「ワインレッド」色に惹かれるのは、成熟?ストレス?

2024.02.08 (木)

~わたしを磨く色彩の魔法~

 
毎年11月の第三木曜日は「ボージョレ・ヌーヴォ」の販売解禁日。今年2022年の解禁日は、11月17日(木)だそうです。今、記事を読んでくださっているみなさんの中にも、この日を楽しみにしている方がいらっしゃるかもしれませんね。

 
ところで、あなたは赤ワインの「深い赤紫色」は好きですか? 赤ワインのような濃い赤紫や暗い赤紫を見ると、どんなイメージを持ちますか?
今回は「ワインレッド」につながる心理について、お伝えします。

 

ワインレッド、ボルドー、バーガンディは、どんな色?

 

 
「ワインレッド」「ボルドー」「バーガンディ」は、どれも、赤ワインやその色の表現からついた名称です。「ボルドー」はフランスのワインの集積、出荷の中心地であるボルドーから船積みされる赤ワインの色が由来。「バーガンディ」はフランス南東部のブルゴーニュ産ワインの色を表す英語独特の言葉です。

 
それぞれこんな色合いのことを指します。

 
ワインレッドは、ボルドー産の赤ワインのような赤紫色。「日本工業規格(JIS)物体色の色名」による色合いは「こい紫みの赤」。

 
ボルドーは一般に、暗い紫みの赤(赤紫)のことを表わす。「JIS物体色の色名」による色合いは「ごく暗い赤」。

 
バーガンディも、暗い紫みの赤(赤紫)のことで、ボルドーよりさらに暗い色味。「JIS物体色の色名」による色合いは「ごく暗い紫みの赤」。

 
秋は、紅葉の色、熟した果実の色など、深みのある複雑な色味が身近に増えてきます。11月に解禁になるボージョレ・ヌーヴォの色も、深まる秋らしいイメージとつながる色かもしれませんね。

 
では次に、色につながる心理についてお話しします。

 

ワインレッド、ボルドー、バーガンディにつながる心理は?

 

 
暗い赤紫色の話の前に、鮮やかな赤紫色である「マゼンタ」についてお伝えします。
「マゼンタ」につながる一般的なイメージ・意味には「愛情・女性性・華やかさ・成熟・自己回復」「プライド・自己アピール」などがあります。

 
マゼンタについて詳しく知りたい方は、デジタルデンのこちらの記事をご覧ください。

 

 
では、濃い赤紫色である「ワインレッド」や、暗い「ボルドー」「バーガンディ」は、どうでしょう?

 
色は、暗くなるほど「重く」感じられます。それで、赤紫に限らず、赤・オレンジ・黄・緑・青・紫など「有彩色(ゆうさいしょく)」や、白・グレー・黒の「無彩色(むさいしょく)」など、どの色でも「暗い色」の持つ意味には「重み」のイメージが加わります。

 
そのため、暗い色は「充実感・安定・よりどころ」などの心理とつながりやすくなります。「軽快さの反対」のイメージから「保守的・不完全燃焼・ストレス」の心理とつながることもあります。

 
赤紫が暗くなった色である「ワインレッド」や「ボルドー」「バーガンディ」のイメージ・意味にも「重さ」が加わります。つながるイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「成熟・蓄積・充実感」などがあり、そのような気分が投影されやすくなります。少しネガティブなものには「葛藤・不調・ストレス」があり、そうした状態が投影されることもあります。

 
最近、なぜか「ワインのような暗い赤紫色」に惹かれるという方。これらのイメージ・意味の中に「ピン」とくるキーワードはありましたか?

 

惹かれる色の「明るさ」が変わったときは?

 

 
以前好きだった色と最近気になる色の「明るさ」が変わった方は、心に変化があったのかもしれませんね。

 
ずっと、鮮やかなマゼンタや優しいピンク色が好きだったけれど、今は、暗いバーガンディ色が気になるという方。
今、「成熟した自分を感じている」「充実感を持っている」のではないでしょうか。
あるいは、「ストレスを溜めている」「葛藤がある」「心と体が疲れている」のかもしれません。何か思い当たることがありますか?

 
「色の明るさ・暗さと心理のつながり」について詳しく知りたい方は、デジタルデンのこちらの記事をご覧ください。

 

 

 
「惹かれる色」をきっかけに、静かに心を見つめてみてはいかがでしょうか?

 
デジタルデンに掲載した「19色の心理 まとめ記事」はこちらから。

 
「色の可能性」をこれからもお伝えしてまいります。
次回「私を磨く色彩の魔法」もお楽しみに!

 
*色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。

 
*参考文献 :『色の名前辞典507 日本の色と世界の色のすべてがわかる』福田邦夫著 主婦の友社、『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版

 
< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2022/11/13 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
旧:WEBマガジン「作家たちの電脳書斎 デジタルデン」公式掲載原稿
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