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焚き火のオレンジ色はコミュニケーションの色 色彩心理のはなし
昨日、日本焚き火コミュニケーション協会主催の「焚き火語りBar」に参加してきました。
金曜日の日中、12:30 ~ 15:30 。練馬区光が丘公園で、温かく美味しい手料理をいただきながら、皆とおしゃべり。ゆったり、まったりと、とても贅沢な時間を過ごしてきました。
「焚き火」の炎は何色?
さて、「焚き火の炎の色」について、これまでは「赤~朱色(黄みの赤)」辺りの色みだと思っていたのですが、実際に焚き火を体験してみたら、炎の色は、もう少し「黄」に寄った色。
「朱色から橙色(オレンジ色)」辺りの色でした。
「赤系」の色というより「オレンジ系」の色だったのですね。
焚き火でコミュニケーションが深まる大きな理由のひとつに「色」もあるのだな、と改めて思いました。
焚き火の炎の色でもある「オレンジ色」はなぜ、コミュニケーションにつながるのでしょうか?
「赤」と「オレンジ」色彩心理の違いは?
「赤・橙(オレンジ)・黄」辺りの色相(色み)は、暖かい感じがする色で「暖色」と言います。
「オレンジ色」の話の前に、まず「暖色」の中の「赤」の話から。
或る色を見た時、人には「心理的な反応」だけではなく、「生理的な反応」も起こります。
よく知られている実験結果ですが、「赤い部屋」の中に居ると、活動モードの交感神経が優位になり、「青い部屋」の中に居ると、休息モードの副交感神経が優位になることが分かっています。
「赤」い色を見ると、人間の筋肉が緊張・興奮し、血圧や脈拍も上昇して、活動モードに入るのですが、この反応は「進化の過程で獲得したもの」だと言われています。
「赤」は、血の色に結びつきます。血を見た時、獲物を追う必要がある、戦う必要がある。或いは、即座に逃げる必要がある。それで、「赤」が人の「活動」と結びつくようになったと考えられているのです。
(参考文献 : 『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社)
そして「色彩心理」の視点からだと、「赤」は「強い感情を表現できる色」です。
「赤」といっても「鮮やかな赤」と「ダークな茶系の赤」など、トーンの違いによって心理も違ってきます。
積極的な気分の時に選ぶのは「鮮やかな赤」のことが多く、一般的なイメージでポジティブなものには「活動的・自信・情熱・達成感」。また、少しネガティブなものには「怒り・自己主張」などがあります。
ボルドーなど、暗めのトーンの「赤」は、もう少し落ち着いたイメージで「熟成・蓄積・充実感・安定」、または「ストレス・葛藤・不完全燃焼」などの側面もあります。
そして、「暖色」の中でも、「オレンジ」は、「赤」より、少し強さが薄まる感じがする色ですね。
では、「オレンジ色」は、どんなイメージに結びつくのでしょうか?
「オレンジ色」は、最も「温もり」を感じさせる色。
「赤・橙(オレンジ)・黄」辺りの色相(色み)は、暖かい感じがする色で「暖色」。
その中でも、最も暖かさを感じさせるのが「橙(オレンジ)」というアンケート結果があります。
その理由は、橙色(オレンジ色)が「炎」のイメージと結びついていることにあるようですね。
「オレンジ」は、「赤」より少し強さが薄れ、赤と比べると少し柔らかい感じもしますよね。
「オレンジ色」の一般的なイメージの中で、ポジティブなものは「元気・活発・冒険心・向上心・陽気・社交的・温もり」など。
「親しみやすさ」を感じさせる色でもあり、「コミュニケーションの色」と言われます。
身に着けると、明るくフレンドリーな、話し掛けやすい雰囲気をつくります。
仲間意識を強める色でもあります。
「オレンジ色」の少しネガティブなイメージには「自己アピール・落ち着きがない・安っぽい」などもあります。
「オレンジ」を選ぶのは「前向きで好奇心旺盛な時」「活発に行動したい時」「楽しい気分の時」。
そして「温もりを求める時」「注目して欲しい時」に選ぶこともあります。
「焚き火」の「オレンジ色」。
「焚き火」には、心も温めて、人とコミュニケーションが取りやすくなり、仲間意識を強めるという「色の秘密」もあったのですね。
そして、自然のゆらぎ(1/f ゆらぎ)にも、人をリラックスさせる効果があると言われています。
そんな訳で昨日は、自然の中で「炎のゆらぎ」と「オレンジ色の温もり」に癒されてきました。
人は、ひとつひとつの色に意味を持たせていて、「惹かれる色」には心理が表れます。
「色」のイメージを使って、自分を演出することもできます。
「色」の心理効果で、自分の気持ちを、活動的にしたり、冷静にしたり、リラックスさせたり、もできます。
「色」を使って、仲間意識、一体感をつくることもできます。
毎日に、色の効果をぜひ取り入れてみてくださいね。
今日も素敵な一日を。
< 色には、必ず、ポジティブな側面、ネガティブな側面があります。また、色彩とどのようにつきあってきたか、個人的な経験によって、同じ色にも多様な意味があります。「良い色」「悪い色」というのは、ありません。>
( 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社、『なりたい自分になるための「色」の掟。』高坂美紀著 講談社)
佑貴つばさ(ゆうきつばさ)「色とココロのコンシェルジュ」
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文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD
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