レインボーカラー(虹色)の食べものが流行っている理由は、ストレス発散?
目次1 「カラフルな食べもの」が流行っています。2 4年前 フジテレビから「カラフルスイーツ」について、取材を受けました。3 「強い色」は「強い感情」を投影する…
『はらぺこあおむし』で知られるアメリカの絵本作家 エリック・カール。
原画展が開かれている世田谷美術館へ、雨の中行ってきました。実は、この展示へ二度目の訪問です。
アクリル絵具で彩色した紙をつかったコラージュ。カラフルで自由で、そして、あたたかく、繊細な、色彩表現に惹きつけられます。
そして、子どもの気持ちに戻れる感じがするんです。
その世田谷美術館で、「赤・黄・青」の色で塗られたブランコとジャングルジムを見つけました。
目次
世田谷美術館は「砧公園」という緑豊かな敷地内にある美術館です。
砧公園を散歩してみると、雨に濡れて、公園にあるブランコの色みがハッキリ浮き上がっていました。
「赤・黄・青」
この三色は、心理的に「感情のおおもととなる色」なんです。
心理的にも「三原色」といえます。
生後間もない赤ちゃんが認識できるのは、「白・黒」「赤・黄・青」などのはっきりした色。
「赤・黄・青」は原点の色とも言えますね。
「色彩心理・自己分析セッションやワークショップなど」でも、この三原色が表現の中に表れるのは、自分の感情がクリアな時、意志が明確な時、エネルギーが強い時などが多いです。
この三原色の中で、
・赤と黄を混ぜると「オレンジ」
・黄と青を混ぜると「緑」
・青と赤を混ぜると「紫」
になります。
このように、色と色を混ぜてできる色相(色みの性質)のことを「混色」といいます。
今日は「三原色」と「混色」の心理の話です。
「赤・オレンジ・黄」などの「暖色」、特に「赤」は、活動モードの「交感神経」を優位にし、「青」など「寒色」は、休息モードの「副交感神経」を優位にするという、生理的な作用もあります。それが、実験であきらかになっています。
また、心理的に、「暖色」は、心のエネルギーが「外向き・活動的」になっている時に惹かれる場合が多く、青を中心とした「寒色」は、心のエネルギーが「自分の内側に向かって・冷静になって」いる時に惹かれる場合が多いです。
また「そうなりたい。それが必要。」と思う時に、惹かれる場合もあります。
「赤」には、エネルギッシュなイメージがありますね。「赤」は、特に「強い感情を表現できる色」。
「赤」といっても「鮮やかな赤」と「暗い茶系の赤」など様々な色がありますが、積極的な気分の時に選ぶのは「鮮やかな赤」のことが多いです。
「赤」の一般的なイメージでポジティブなものには「活動的・自信・情熱・達成感・パワー」などがあります。
「興奮・発散」「闘争」などもあります。
また、少しネガティブなものには「怒り・自己主張」などがあります。
プラスもマイナスも、「エネルギーの強い色」ですね。
「黄」は、明るい色、光のイメージの色と重なりやすいです。
色相環(しきそうかん = 赤・赤みのオレンジ・黄みのオレンジ・黄・黄緑・緑・青緑・緑みの青・青・青紫・紫・赤紫の順番に、グラデーションに繋がる有彩色の環)で、一番高い = 一番明るいところに位置しています。
「黄」の一般的なイメージで、ポジティブなものには「希望・期待・好奇心・意欲的・前向き・憧れ・喜び・暖かさ・幸福」「ユーモア」などがあります。
そして、少しネガティブなイメージには「甘え・寂しさ・依存・幼さ」などがあります。
「喜びに満ちた感情」を表すこともあれば、「満たされることへの期待感」につながっていることもあるのです。
幼児は「黄」色がとても好きですが、「好奇心に満ちた心」が、黄を求めることにつながります。
同時に、「自分に注目して欲しい気持ち」が「黄」を選ばせたりします。「寂しさ・甘え」というイメージは、そんな心理とつながっているのです。
大人が、なぜか最近、無性に「黄」色に惹かれる、という時。
「ひとりで頑張りすぎているというサイン」かもしれません。
そんな時には、自分に優しく。誰かに少しだけ甘えてみても良いかも知れませんね。
「青」にも、明るく澄んだ空色から、濃く沈んだ深い紺色まで、様々なバリエーションがあります。
一般的に、明るい青(空色・水色など)のイメージは、「希望・解放感・自立・自然体・オープンマインド」など。
暗い青(紺色など)のイメージには「誠実・真面目・自律・鎮静」など、また「抑制・緊張感」などがあります。
「心理的なおおもとの色」という視点では、明度(明るさの度合い)でみた時、「中間の明るさの青」が明確な感情につながりやすいです。
中くらいの明度に位置する「青」の一般的なイメージの中で、ポジティブなものには「自立・自由・知的・冷静・集中・自律・理性」などがあります。
また、少しネガティブなものには「孤独・悲しみ」などのイメージもあります。
何か、気になるキーワードはありましたか?
