人が成長する時。直線で上がるのではなく、階段を上っていくのですね。
目次1 自分の成長が感じられない時に、思い出したい言葉2 続けるか?やめるか?悩みますよね。 自分の成長が感じられない時に、思い出したい言葉 &n…
目次
今年こそ、新しいことにチャレンジしよう!
そう思う一方
不安な気持ちが強くて、まだ、踏み出せずにいる。
そんな方はいらっしゃいますか?
私も本当は、とっても怖がりです。
でも、50代になるまで自分の道に進むのを躊躇していた私は
今、「もう、後悔はしたく無い」という思いが「不安」よりも少し強いのです。
それで、起業してからここまで
なんとか、新しいことにもチャレンジできています。
「不安」・・・やっかいですよね。
でも、なぜ「不安」や「恐れ」って、湧いてきてしまうのでしょうか?
「不安」「恐れ」以外にも「怒り・嫌悪・悲しみ・・・」など。
「マイナスの感情」は、どうして湧いてくるのでしょう?
「感情」は、生き抜くために獲得した能力。
約5億年前の最初の脊椎動物に
「恐れの感情は既に存在した」と考えられているんです。
では、「マイナスの感情、ネガティブな感情」には
どんな役割があるのでしょうか?
今日は「感情(基本情動)」の話です。
心理学の用語では「感情」と「情動」を、以下のように使い分けています。
ご参考まで。
◆ 感情 : 最も包括的な用語で主観的な意識体験
◆ 情動:一過性で強い感情を表すことが多い用語
(参考資料:慶應義塾大学 通信教育課程 「心理学 行動・個性」資料)
「生存確率を上げる」ために動物が獲得してきた「基本情動」には
・恐れ
・怒り
・驚き
・嫌悪
・喜び
・悲痛
があります。
◆「恐れ」は、情動の進化プロセスで、最も早く獲得したもの。
約5億年前の最初の脊椎動物に、すでに存在したと考えられています。
恐れを感じることで逃げる。
危険を回避するために必要な能力。
そして
◆ 「怒り」
敵を倒す。
獲物を獲得するために、戦闘態勢に入るのに必要な情動。
次に獲得したのが
◆「驚き」「嫌悪」を感じる能力。
今までの経験にない新しいものに出会った時に
多くの情報を取り入れようとする「驚き」を感じる能力。
だから「驚き」の表情は、目を見開いているんです!
「嫌悪」は、食物に対する嫌悪感から始まりました。
以前、自分が口にして体調が悪くなった経験、と照らしてみる。
だから「嫌悪」の表情は
においを嗅ぐために、鼻孔を膨らませるんですね!
そして
◆ 「喜び」「悲痛」
行動を成し遂げたり、逆に回避したりするためのモチベーションになる情動。
これも、多くの動物が共有しています。
それぞれの情動を感じる能力は、
実は「命を守ってくれるために進化したもの」だったんですね。
それが、今も私たちの能力として残っているのは
それらの情動が、今も「私たちを守ってくれている」から。
できれば感じたくない、ネガティブな感情。
でも実は、私たちにこんなコトを知らせてくれているんです。
◆「恐れ・不安」
「危険が迫っている」、初めてで、未知で「安全が確保されていない」というサイン。
危険を避け、命を守るために、無くてはならない自己防衛の感情。
◆「怒り(悔しい・許せない)」
「” 本来あるべきと思う状態 ”との不愉快なずれがある」サイン。
自尊心を保ち、自分の領域を守るために、必要な感情。
◆「嫌悪(嫌い・不快感)」
好き・嫌いは、理屈抜きの主観的な価値判断。価値観。個性。
自分らしく生きるための手掛かり。
◆「悲痛(悲しい)」
「何かを失った」というサイン。
次に進む、新しい関係性を構築するプロセス。優しさを育てる。
本当は、ちゃんと役割があるんですね。
こんなに大切な役割を持った「感情(情動)」
でも、人は「受け入れられない」「認めたくない」欲求や願望、感情がある時に
その感情を受け入れるのに耐えられないため
それを無意識の層に抑圧してしまうのだそうです。
(精神科医フロイトの説。これを「無意識化」といいます。)
人が自分で分かる・コントロールできる「意識(理性)」は
わずか「5%~10%」と言われています。
残りの「90%~95%」は
「無意識(潜在意識)」= 本人が気づいていない、意識に上がらない部分。
理性的になりすぎている人は
