前回のコラムでは「ほんとうに好きな色は、ホンネと一緒にバッグの中に隠れている」ことをお伝えしました。 今回のコラムでは、言葉による自己表現が苦手だ…
似合う色探しは「顔映り」と「色のイメージ」両方の視点から!
目次
自分に似合う色は変わる
年齢が上がったり、環境が変わったり。
自分自身に変化があると
その自分に「似合う色」もまた、変わってきますよね。
「今の自分に似合う色を見つけたい」と思っていらっしゃる方は
けっこう多いのではないでしょうか?
「似合う色」を探す方法として
「顔映りの良い色」を見つける「パーソナルカラー診断」
はよく知られていますね。
「似合う色」を探すには
「顔映り」に加えて
「色そのものの持つイメージ」がとても大切です。
今日は、似合う色の話です。
「顔映りのいい色」を基準に選ぶパーソナルカラー
「パーソナルカラー」とは
肌・目・髪の色など、あなたの外見が持つ色と調和する色。
服などに取り入れることで美しさや好印象を導き出し
弱点をカバーしてくれる「色のグループ」のことです。
それらは、場面によって演出したい自分を
つくり出してくれる色でもあります。
「あなたは赤が似合う」「あなたは青が似合う」という風に
似合う色名を限定するものではなく
「赤の中でも、顔映りが良く、魅力を引き出してくれる赤」
「青の中でも、顔映りが良く、美しく演出してくれる青」など
顔映りのいい「色の要素(属性)」を持つ「色のグループ」を選ぶ診断です。
主に
◇色相(色み)(黄み寄りのイエローベースか、青み寄りのブルーベースか)
◇明度(明るさ)
◇清濁(クリアな色か、グレーの混ざった、クリアでない色か)
この3つにプラスして
◇彩度(鮮やかさ)
これらの「色の属性」をキーに探していきます。
ただ、「色の鮮やかさの度合い」を見分けるのは、案外むずかしいので
主に、最初に挙げた3つの要素で、色を見ていくと良いでしょう。
パーソナルカラーのグループ分けで
いちばん多く用いられているのは
「フォーシーズン分類」と呼ばれるもの。
色を、そのイメージから「春・夏・秋・冬」の4グループ(タイプ)に分け
「どの色のグループ」がいちばん顔映りが良いか、を選ぶもの。
それぞれのグループの色にはこんな特徴があります。
写真左から、春、秋、夏、冬のグループの色。
(上添写真:NPO 日本パーソナルカラー協会オリジナル『4シーズン 70色カラー見本帳』)
◇春
・グループの色全体のイメージ:可愛らしい、若々しい ほか
・イエローベース
・明るめ(高~中明度)
・清色(ツヤ)
・鮮やか(高~中彩度)
◇秋
・グループの色全体のイメージ:ゴージャス、シック ほか
・イエローベース
・暗め(中~低明度)
・濁色(マット)
・おだやか(中~低彩度)
◇夏
・グループの色全体のイメージ:エレガント、優しい ほか
・ブルーベース
・明るめ(高~中明度)
・濁色(マット)
・おだやか(中~低彩度)
◇冬
・グループの色全体のイメージ:スタイリッシュ、クール ほか
・ブルーベース
・明るさのコントラスト(高~低明度)
・清色(ツヤ)
・鮮やかさのコントラスト(高~低彩度)
「色そのものの持つイメージ」も、とても大事です
パーソナルカラー診断で
「顔映りのいい色のグループ」が分かったとして。
「自分自身をどう魅せたいのか」を考えたら
顔映りのいい色のグループの中から「何色を選ぶのか」
も大切な要素になりますよね。
たとえば
可愛らしく、若々しいイメージの「春」のグループの顔映りがいいと分かったとき。
そのグループの色の中でも
「赤」を選ぶのか、「黄色」を選ぶのか
「緑」を選ぶのか、「青」を選ぶのか
で、印象は大きく変わります。
「顔映り」も人の印象に大きく作用しますが
同じくらいに大事な「色そのもののイメージ」も
ぜひ、意識するようになさってくださいね。
色の持つ一般的なイメージや意味の一部ですが、次にご紹介します。
「色」の持つ一般的なイメージ・意味
「色」の持つ一般的なイメージ・意味の一部をご紹介します。
<有彩色>
・「赤」 : 活動的・自信・情熱・存在感 / 怒り・自己主張
・「オレンジ」 : 冒険心・陽気・活発・社交的 / 落ち着きがない・自己アピール
・「黄」 : 希望・好奇心・意欲的・感覚の冴え / 甘え・寂しさ
・「黄緑」:フレッシュ・希望・向上心・柔軟 / 心身の消耗・未熟
・「緑」 : バランス・安らぎ・平和・健康 / 心身の消耗・保守的
・「ターコイズ(緑みの青)」:自分のペース・楽しむ心・独立心・創造性 / ペースの乱れ・孤独
・「青」 : 冷静・知性・集中・信頼 / 自己抑制・悲しみ
・「紫」 : 癒し・再生・高貴・成熟 / 葛藤・疲労感
・「ピンク」 : 幸福感・優しさ・ときめき・恋愛 / 依存・優柔不断
・「マゼンタ(赤紫)」 : 愛情・女性性・成熟・華やかさ/ プライド / 自己アピール
・「空色・水色」 : 解放感・希望・自然体・オープンマインド / 窮屈に感じている
・「紺色」 : 誠実・真面目・品格・沈静/ 抑制・緊張感
・「ベージュ」 : リラックス・ナチュラル・ぬくもり・安心感 / 無難・退屈
・「茶」 : 充実感・安定感・安心感・堅実 / ストレス・保守的
<無彩色>
・「白」 : スタート・リセット・決意・純粋 / 緊張・完璧主義
・「グレイ」 : ニュートラル・柔軟・控えめ・落ち着き / 迷い・気力がない
・「黒」 : 自己確立・強い意志・威厳・プロフェッショナル / 抑圧・人と距離を置きたい
など。
「惹かれる色」「好きな色」も、自分に必要な色
大切な人に会うとき、大勢の人の前に立つときなどに
自分を魅せる色、自分の印象を上げる色
「似合う色」を身につけることで、自信を持つことができます。
一方、「自分の心が惹かれる色」を
身に着けたり、身近に置いたりすることは
自分を癒したり、元気づけたりすることにつながります。
今「惹かれている色」は、今の自分の心を投影する色でもあるのです。
その色に、進む背中を押してもらえることもあるでしょう。
オフの日には
似合うのか、似合わないのか、を考え過ぎずに
ぜひ、「惹かれる色」「好きな色」を身近に取り入れてください。
色を楽しみ、色からチカラをもらってくださいね。
色を、あなたの味方につけて。今日も素敵な1日を。
「動画」で解説しています。ぜひ、ご覧ください!
YouTube【私色のつばさチャンネル】にて、動画で「色で心が変わる、見た目が変わる」の解説を行っていますので、是非こちらもご覧ください。
引用元:色で心が変わる、見た目が変わる ~ 色とココロのコンシェルジュ 佑貴つばさ~
< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません>
(文中色見本写真 : NPO 日本パーソナルカラー協会オリジナル『4シーズン 70色カラー見本帳』/ 参考文献 :『新はじめてのパーソナルカラー』トミヤママチコ著 学研パブリッシング、『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP 研究所、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社、『なりたい自分になるための「色」の掟。』高坂美紀著 講談社)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理の専門家
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
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