
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色は、体験・記憶、イメージと繋がっていて、惹かれる色は「深層心理のもうひとつの言葉」。

 

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文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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