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自己表現できますか？苦手ですか？自分のことを上手に伝えられたらいいですね。

2016.04.18 (月)

1 自分を表現すること、得意ですか？
2 他者に対して自己表現するより大事なこと。
3 ぬり絵をつかって「色で自己分析」

自分を表現すること、得意ですか？

あなたは、上手く自分を表現できますか？

人は、誰でも「自分を表現したい欲求」を持っているそうです。
そして、その表現を通して
「人とつながりたい」という強い思いがあるのです。

私は、自己表現が苦手でした。
それは、幼い頃から。
代わりに私は、子どもの頃から絵を描くのが好きでした。

幼稚園に上がる前の私は、とても無口。
周りのみんなと同じように、昨日の出来事をたくさん話したり、自分を主張したりできなくて。
子どもなのに、とても大人しくしていたようです。

そんな私を、両親が絵画教室に通わせてくれました。
絵を描く時間だけは夢中になって、のびのびと表現していたそうです。
それは、だぶん
「言葉で自分を表せなかった分、言葉以外の方法で自分を表現する必要があった」
からなのでしょう。

大人のパーソナリティーの核となる部分は、子ども時代につくられます。
私の「言葉による自己表現が苦手なこと」は、大人になってからも続きました。
30代後半くらいまででしょうか。
言葉による自己表現、自己己開示、自己ＰＲ、自己主張が
まったく上手にできませんでした。

会社では「それ、私できます。やりたいです」と言えない。
人前では「上手く話さなくちゃ」とチカラが入り、すごく緊張してしまう。
結局、会議での発言さえできずに終わることも、しばしば。

そうして、自己表現や主張をしない「良い人」で居続けました。
「損をしているなぁ」と思うことも、たびたあったにも関わらずです。
（恥ずかしながら、言葉で上手く表現できないことで
「また、美味しいところを持っていかれた！」
なんて思ってしまうことが、よくあったのです）。

「なんで、自己表現できなかったんだろう」と考えると･･･

「受け入れてもらえないこと」「失敗すること」「評価されないこと」が
怖かったからなのかもしれません。

他者に対して自己表現するより大事なこと。

自分のことを人に伝えたい。
分かって欲しい。
そう思うこと、ありますよね。

でも、その前に･･･

まず、自分の内面を「自分自身」が理解してあげる、
そして、自分自身を受け入れてあげることが大切です。

まず、「自分自身に自分のことを知ってもらう」
それから、 「他者に自分のことを伝える」
そして、 「人とつながる」

自分について、自分自身が分かっていないこと
受け入れていないこと、認めていないことが
実は、一番モヤモヤする状態ではないでしょうか？

自分自身を認めてあげて、自信がつけば
「その時に上手くできなかったこと」
「一部の人から評価されないこと」も、怖くなくなります。

言葉で上手く表現できない思いを
言葉以外の方法（絵画、造形、音楽、ダンス、詩、色彩表現・・・）で解放してあげるのが
「アートセラピー」です。

アートセラピーについて書かれた本
『表現アートセラピー入門』小野京子著（誠信書房）の中に、こんな記述があります。

【家庭や学校で、絵や歌、踊りなどのいろいろな表現が批判され、指導され、評価されたために、すっかり表現することに委縮してしまう人びとがいます。何を表現したいかもよくわからなくなり、表現する喜びさえいつの間にか忘れてしまうのです。そのうちに自分が何を感じているかさえわからなくなります。芸術表現のみならず、いろいろな場面で人と比較され、与えられた課題をこなすことを求められる現代社会では、自分自身との接点を失いがちです。
表現アートセラピーの特質は、表現することで自分自身の内界、真実の自己、自己の本質に触れることができる点です。自分自身への架け橋ができるのです。そしてそれと同時に、その表現を分かち合うことを通して他の人との架け橋ができます。つまり表現は、自己と他者、内界と外界へ二重の架け橋をかけるのです。（出典：『表現アートセラピー入門』小野京子著誠信書房）】

まずは、自分に対して自己表現。
あなた自身が、あなたのことを知って、認めてあげてくださいね。

自分と向き合う時間を大切に。今日も素敵な一日を。

（タイトル写真＆文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著　PHP研究所、『表現アートセラピー入門』小野京子著誠信書房）

佑貴つばさ（ゆうきつばさ）「色とココロのコンシェルジュ」