目次1 今、美術鑑賞がとても注目されています2 「世界のエリートがやっている美術鑑賞法」3 「実は見ていない」美術鑑賞4 大切なのは「目の前の作品をしっかり見る…
画家が平均よりずっと長生きなのは、表現しているから。
画家は、平均よりずっと長生きです。
学び直しのため、昨年、大学の通信教育課程に編入学し、今月はスクーリング(通学)月間。
心理学と美術史を選択。
昨日から、「西洋美術史」の授業が始まりました。
さて、授業とは、直接関係ないのですが。
「画家は、平均よりずっと長生き」なのをご存知でしたか?
私が「色彩心理」を学んだ「色彩学校」の主宰者である、末永蒼生氏の著書にも、このような記述があります。
【たとえば、近代スペインの3大アーティスト、ピカソ、ミロ、ダリはそれぞれ、92歳、90歳、85歳とそろって長生きしています。さらに、ルノワール78歳、マチスが85歳、シャガールが98歳、精神的に苦悩の多かったムンクでさえも81歳の長寿です。20世紀を通しての平均寿命が60代なかばであることを考えれば、かなりの長寿ぞろいと言えます。
日本人の画家でも晩年までマスコミの人気者であった岡本太郎が84歳、北村西望は103歳、梅原龍三郎97歳、日本画家の小倉遊亀は105歳で天寿をまっとうしました。古くは浮世絵師も長寿だったようです。
・・・・もちろん、ゴッホやモジリアニのように若くして夭逝した天才画家も少なくありません。それでも、平均すると一般人の寿命より画家のほうが平均でも5歳程長いのです。・・・いったい彼らの生命力はどこから湧いてきたのでしょうか?
・・・画家は自分の美意識にあった色彩世界を描き続けます。とくに著名な画家ほど、たとえ貧困に苦しみながらも、自分の内なる世界に広がる美しいものを信じ、それを色彩を使って表現しようとします。つまりは子どもの絵と同じなのです。妙な既成事実や固定概念にとらわれず、自分にとって美しいと感じる色を思い切り使う、そのことがストレスを溶解し、生きるエネルギーを生み出したのではないでしょうか?まさに、色彩というものが生命力に与える計り知れない効果です。(出典:末永蒼生著『心を元気にする色彩セラピー』PHP 研究所)】
なぜ、画家は長生きなのでしょう?
それは、絵画を通して、色を通して
「自己を表現をしているから」ではないでしょうか?
自分を表現することは、生きるエネルギーにつながります。
表現することで、ココロを解放しています。
自己を、何らかの方法で表現することで、ココロを解放できます。
表現すること自体が、セラピーに繋がるのです。
「アートセラピー(芸術療法)」というセラピーの手法があります。
「アートセラピー(芸術療法)」は、
言葉では言い表せない心の深い部分を、アートを介して表現することで、心が解放されて本来のバランスを取り戻す。
そんな手法です。
「治療」という意味合いではなく、日々の生活の中で心のバランスを保つためのものです。
「自分を表現して人と分かち合いたい」という衝動は、すべての人が持っています。
自己を表現することは、生きるエネルギーにつながるのです。
(参考文献:小野京子著『表現アートセラピー入門』誠信書房)
あなたは、自分のココロを表現していますか?
自分の心の世界や、言葉にならない思いを、言葉以外の方法で外に出してあげる。
絵画、造形、そして、どなたでも取り組みやすい「ぬり絵」。
音楽、ダンス・・・。
心が惹かれる方法を選んで、心の赴くままに表現してみませんか?
アートを通して、自分のココロに、たくさんおしゃべりをさせてあげて。
そして、それを「自分自身が」聴いてあげてくださいね。
今日も、あなたがココロから楽しめる一日を!
(文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD 参考文献 : 末永蒼生著『心を元気にする色彩セラピー』PHP 研究所、小野京子著『表現アートセラピー入門』誠信書房 )
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー
文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
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