「自由に」描くって、大人にはむずかしい?

2017.05.10 (水)

「自由に」ってむずかしい。

 

 

「あなたのなりたい姿を、自由にイメージしてください」
そう言われたとしたら、イメージすることはできますか?

 

「この時間は、自由に、なんでも好きなことして良いですよ」
そう言われたら、すぐに取り掛かることができますか?

 

「自由にって、以外にむずかしいなぁ」
と感じたりしませんか?

 

大人になると、「自由に」という時間が
日々の生活の中では、とても少ないのかもしれません。

 

身近な例として
私の開いている「色彩心理・ワークショップ」についてお話ししますね。

 

「ぬり絵」を使ったワークショップでは
水性の40色クレヨン・40色色鉛筆や
またテーマによっては、パステルやサインペンなども加えて
「自由な色彩表現」ができるよう準備します。

 

「上手い、下手は、全く関係ありません」
「好きなように、ココロの赴くままに塗ってくださいね」とお伝えします。

 

でも実際、大人の方が「自由に表現」できるまでには
少し時間が掛かかることがあります。

 

色彩心理・ぬり絵ワークショップを
トライアルで開き始めた初期の頃。

 

ご参加のみなさんが、特に「ぬり絵の 1枚め」では
頭で考えてしまったり
自由にではなく、実物の色を再現することにとどまったり

 

絵の得手・不得手に関係なく、色で表現できる「ぬり絵」であっても
はじめは、「自由に」って以外に難しい
のだとわかりました。

 

それが、ぬり絵の枚数を重ねると
だんだん慣れてきて
意識せず色を使えるようになっていきます。

 

普段の生活では
「自由に」ということに慣れていないのです

 

なぜなら
いつも「役割」を果たすことに、チカラを注いでいるから。

 

そのことに気づいて。

 

テーマに沿った 1枚目のぬり絵表現を行う前に、必ず
「まず画材に慣れて、自由に表現を楽しむ時間を充分に取る」ことにしたんです。

 

大人になると
期待されている「役割」を果たすことに慣れてきます。
「すべき・あるべき」で動くことが多い。

 

「自由に」「ココロの赴くままに」
「したい・ありたいで」で動くことに慣れていない。

 

それで、戸惑ってしまうのですよね。

 

「好きなこと・やりたいことが見つからない」と悩んでいる方も
実は、自由な発想に慣れていなくて
「すべき・あるべきの枠」に、自分をはめているのかもしれません。

 

自分の「無意識」の中では、ちゃんと答えが見つかっている
でも、意識がそれを抑え込んでいることがあるんです。

 

「無意識」の中に閉じ込めてしまうのは、なぜ?

 

 

人は、自分で認めたくない、受け入れたくない「願望」「欲求」や「感情」があったとき
それを「無意識の層に抑圧してしまう」ことがあります。

 

無意識の中に願望を抑え込んでしまう理由は

 

「今から始めるなんて、もう遅い」
「才能がないから無理」
「周りの人から反対されるに決まっている」
「経験がなくて、やりとげる自信がない」・・・

 

こういった気持ちなのかもしれません。

 

けれど、「それを実行している人」を見た時に
なぜか「心がそわそわ・モヤモヤ」したり
「ジェラシー」を感じたりするのなら。

 

無意識にある「あなたの答え」が
意識に気づいてもらおうとしているんです。

 

ちょっと「枠」をはずしてみましょうか。

 

「できるか、できないか?」の前に
「好きか?」「やりたいか?」
何にも制約されない、まっさらな自分で描いてみる。

 

そんな時には、いつもの「言葉による表現」ではなく
「色彩表現」もチカラになってくれます。

 

「言葉」は、左脳で考え、変換して出てくる表現。
「色」は、右脳で感じ、ダイレクトに出てくる表現。
こんな違いがあります。

 

 

人が自分で分かる・コントロールできる「意識」は、わずか「5%~10%」
残りの「90%~95%」は、「無意識(潜在意識)」= 本人が気づいていない、意識に上がらない部分

 

無意識の中には「抑え込んでしまったネガティブな感情」も蓄積されますが

 

同時に「あなたの可能性」も眠っています。

 

「何かを見て、誰かを見て」心が動いた・・・と感じたら
自分の「無意識が反応している」のかもしれません。
その感覚を大切にしてくださいね。

 

気になるコトがあったら
頭で考え過ぎずに、まずはトライしてみてはいかがしょうか?
あなたの可能性を、ぜひ発見してください。

 

あなたのココロの奥にある「自由な私」を解放してあげてくださいね。
色やアートも、チカラを貸してくれます。

 

今日もステキな一日を。

 

(タイトル写真&文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD /  参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP 研究所、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社、末永蒼生監修『色彩学校 本科テキスト』)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理の専門家

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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