「意識」で自分の欲求を抑えつけ過ぎて、
「無意識」に大きなストレス(心の葛藤)を抱えていることがあるんです。
大人になると、自分の感情をあまり表に出さなくなりますよね。
でも、感情を表に出すことを、いつも抑えて
「ネガティブな感情が湧いても、気づかない振り」を続けていると
心の奥にネガティブな感情が蓄積されてしまいます。
心の奥に蓄積されたストレスを発散しないまま
心の上の方でリラックスしようとしても
一時的には穏やかな気持ちになりますが、ストレスは蓄積されたまま。
また、時々顔を出してくることになります。
抑圧した感情を、爆発する前にどこかで外に出してあげないと
身体の不調になって表れることもあります。
もちろん、例えば「怒りの感情」を、他者にぶつけたところで
それは解決になりません。
でも、自分の「ネガティブな感情」を
自分自身が気づき、受け入れてあげることは、とても大切なんです。
いつもいつも、感じない振りを続けていると
本当に感情が動かなくなってしまうことも。
「泣くことを我慢している人は、うつ病にかかるリスクが高い」のだそうです。
自分の感情を認めて、受け入れると
案外、スッキリして、心が楽になったりします。
たとえば「不安」の感情。
未知の部分があるから「不安」を感じるので
情報収集をして、未知の部分を減らす、などの対策を講じることができます。
信頼できる人に、ただ聴いてもらうだけでも、不安は小さくなります。
たとえば「怒り」の感情。
自尊心を守るために、必要なもの。
そして
・過去に傷ついた思い出
・自分を縛るルール
・「ダメな自分」への嫌悪感
・「許されていない」という思い込み
に気づかせてくれる。
これからの自分を、もっと生きやすくしてあげる。
「自分を許し」そして「他人を許す」
そのきっかけになるんです。
ただし、「怒り」を、ダイレクトに相手にぶつけても、
解決にはならないので、ご注意くださいね。
相手に気持ちを伝える時は
相手の領域に踏み込まず
自分の気持ちだけを伝える「Iメッセージ」で。
あなたは、自分の感情を、見つめる時間を持っていますか?
ポジティブもネガティブも。
ちゃんと受け入れていますか?
時にはじっくり、自分のココロと向き合ってみてくださいね。
あなたの感情を大切に!今日も素敵な一日を。
(タイトル写真&文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 慶應義塾大学通信教育課程「心理学 行動・個性」資料、『大人のための「困った感情」のトリセツ』水島広子著 大和出版 、『どうしても許せない人がいるときに読む本』心屋仁之介著 KADOKAWA 中経出版、『あなたの感情たちのトリセツ』(インサイドヘッド)講談社、『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」
【自分と向き合う時間が欲しい方・自分の気持ちを確認したい方へ「色彩心理」ぬり絵セッション】
会社で「自分らしさ」を発揮できず、楽しくない・・・
これからどうしようか迷っている、働く大人女性へ。
自分とじっくり向き合う時間を持ちませんか?
色は、体験・記憶、イメージと繋がっていて、惹かれる色は、ココロのメッセージ。
あなたなら「最近の自分」を何色に塗りますか?
「ぬり絵」に表れたあなたの本当の気持ちを「通訳」しながらお伝えします。
あなたのココロを「一緒に読み解いて」いきましょう。
色彩から「あなたの答え」を見つけませんか?
色彩心理をベースとしたワークショップ・セッションで、働く女性を応援しています。
文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD
Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~
お読みいただきありがとうございます。
あなたの「いいね!」が励みになります。引き続き、応援よろしくお願いいたします。
当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。
現在の記事: 恐れ・不安の感情は、5億年前からあったんです! – 感情は生きるための能力