前回のコラムでは「ほんとうに好きな色は、ホンネと一緒にバッグの中に隠れている」ことをお伝えしました。 今回のコラムでは、言葉による自己表現が苦手だ…
自分に「似合う色」って、変わる? 変わらない?
目次
「似合う色」って、変わる? 変わらない?
(上添写真は、5月11日放送『明日も晴れ!人生レシピ』に出演したときのもの)
今日のテーマは「似合う色」です。
「似合う色」を見つけるときには
2つの視点からとらえる必要があります。
それは
1. 顔映り
2. 色そのものが持つ印象
の2点です。
顔映りのいい色 ~パーソナルカラーの話~
(上添写真は「パーソナルカラー研究所スタジオHOW オリジナルドレープ」)
「パーソナルカラー」という言葉を聞いたことがある、診断を受けたことがある
という方も多いのではないでしょうか。
「パーソナルカラー」とは、肌の色、目の色、髪の色など
「その方の持っている色」と調和する「色のグループ」のことです。
パーソナルカラーを上手に取り入れると
その人を引き立て、弱点をカバーし、美しさや好印象を引き出すことができます。
■「パーソナルカラー」を見つける時には
色の持つ性質(属性)の4つをキーに探していきます。
1. 色相(色み): イエローベース(黄み)/ ブルーベース(青み)
2. 明度(色の明るさ)
3. 清濁 : クリアな(澄んだ)色 / 濁りのある色
4. 彩度(色の鮮やかさ)
ただ、実際に「彩度(色の鮮やかさ)」は、見分けにくいので
1~3の属性で見ていくのが、分かりやすいです。
■ 「色相」「明度」「清濁」は、顔映りにどんな影響を与えるか。
どなたに対しても、その色を顔のそばに持ってきたときに
「色の要素が、顔に及ぼす変化」は同じです。
その変化が、その方の肌の色や顔立ちに
「調和するか、調和しないか」「プラスに働くか、マイナスに働くか」
が、人によって異なるのです。
それぞれの性質(属性)を持つ色を
顔のそばに持ってきたとき
顔の見え方にどんな変化が表れるかを、見ていきましょう。
(上添写真3枚は NPO 日本パーソナルカラー協会オリジナル「属性ドレープ」の一部)
■ 色相(色み)
◇ イエローベース(黄み寄りの色)
肌の色に黄みがのって、色みが強く感じられます。
・調和すると、血色が良く、健康的に見えます。
・調和しないと、肌の色がくすんで見えます。
◇ブルーベース(青み寄りの色)
肌の色みが、薄くなったように感じられます。
・調和すると、色白に見えます。
・調和しないと、不健康に見えます。
■ 明度(明るさ)
◇明るい色
顔も明るく見えます。
・調和すると、肌が明るく見えます。
・調和しないと、顔がぼんやりして見えます。
◇暗い色
顔の色を濃く見せます。
・調和すると、輪郭が引き締まって見えます。
・調和しないと、顔のクマやシワが濃く見え、表情が険しく見えます。
■ 清濁(クリアな色 / 濁りのある色)
◇クリアな(澄んだ)色
輪郭や目鼻立ちがハッキリ見えます。
・調和すると、肌にツヤ感が出て、顔のパーツもはっきり見えます。
・調和しないと、肌にテカリを感じます。
◇濁りのある色
輪郭や目鼻立ちがソフトに見えます。
・調和すると、肌がなめらかに、ソフトな印象になります。
・調和しないと、ぼんやりとした印象になります。
年齢などによって「その方にプラスに働く色の要素」は変わってきます。
(上添写真は「 JPCA 色見本帳(4シーズン 70色)」NPO 日本パーソナルカラー協会オリジナル)
たとえば
◇「色の明るさ」で見てみると、こんなケースがあると思います。
20代、30代の頃は
暗い色を着ると、輪郭がスッキリ見えて、
暗い色がプラスに働いていた。
でも、40代半ばくらいから
明るい色を着たほうが、シミやシワが目立たなくなるので、
明るい色の方が、肌をきれいに見せてくれる。
◇「色の清濁」で見てみると、こんなケースもあるでしょう。
年齢が上がると、若い時よりも、お肌がくすんできたようだ。
それで、「暗め x 黄みが強い x 濁りがある色」だと
