米大統領選テレビ討論会。ケネディ大統領のパーソナルカラーのエピソードが有名です。

若きケネディが、ベテランのニクソンに勝利したきっかけは？

 

一昨日夜の TV、TBS の番組を見ていたときのこと。

 

1960年9月26日
アメリカ大統領選、テレビ討論会の映像が流れました。

 

若きケネディが、ベテランのニクソンに勝利するきっかけとなったのが
この討論会だと言われています。

 

ケネディ氏は、パーソナルカラリストを登用し
イメージ戦略をはかっていたんです。

 

映像は、白黒でしたが
ケネディ氏の方が圧倒的に
活動的でパワーのある印象に映っていました。

 

今日は、その理由についての話です。

 

「コントラスト配色」

 

 

まず、色の「コントラスト」の話です。

 

ケネディ氏は、濃い紺色のスーツに白いシャツ。
ネクタイもメリハリのついた色。
白黒映像ではわかりませんが、赤系の色だったようです。

 

コントラストが明快なケネディ氏の服装は、
彼を若々しく力強いイメージに見せていました。

 

ニクソン氏は、茶色系のスーツを着ていたそうですが
色黒の映像で見ても

 

メリハリがなく、色がぼやけた感じになり、
年上のニクソン氏を少し疲れたような印象に見せていました。

 

「スーツのサイズ」

 

 

そして、スーツのサイズ。

 

ケネディ氏のスーツは、サイズもぴったり合っていました。

 

ニクソン氏は、立ちあがった時にとても目立ったのですが
サイズが少し大きかったようです。
袖の部分がブカブカで、かえって身体が小さく見えていました。

 

スーツなどきちんとした服装の場合
サイズ、特に「肩」が合っているコトは
着こなしに、とても重要なんです。

 

討論会前までは、ニクソン氏が優勢だったにもかかわらず
視覚的に多くの大衆の支持を得たケネディ氏が、結果、勝利しました。

 

この一件以来、アメリカの政治家たちは、専任のカラーリストを雇い
好印象を与えることに努めているといわれます。

 

一昨日の TV 番組では、ケネディ氏の使った椅子が
デンマークの家具デザイナー、ハンス・Ｊ・ウェグナーの作品であったコトが
クローズアップされていました。

 

確かに、とてもスマートに腰掛け
右肘にあった小さなテーブルの上で、さらさらとメモを取るケネディ氏は
とてもカッコよかったです。

 

でも、それ以上に、ケネディ氏を圧倒的にカッコよく見せたのは
彼の「色づかい」や「着こなし」だったんですね。

 

男性にも女性にも。

 

コントラストの強い配色は
ダイナミックな印象や躍動感が生まれるので
目立たせたり、活気を感じさせたりしたい時に、効果的な配色になります。

 

似ている色同士の配色は
穏やかさや安心感を演出します。

 

TPO で配色も使い分けてくださいね。

 

 

色の力で、内側からも外側からも輝いて。
今日も素敵な一日を。

 

< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ･意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません>

 

（タイトル写真&文中に使用した塗り絵 絵柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 『「色彩学校」本科 色彩心理テキスト』末永蒼生監修、『はじめてのパーソナルカラー』トミヤママチコ著 学研パブリッシング、『なぜ一流の人はみな「着こなし」にこだわるのか？』山崎真理子著 すばる舎リンケージ）

 

佑貴つばさ（ゆうきつばさ）「色とココロのコンシェルジュ」

 

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