トランプ氏の赤いネクタイとオバマ氏の青いネクタイ。色の明るさ・鮮やかさにも感情が表れます。

2017.01.13 (金)

トランプ氏は「赤いネクタイ」、オバマ氏は「青いネクタイ」

 

今月20日に2期8年の任期を終えて退任するオバマ米大統領
10日夜(日本時間11日午後)に、シカゴで米国民に向けた任期最後の演説を行いました。
着用していたのは「深い青」のネクタイ
青地に青の小さなドット(水玉)柄がありましたが、遠目には無地に見えるもの。

 

一方、トランプ次期米大統領
11日午前(日本時間12日未明)、ニューヨークの「トランプタワー」で、当選後初めての記者会見を開きました。
着用していたのは「鮮やかな赤」の無地のネクタイ

 

「色彩心理」の活用。
感情は、「赤」や「青」「黄」「緑」・・・といった色相(色み)だけでなく
色の鮮やかさ、明るさの度合いでも、表現することが可能です。

 

トランプ次期米大統領の「鮮やかな赤」のネクタイ

 

 

11日の記者会見。
トランプ次期米大統領
「トランプタワー」内に設けられた会場で、記者会見を開きました。
後ろに、10本くらいでしょうか?
アメリカ合衆国の国旗「星条旗」が掲げられていましたね。
トランプ氏のネクタイ
ちょうど「星条旗」の横線と同じかそれ以上に「鮮やかな赤い色」をしていました。

 

トランプ氏もオバマ氏も「赤いネクタイ」「青いネクタイ」を着用することが多い。
場面によって使い分けています。
とくに「ここぞ」という演説の場面では「赤いネクタイ」が多かった印象です。

 

でも比べてみると、トランプ氏は「赤」の中でも「鮮やかな赤」のネクタイを着用することが多い。
ストライプやドット柄のこともありますが
演説の時はとくに「無地で光沢を感じさせる、少し黄みを感じさせる赤」
11日の記者会見でもそうでした。

 

オバマ氏は「赤」でも色みを抑えた「暗めの深い赤」を着用することが多かった。
レジメンタル・ストライプや、細かいドット(水玉)柄の赤の場合も多かったですよね。
自分に似合う色を知っているのに加えて、色の効果も上手く取り入れていたのだと思います。

 

「色彩心理」の視点から

 

色彩心理の視点から、色の効果の話を少しさせていただきます。

 

色の「明るさ」

色は、明るくなると「軽やかさ・優しさ・解放感」につながります。
暗くなると「重み・成熟・充実・安定感」「ストレス」などを感じさせます。
「中くらいの明るさ」は、心理的にも「強い感情」を表します。

 

色の「濁り」
「濁りを感じさせる色」は「穏やかさ」にもつながります。
「濁りの無いクリアな色」は、やはり「強い感情」につながります。

 

トランプ氏の着用していた「鮮やかな赤」の持つ一般的なイメージには
「活動的・自信・情熱・達成感・リーダーシップ・勇気・生命力」などがあります。
「興奮」「怒り・自己主張」などもあります。
「積極的な気分」の時に選びやすく、そういったイメージを演出してくれる色でもあります。

 

「怒り」から派生して「戦闘モード」も感じさせる色。
メディアとの対決姿勢を見せていましたね。
とくにCNN を攻撃していました。
今後も続いていくのでしょうか。

 

「パーソナルカラー」の視点から

 

また、「パーソナルカラー」の視点からも少しお話させていただきます。

 

「濁りの無いクリアな、黄みを感じさせる赤」
フォーシーズン分類で「Spring(春)の色」。
血色を良く見せ、顔のハリ・ツヤを感じさせるのに最も適した色です。

 


(上の写真は「日本パーソナルカラー協会 属性ドレープ」)

 

Spring(春): イエローベース。清色。(写真左上)
Autumn(秋) : イエローベース。濁色。(写真左下)
Winter(冬) : ブルーベース。清色。(写真右上)
Summer(夏) : ブルーベース。濁色。(写真右下)

 

トランプ氏は「鮮やかな赤」の効果を、上手く使っていたようです。

 

 オバマ氏の「深い青」のネクタイ

 

 

10日、米国民に向けた最後の演説で、オバマ氏は「青いネクタイ」を締めていました。

 

オバマ氏も、ここぞという演説の場面などでは「赤」のネクタイを着用することが多かったです。
でも、その場合も色みは「鮮やかな赤」ではなく「少し暗めの赤」の方が多かった印象です。
「情熱・リーダーシップ・生命力」などに加えて
「成熟・安定感」も表現していたのかもしれません。

 

そんなオバマ氏も、10日の演説では「深い青」のネクタイを着用。

 

「青」にも、明るく澄んだ空色から、濃く深い紺色まで、様々なバリエーションがあります。

 

一般に「明るい青」のイメージには「希望・解放感・積極性・自立」などがあります。

 

中位の明るさに位置する「青」のイメージには
「自立・自由・知的・冷静・集中・自律・理性」などがあります。
また「孤独・悲しみ」などもあります。

 

そして「暗い・深い青」のイメージには
「誠実・真面目・自律・鎮静」などがあります。
また「抑制・緊張感」などがあります。

 

闘いが終わるオバマ氏は「赤」ではなく「青」を選んだ。
青の中でも「深い青」
「落ち着き・誠実さ」を表す色み。
そして、青地に青で柄が見えないネクタイは
「混じり気の無い、雑念の無いクリアな心」を表現したのかもしれません。

 

さて、トランプ氏の大統領就任演説は1月20日。
今度はどんな色のネクタイを着用するのか気になりますね。

 

「惹かれる色」には、あなたの心理が表れます。
「色」のイメージを使って、自分を演出することもできます。
「色」の心理効果で、自分の気持ちを活動的にしたり、冷静にしたり、リラックスさせたりもできます。

 

毎日に、色の効果をぜひ取り入れてみてくださいね。
今日も素敵な一日を。

 

 

(文中写真 : NPO 法人 日本パーソナルカラー協会「属性スケープドレープ」を写したもの / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)「色とココロのコンシェルジュ」

 

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