眠るときこそ、自分を大切に扱いましょう。あなたのパジャマはどんな色?どんな素材?
目次1 眠るときこそ、上質な素材のものを着用しましょう。2 リラックスタイムには「色」のチカラも取り入れましょう。3 「青」は、体感温度を下げる色 眠るときこそ…
目次
今年のゴールデンウィーク。
10連休になる方もいらっしゃるかと思います。
どんなご予定を立てていますか?
春から初夏に変わる時期。
気分転換も兼ねて「部屋の小さな模様替え」も楽しいですね。
面積の大きな部分を変えなくても
「アクセントになる小物の色」を変えるだけで
ずいぶん雰囲気が変わります。
カーテン、ソファ。
クッション、ラグ。
毎日目にする「色」は
ココロにも影響を与えます。
「部屋の小さな模様替え」にも、ぜひ色彩心理を活かしてくださいね。
部屋のコーディネートを考える場合には
「ベースカラー(基調色)」
「アソートカラー(配合色)」
「アクセントカラー(強調色)」
の配色バランスを考えます。
これは、ファッションのカラーコーディネートなどにも用いられることが多い
「配色バランス」の基本の考え方。
「6:3:1 (60%・30%・10%)」が取り入れられる場面もありますが
とくに、インテリアの配色の場合
「ベースが70%、アソートが25%、アクセントが5%」が
最もバランスの良い配色とされています。
■「ベースカラー」は、床・壁・天井など、面積の大きな部分の色
刺激の少ない「ベージュ」や「アイボリー」など
彩度(鮮やかさの度合い)の低い色が使われることが多いです。
そして、色彩心理の観点からも
「ベージュ」は、最もリラックスできる色と言われています。
また、下の方を暗めの色、上の方を明るい色にすると
安定感や開放感を演出できます。
床を暗めに、壁は明るめに、天井を一番明るく。
色は、暗くなると重く感じられ、明るくなると軽く感じられます。
それで、下方を暗めの色、上方を明るい色にすると
違和感がなく落ち着けるのですね。
ただ、明るい色でも「真っ白」は、人を緊張させる色です。
部屋の中に、大きな面積で「真っ白」を取り入れると
部屋の中でも緊張していることになるので
大きな面積で使うのは避けた方が良いですね。
「真っ白」の場合は、小さな面積でアクセントとして取り入れる。
「白」でもオフホワイトなど、少し色みや温かみを感じさせる色を選ぶ。
といった工夫をしてみてくださいね。
■「アソートカラー」は、ソファやカーテンなどの色
好みにもよりますが
鮮やかすぎる色だと、刺激が強く落ち着かないので
トーンは抑えた方が良いと思います。
頻繁に取り替えることができないアイテム。
飽きずに長く使えそうな色や柄を選ぶと良いかもしれませんね。
■「アクセントカラー」は、クッションや小物などの色
フォトフレームやフラワーベース(花瓶)なども。
色を考えて飾ると楽しいです。
手軽に取り替えやすいので、季節や気分に合わせて選んでみると良いですね。
取り入れてみてくださいね。
部屋の中に、植物の「緑」があるとホッとします。
また、植物の生命力にチカラをもらえますので
可能であれば、観葉植物や花を置いてみてくださいね。
■ 「暖色」と「寒色」の使い分け
暖かい感じのする「赤・オレンジ・黄」などの「暖色」
とりわけ「赤」は、活動モードの「交感神経」を優位にします。
それに対して
冷たい、寒い感じのする「青」などの「寒色」は
休息モードの「副交感神経」を優位にすることが分かっています。
ベッド周りのファブリックなどに「青」を用いると
リラックス・落ち着きにつながり、眠りに就きやすくなります。
ただ、大きな面積で「深い青」を取り入れると
寒い感じになったり、寂しい感じになったりします。
あまり大きくない面積で取り入れてみてくださいね。
明るい青である「水色・空色」や
少しあたたかみを感じさせる「ターコイズブルー」を
取り入れるのも良いです。
反対に、眠い目を覚ましたい時には「赤」が目に入ると良いので
歯磨きに使うコップなどを「赤」にするのもオススメ。
(尚、「赤」は、人間の筋肉を収縮させ、血圧、脈拍を上昇させる色。
血圧の高い人は、「赤」を取り入れる時には気をつけてください。)
