「真っ白な寝具」を使うと眠りが浅くなる!質の良い睡眠に適した色は? 色彩心理のはなし

2020.04.04 (土)

「真っ白」は、人を緊張させます。

 

 

「真っ白い寝具を使うと、眠りが浅くなる」

 

以前、TBS の 情報番組でも、雑学の一つとして紹介されていましたが
シーツや布団カバーなど、寝具に使われることの多い
「真っ白(純白)」は実は、人を緊張させる色なんです。

 

「白」が、人に連想させる一般的なイメージ・意味には
「スタート・リセット・純粋・無垢・清潔・新しい・潔い・決意・理想・可能性・神聖」
「完璧主義・緊張・潔癖・冷たい・無・空虚」などがあります。

 

白は清潔感のある色ですが
「真っ白」を見ると、無意識にも
「汚したくない感覚」「汚すことへの怖さ」が人の心理に生じるようです。
それが「緊張感」とつながるのですね。

 

「スタートしたい」
「何かをリセットして新たな気持ちで前に進みたい」
そんな時にはチカラを貸してくれる「真っ白」

 

けれど、リラックスタイムには向かない色なのです。

 

リラックスのための空間に「白」を取り入れたい時には
「真っ白」ではなく
少し色みを感じる「やわらかいイメージの白」
を選んでみてくださいね。

 

眠りに就く前に見る色は、睡眠に影響を与えます。

 

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身近にある色は、人の気持ちに作用しています。
眠りに就く前に見る色は、睡眠にも影響を与えます。

 

それで
寝具に「真っ白」を取り入れると「緊張感」につながってしまい
眠りに就くのを妨げることがあるのです。

 

「白」系の色を、寝具に取り入れる場合には
「真っ白」ではなく、少し色み(黄み)を感じさせる
「クリーム」「アイボリー(象牙色)」「オフ・ホワイト」
などを選ぶようにしましょう。

 

そういえば
枕カバーやシーツが「真っ白」のホテルのベッドは
寝付きが悪い感じがしませんか?

 

ちなみに
ホテルで「白」の寝具を使っているのは
「汚れがすぐに分かるように」という理由だそうです。

 

そして
リラックスできる色として
番組では「パステルカラー」が紹介されていました。

 

「やわらかい色」と「少しの青」がおすすめです。

 

 

パステルカラーなど淡い色は「やわらかさ・優しさ」を感じさせ
リラックス効果につながる色です。
部屋着やパジャマなどの色に選ぶのもいいですね。

 

また
「ベージュ」「いちばん緊張をゆるめてくれる色」とされています。
リラックスのためには、ベージュもオススメです。
ベージュと同じように、自然の中に見る色である
茶色や緑色と合わせて取り入れてもいいですね。

 

そして
ベッドの近くに「青」のものを置くのもオススメです。

 

(上添写真のポストカード: © EDITIONS CARTES D’ART )

 

「青」を中心とした寒色系の色は、自律神経のうち
リラックスモードの「副交感神経」を優位にするとされていて
心身が落ち着くことにつながるのです。

 

ただし、部屋の中に深い青を「大きな面積」で取り入れると
「寂しさ・孤独感」につながることがあります。

 

また、青は「体感温度を下げる色」でもあるので、とくに
寒い季節には、大きな面積で取り入れない方がいいでしょう。

 

そして、熟睡の為には
寝具の色だけでなく「照明の色選び」も大切です。

 

照明の色も、リラックスできるものを選びましょう。

 

 

「青白い光」(「昼光色」など)には
脳を覚醒させる作用があります。

仕事や勉強の効率を上げるのに適した色ですが
眠る前の時間には、強すぎる光なのです。

 

リビングや寝室など、睡眠前の時間を過ごす場所には
あたたかみのある「オレンジ色」(「電球色」など)の照明を選んで。
リラックスして過ごしてください。

 

またついつい、私も寝る直前まで
スマホを見てしまいがちですが
就寝前に、PC やスマホを見るのは
熟睡のためには良くないこと。

 

わかっているけど、やめられない(笑)
でも、質の良い睡眠、健康維持のために
気をつけたいものですね。

 

質の良い睡眠で、一日の疲れを癒してくださいね。

 

色のチカラを取り入れながら。今日も素敵な一日を。

 

「動画」で解説しています。ぜひ、ご覧ください!

 

【私色のつばさチャンネル】にて、動画で「白」の解説を行っていますので、是非こちらもご覧ください。

引用元:無彩色&白の心理 ~ 色とココロのコンシェルジュ 佑貴つばさ

 

< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。>

 

(タイトル写真&文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 文中写真のポストカード: © EDITIONS CARTES D’ART / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社、『使える!色彩学』ビジネスカラー研究会編著 洋泉社)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理の専門家

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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