ここから「混色」の心理について、お伝えしていきますね。
「オレンジ」は、暖色の中でも「最も暖かさを感じさせる色」です。
オレンジの持つ一般的なイメージの中で、ポジティブなものには「元気・活発・冒険心・向上心・陽気・社交的・温もり」などがあります。「親しみやすさ」を感じさせる色でもあります。
また、少しネガティブなイメージには「自己アピール・落ち着きがない・安っぽい」などもあります。
「オレンジ」を選ぶのは「前向きで好奇心旺盛な時、活発に行動したい時、楽しい気分の時」。
また「温もりを求める時」「注目して欲しい時」に選ぶこともあります。
「オレンジ」を一つの色相と捉えて、たとえば上記のキーワードからつながる感情を見つけることもできますし、「赤と黄が混ざった色(混色)」として、自分の感情を見つけることもできます。
「混色」として捉えるならば、たとえば、「エネルギーの強い積極的な赤」「自信に満ちた赤」に「好奇心・喜び・無邪気さ」や「甘え」をプラスした色、という見方もできるのです。
最近、「赤・オレンジ・黄」などの暖色系の色に惹かれる方。
気になるキーワードはありましたか?
赤・オレンジ・黄などの「暖色」と、青を中心とした「寒色」。
そして、その間にある「緑」は「中性色」になります。
中性色である緑色は「心がニュートラルで、バランスが取れている時」に惹かれる場合が多いのですが、「そうなりたい、それが必要な時」に惹かれることもあります。
「緑」の一般的なイメージでポジティブなものには「自然・安らぎ・平和・バランス・安全・落ち着き・新鮮・健康・生命力」などがあります。
少しネガティブなイメージには「保守的・心身の消耗感」などもあります。
「心や身が消耗している時」や「意見を主張せず中立で居たい時」に惹かれることもある。「安らぎ・健康・平和・バランス」を求めている時にも惹かれるのです。
「緑」を、「黄」と「青」の混色として捉えるならば、「暖色と寒色の混ざった色」になりますね。
・希望と好奇心を持って前に進みたい「黄」
・冷静に考え、抑制する「青」
この両方の気持ちがあって「バランスを保っている心理状態」と見ることもできるのです。
「紫」も、暖色と寒色の間にある「中性色」になります。
ただ、心理的には青などの「寒色」に近く、心のエネルギーが「自分の内側に向いている時」に惹かれる場合が多いです。
「紫」が持つ一般的なイメージの中で、ポジティブなものには「高貴・気品・ミステリアス・癒し・再生・優しさ・成熟・繊細・芸術的センス」などがあります。
少しネガティブなものには「疲労感・葛藤・ストレス・憂鬱・不安・情緒不安定・孤独」などがあります。
さて、前述の様に、色は、心理だけではなく、生理的な作用とも結びついています。
「赤」が人の交感神経を、「青」が副交感神経を優位にすることが、実験でもあきらかになっていますが、「紫」は、この「赤」と「青」、相反する2色が混ざってできる色です。
例えば、紫が持つ「癒し・再生」のイメージ。
それは、人が、心身の疲れから回復していこうとする時に、「交感神経と副交感神経のバランスを取ろうとして、本能的に紫に惹かれる」のではないかと、という考え方があります。
また、紫が持つ「葛藤」のイメージ。
・「情熱・自信・達成感・活動的」などの「動」のイメージを持つ「赤」。
・「冷静・自律・集中・自己抑制」などの「静」のイメージを持つ「青」。
相反する二つの感情が混ざった心理とつながっていると見ることができます。
あなたは、最近、何色が気になりますか?
その色は、三原色? 混色?
気になる色のイメージワードに、ピンとくるものはありましたか?
あなたの感情は、2つの色が混ざっているものでしょうか?
色は、体験・記憶のイメージとむすびつきやすく、人は、一つひとつの色に意味を持たせています。
その意味には、大きく二種類あります。
私が、色彩心理カウンセラーの資格を取得した講座「色彩学校」での呼び方になりますが、
「分母色彩」と「分子色彩」という二つがあります。
分母色彩とは、「赤は情熱、青は冷静」のように、多くの人の共通語になっている、一般的な色彩の意味のこと。
分子色彩とは、「個人的な経験」によって異なる、色彩の持つ多様な意味のこと。
ある「色」を見て、何かを感じた時。
その色は、「あなたにとって」どんな意味を持つのか。
ご紹介している一般的なイメージ「分母色彩」の意味を参考にしながら、より深く、あなたの「分子色彩」、あなたのココロの深いところにある思いを、ぜひ探ってみてください。
あなたにとっての「色の意味」を、深く掘り下げてみてくださいね。
さて、以前、好きだった色と、最近気になる色が変わった方。
最近、ココロに変化があったのかもしれません。
「惹かれる色」を通して、あなたの気持ちを深く見つめてみてください。
これまで気づかなかった、隠れていた感情を見つけることができるかもしれません。
それは、あなたがこれまで気づかなかった「あなたの可能性」でもあるのです。
色彩からあなたの心理を見つけたら、必要な色を身近に取り入れてみてください。
毎日、目にする色から、チカラをもらってくださいね。
あなたの気持ちを大切に。今日も素敵な一日を。
<尚、それぞれの色には、必ず、ポジティブな側面、ネガティブな側面があります。また、色彩とどのようにつきあってきたか、個人的な経験によって、同じ色にも多様な意味があります。「良い色」「悪い色」というのは、ありません。>
(文中に使用した塗り絵絵柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD 参考文献 : 末永蒼生監修『色彩学校・本科基礎テキスト』、末永蒼生著『心を元気にする色彩セラピー』PHP 研究所、高坂美紀著『なりたい自分になるための「色」の掟。』講談社、山脇惠子著『色彩心理のすべてがわかる本』ナツメ社、ビジネスカラー研究会編著『使える!色彩学』洋泉社)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理カウンセラー
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文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD
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