寒色を見た時には、暖色の時と比べて
体感温度が 1~3度も下がります。
暑い日にクールダウンしたい時などに有効です。
ちなみに
最も「温もり」のイメージとつながる色は
「オレンジ」になります。
■ アクセントカラーは、全体の面積の5~10%に抑えて。色数も増やし過ぎない方がまとまる
部屋全体を 4~5色に抑えるとまとまりができるので
その中で、アクセントカラーも 1~2色。
でも、他の色も欲しいですよね。
そんな時には、たとえば、フォトフレームやフラワーベースは他のアクセントカラーと同じ色にして
中に飾るポストカードや花の色を、その時の気分に合わせて変えてみたり、カラフルなものにしてみるなどがオススメです。
以下に、色の持つ一般的なイメージ・意味の中で
「ポジティブなワード / ネガティブなワード / プラスの効果」の一部を書いています。
「好きな色」「惹かれる色」を、アクセントカラーとして身近に取り入れるとき
ぜひ、参考になさってくださいね。
< 有彩色(ゆうさいしょく)>
■ 赤:自信・活動的・情熱・達成感 など / 怒り・自己主張 など / 元気に、積極性が高まり、自信につながる。
■ オレンジ:活発・冒険心・陽気・温もり など / 落ち着きがない・自己アピール など / 社交的になる。また、温かさを感じさせる色。
■ 黄:希望・喜び・意欲・好奇心 など / 甘え・寂しさ など / 明るく楽しくなり、希望が持てるようになる。
■ 緑:安らぎ・平和・バランス・生命力 など / 心身の消耗・保守的 など / 気持ちを穏やかにし、リラックスできる。
■ 青:冷静・集中・知性・自由 など / 自己抑制・悲しみ など / 集中力を高めたり、感情をしずめたりできる。
■ 紫:癒し・再生・高貴・芸術的センス など / 葛藤・疲労感 など / エレガントな気分になったり、癒されたりする。
■ ピンク:幸福感・優しさ・ときめき・やわらかさ など / 依存・優柔不断 など / 優しく幸せな気持ちに。リラックス効果もある。
■ 茶:成熟・安心感・クラシック・堅実 など / ストレス・保守的 など / 安らげる、心が落ち着く。(ベースカラーにもアソートカラーにも選びやすい。)
■ 水色・空色:希望・自然体・オープンマインド など / 疲れ・現実逃避 など / 開放的な気持ちにさせてくれる、さわやかな気分になれる。
< 無彩色(むさいしょく)>
■ 白:スタート・リセット・決意・純粋 など / 緊張・完璧主義 など / 一度リセットして、前に進みたい時などに。(「真っ白」は緊張感ともつながる色。)
■ グレイ:ニュートラル・柔軟・落ち着き・控えめ など / 不安・迷い・気力が無い など / 力を抜いて、ゆったりしたい時に。
■ 黒:都会的・高級感・威厳・自己確立 など / 抑圧・人と距離を置く など / 強い意志を持ち、自立していこうとする時に。(リラックスには向かない色。取り入れる時には少量、または、取り入れる場所を考えて)
色には必ず、プラスの側面とマイナスの側面があります。
それぞれの色のイメージについて、さらに詳しく知りたい方は
以下から、各色についての詳しいコラムを参考になさってくださいね。
部屋のアクセントカラーにも「色の効果」をぜひ取り入れて。
小さな模様替えを楽しんでくださいね。
色のサポートを受けながら。
今日も素敵な一日を。
< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。>
(タイトル&文中に使用した塗り絵絵柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社、『なりたい自分になるための「色」の掟。』高坂美紀著 講談社、『色の教科書』桜井輝子監修 学研パブリッシング)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理の専門家
文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
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