「濁りや黄み」が肌にものりやすく
肌がよけいにくすんで見えてしまう。
これらは、個人差がありますので、一概には言えません。
ただ、加齢やその時に「その方にとって必要な要素」によって
「似合う色」は変わっていくと言えるのです。
私が「パーソナルカラー・アドバイザー」の資格を取得したのは2006年。
今から13年前になります。
当初「パーソナルカラー(色の属性による4分類<春夏秋冬>から選んだ似合う色のグループ)は一生変わらない」
と言われていた時期もありましたが、最近はその考え方も変わってきています。
「色そのもの」の印象も「似合う・似合わない」に影響します。
「色」は、体験・記憶、イメージとむすびつきやすく
人は、それぞれの色に「意味」を感じています。
◇「赤・オレンジ・黄」など「暖色系の色」は
自分の気持ちが「外向的・活動的」になっている時に惹かれやすい色です。
また、その色を身につけていると「外向的・活動的・社交的」な印象になります。
◇「青」を中心とした「寒色系の色」は
自分の気持ちが「求心的」「冷静」なときに惹かれやすい色です。
また、その色を身につけていると「冷静・理知的・控えめ」な印象になります。
◇「中性色系の色」である「緑」は
「バランスが取れている・ニュートラルな状態」のときに惹かれやすい色です。
また、その色を身につけていると「穏やかさ・安心感」のイメージにつながります。
◇「明るい色」は
「軽やかさ・解放感」のイメージと結びつきやすく
身につけたときの印象にもつながります。
◇「暗い色」は
「重み・充実感・安定感」のイメージと結びつきやすく
それが、身につけたときの印象にもつながるのです。
◇「鮮やかな色」は「派手で強い印象」になり
◇「鮮やかでない色」は「地味でソフトな印象」になります。
その方にとって「必要なイメージ」「魅せたいイメージ」は
ご自身の状況や環境で、変化していきますよね。
それにともない
その方に「似合う色」も変化していく、と言えるのです。
大切なのは「色の性質を知って、その時の自分に必要な色を活かす」こと。
大事なのは
「あなたには、この色が似合います」
と言われた通りの色を、ずっと身に着けることではありません。
大切なのは
その時の「魅せたい自分」に必要な色を
能動的に選べるようになること。
色を身に着けることは
「自分を表現すること」につながります。
大切なのは
自分のココロが必要としている「好きな色・惹かれる色」を
上手に取り入れる方法を知ること。
受け身ではなく
「自らが色を選び、楽しみ、活かすこと」
が大切なんです。
あなた自身が「色」を楽しみながら
印象がアップし、ココロもアップしたなら。
とても嬉しく思います。
色を、ぜひ味方につけてくださいね。
今日も素敵な1日を!
< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。>
(文中に使用した見本帳写真 : 「 JPCA 色見本帳(4シーズン 70色)」NPO 日本パーソナルカラー協会オリジナル、文中に使用したカラードレープ(布)写真 : 「パーソナルカラー研究所スタジオHOW オリジナルドレープ」、NPO 日本パーソナルカラー協会オリジナル「属性ドレープ」/ 参考文献 : 『パーソナルカラー教則本1 はじめてのパーソナルカラー』トミヤママチコ著 学研パブリッシング、『パーソナルカラー教則本2 役に立つパーソナルカラー』トミヤママチコ著 学研パブリッシング / 参考資料 : 『読み解き ハート&カラー・チャート』末永蒼生 HEART & COLOR CO., LTD. 1989 改訂 2011)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理の専門家
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
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