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色彩心理。ご両親にも、明るい色で元気になってもらいましょう。
鮮明な色の刺激は、老化防止につながります。
お祖父様やお祖母様
お父様、お母様
みなさんの身近にいらっしゃるご高齢の方は
普段、どんな色の洋服を着ていらっしゃいますか?
お年を召してから、ずっと元気でいてもらうためにも
色はチカラを発揮します。
年配になると
つい、地味な色の洋服や小物を選びがちですが
明るい色や、鮮やかな色を取り入れることは
高齢者が元気でいることに繋がります。
鮮やかな色を見ると脳へ刺激があり、老化防止につながるのです。
私の学んだ「色彩学校」では
高齢者のためのデイケア施設で
ぬり絵や自由画を楽しんでもらう活動を
ボランティアで行っていますが
「色彩が高齢者を元気にしている例」が、たくさんあります。
例えば
認知症が進んで、何かを継続して行う集中力もなくなっていた女性。
でも、「紅葉」の歌を歌ったことをきっかけに
画用紙に、紅葉の赤い色を塗ることから始まり
次第に、作品づくりに集中できるようになり
それにつれて
言葉の表現もどんどん豊かになっていきました。
色は、感情の記憶と結びつきやすく
好きな色を使って絵を描くことで
記憶が刺激され
自意識が回復して
話しをしたりするきっかけになるのです。
(参考文献 : 末永蒼生著『心を元気にする色彩セラピー』)
また、こんな例も。
【高明度・高彩度の色に囲まれていると、明るく元気よく生活することができる。鮮明な色を見ると脳へ刺激があり、老化防止になるからだ。ある実験によると、アルツハイマー病患者が最も元気が出ると答えたのはピンクの照明を使った部屋だったという。(ビジネスカラー研究会編著『使える!色彩学』より引用)】
そして、ご年配の方が認識しやすくするためには
「色の明るさ」にこだわる必要があります。
【歳をとると瞳孔が小さくなり、網膜に届く光が減る。また、水晶体が黄色くなり、青や緑系統の色を暗く感じる。・・・お年寄りに色を使って何かを伝えたいときには、色味の違いにこだわるよりも明度の高さを意識すると、認識しやすいものになる。(ビジネスカラー研究会編著『使える!色彩学』より引用)】
「明るい色」(ただし、薄過ぎない色)
「鮮やかな色」
を選ぶと良いですね。
そして、「白髪」にこそ、綺麗な色が似合います。
一昨日、電車の中で、明るい朱赤色のコートをお召しになった
グレイヘアの素敵な女性を見かけました。
70代の方でしょうか。
肩ぐらいの長さに揃えた綺麗な髪色と
朱赤のコートの配色が美しく。
笑顔が明るくて優しげで。
見とれてしまいました。
また、今年1月には、76歳の女性が
「似合う色が知りたい」と
「パーソナルカラー・ブランディング」レッスンを、受けに来てくださったのですが
その方は、若い頃に神戸港で見た
「金髪の女性がとても鮮やかな色の洋服を着て、客船から降りてきたシーン」
を鮮明に覚えていらっしゃいました。
今、ご自身が「白髪(明るいグレイヘア)」になられ
「あの女性のように鮮やかな色の洋服が着たい!」と思われたのだそうです。
品のある、とても素敵な御婦人です。
イエローベース(黄み寄り)の明るい色をお召しになることで
「華やかさ」が増し
ほんとうに輝いていらっしゃいます。
周囲の方のお洋服が地味な事について
「もったいない」とおっしゃっていました。
そう。もったいないです!
ぜひ、年齢が上がるほどに
綺麗な色を着ていただきたいですね。
みなさんのお祖父様、お祖母様や、お父様、お母様
身近な年上の方々は、どんな色を選ばれることが多いですか?
明るめの色、綺麗な色を選べるよう
サポートしてあげてくださいね。
(尚、「赤」など暖色系の色は、交感神経を優位にし、血圧や脈拍を上げることがありますので、血圧の高い方は、特に朝などに、身近に取り入れる時に注意なさってください。)
色のサポートを受けて、今日も素敵な一日を。
<尚、それぞれの色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。>
(タイトル写真&文中に使用したぬり絵 絵柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 末永蒼生著『心を元気にする色彩セラピー』PHP研究所、ビジネスカラー研究会編著『使える!色彩学』洋泉社、高坂美紀著『なりたい自分になるための「色」の掟。』講談社)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理の専門家
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
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