プレゼン資料にも、適した色使いがあります。色彩心理のはなし

2019.02.14 (木)

「色」で伝わる効果がアップする

 

 

みなさんは、プレゼンテーション資料を作成するのは得意ですか?

 

私は、最近
パワーポイントで、プレゼンテーション資料を作る必要があったので
改めて「効果的な色使い」について確認しました。

 

色使いを工夫するだけで、伝わる効果がアップするんです。
是非、取り入れたいですよね。

 

二冊の本からご紹介

 

 

 

以下は伝わる!図表のつくり方が身につく本』より引用させていただきます。(2016年に購入した書籍です)

 

【 PART 2 カラー表現のポイントはココだ

 

08 無意味な色づけをしない
09 図解のイメージに合った色でまとめる
10 同系色でまとめて統一感を出す
11 補色を使って対比を表す
12 トーンを一定にして自然な感じに
13 アクセントカラーを有効に使う
14 バランスがとれたカラーにする
15 グラデーションを効果的に使う
16 カテゴリーごとに色分けする
17 モノクロにしても使える色を設定
18 グレーを使って強調する

 

(出典:『伝わる!図表のつくり方が身につく本』永山嘉昭著 高橋書店)】

 

私は、4年前までは会社員。
セールスアナリスト、ビジネス企画管理部門マネージャーをしていました。
本部の売上予算・経費予算を策定していた私は
売上げの動向などを、本部のマネージャー会議で
自分で作成したパワーポイントを使い、毎月報告していたのです。

 

当時、それぞれの色の持つイメージ・意味は分かっていながら
資料の上での効果的な色使いは
全然できていなかったと反省しています(苦笑)

 

◇◆◇

 

以下は『伝わる!図表のつくり方が身につく本』の補足です。

 

「08 無意味な色づけをしない」

 

会社員時代
自分の作成していた資料を思い返してみると・・・

 

やっていました。
色彩が大好きな私は
「色を沢山使い過ぎていたなぁ」と思います。

 

パワーポイントのプレゼンテーション資料だけでなく
メールで配信するグラフを付けたエクセル資料にも、色が氾濫。
自分では、ひとつひとつの色に意味を持たせて使っていました。

 

でも
見ている人たちには
「色が多すぎて、意味が伝わっていなかった」のでは
と反省します。

 

プレゼンテーションは
いつも、相手の側に立って考えることが大切ですね。

 

内容についても
「1スライド 1メッセージ」と言われますよね。

 

たくさんの情報を、盛り込みたくなりますが
見て、聞いている側からすると
全部のメッセージを受け取りきれません。
「色も内容も、伝えたいことに絞る」のが良いのですね。

 

「通る企画書は3色」が効果的です。

 

『使える色彩学』から引用した文章が以下です。

 

【通る企画書は3色でまとめる
配色のよし悪しは3色が占める面積で決まる・・・
受けのいい配色はある黄金比に基づいて作られていることが多い。
それは、テーマカラー70%、アソートカラー25パーセント、アクセントカラー5%の割合だ。
・・・色のまとまりが洗練された雰囲気を作る・・・
(出典:『使える!色彩学』ビジネスカラー研究会編著 洋泉社)】

 

◇◆◇

 

以下も『伝わる!図表のつくり方が身につく本』の補足続きです。

 

「11 補色を使って対比を表わす」

 

対比関係にある2つの事柄を表す場合には
「補色 = 色相環※ で向かい側にある色同士」を使うと効果的
(「青」に対して「オレンジ」など) 

 

色相環-3

 

◇◆◇

 

 「18 グレーを使って強調する」

 

目立たせたいところに「色(有彩色 ゆうさいしょく= 色みを感じる色)」を使って
他の部分には無彩色で目立たない「グレー」を使うとよい

という意味です。

 

◇◆◇

 

各色の持つイメージ・意味は、こちらのコラムをご参照ください。

 

◇◆◇

 

色を考える

プレゼンテーション資料作成も楽しくなりませんか?

 

工夫を入れて、毎日の仕事を楽しみましょう!

今日も素敵な一日を!

 

※色相環(しきそうかん)= 赤・赤みのオレンジ・黄みのオレンジ・黄・黄緑・緑・青緑・緑みの青・青・青紫・紫・赤紫の順番に、グラデーションに繋がる色の環、のこと。

 

< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語」になっている意味もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。>

 

(文中書籍の写真 : 『伝わる!図表のつくり方が身につく本』永山嘉昭著 高橋書店、『使える!色彩学』ビジネスカラー研究会編著 洋泉社 / 参考文献 : 『伝わる!図表のつくり方が身につく本』永山嘉昭著 高橋書店、『使える!色彩学』ビジネスカラー研究会編著 洋泉社、『なりたい自分になるための「色」の掟。』高橋美紀著 講談社、『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理の専門家

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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