自然体でいられる色「空色・水色」

～わたしを磨く色彩の魔法～

 
秋は、空が澄み切って、青く高く見える季節。「天高く馬肥ゆる秋」ということばもありますね。ちょっと心が疲れたなという時に、散歩をしながらきれいな青空を見上げたり、流れる雲を眺めたり。そんな時間が持てたら気持ちも解放されて、自然体の自分に戻れるかもしれません。
 
昨年から在宅ワークが増えて、パソコンやスマホを覗き込み、前かがみの姿勢でいる時間も多くなっていませんか。心と体はつながっているので、姿勢はとても大事。姿勢を上向きにすると、気持ちも上向きになっていきます。
 
今回は、見上げるとそこにある青空の色。明るい青である「空色・水色」の効果についてお伝えします。

色の「明るさ」は「軽さ」につながります

 
青系の色にも「明るく澄んだ空色」から「濃く沈んだ深い紺色」まで、様々なバリエーションがありますね。
色は、明るくなると軽く感じられます。そして「軽快さ・優しさ・やわらかさ」などのイメージと結びつきやすくなります。一方、暗くなると重く感じられます。そして「重厚感・安定感・充実感」などのイメージと結びつきやすくなります。
 
「青」につながる一般的なイメージや意味には「冷静・集中・自立・知性・信頼・爽快感・沈静」や「自己抑制・悲しみ・孤独」などがあります。
 
では、青系の色の中でも、明るい「空色」や「水色」は、どんなイメージとつながるでしょうか？

「空色・水色」につながるイメージは？

 
「空色」は、澄んだ空のような「明るい青」のこと。「水色」は、澄んだ水の色を連想させる「薄い緑みの青」のこと。「空色」と「水色」を比べると、「水色」の方が少し「緑」に寄っている（少し黄みを感じる）という違いがあります。でも、一般的に「水色」という色名が、「空色」も含めた「明るい、薄い青の総称」として使われることも多いですね。

 

 
「空色・水色」につながる一般的なイメージ・意味の中で、ポジティブなものには「希望・解放感・自然体・オープンマインド・自由・自立」などがあります。また、「繊細」な気持ちとつながることもあります。
ネガティブな側面としては、「解放されたい」という心理が、この色に投影されることもあります。
 
「空色・水色」に惹かれるのは「心が解放的である」「希望を感じている」時や、「飾らず、素の自分でいたい」「リラックスしたい」と感じる時。「繊細な気持ち」になっている時。また、「現実から少し離れたい」と感じる時にこの色を選ぶこともあります。
 
最近、空色や水色に惹かれる方。あなたの気持ちに「ピン」とくる言葉はありますか？

「空色・水色」を、こんな風に取り入れてみましょう

 
「自分らしく自然体でいたい」。そんな時、空色・水色がそれをサポートしてくれます。また「心の曇りをすっきりさせたい」「疲れた心を休ませたい」と感じるときにも、身近な小物などで色を取り入れると良いでしょう。
部屋に、広く澄みわたる空の写真や、明るい水辺の写真を飾るのもいいですね。
 
また、空色や水色を服に選ぶと、周りの人に爽やかな印象を与えます。そして、着ている本人にも、気負わず自然体にしてくれる効果があります。
 
軽やかな気持ちでいたい時には、組み合わせる色も暗く重たい色ではなく、白やオフホワイト、ベージュなど、明るめの色を選ぶとよいでしょう。暗めの色を合わせる時は、バッグやシューズなど小物で明るさをプラスしてくださいね。
 
色のチカラで、心を解放して、自然体の自分を取り戻してみませんか？
 
今日は「空色・水色」の効果についてお伝えしました。次回も楽しみにしていてください。
 
＊色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ･意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。
 
＊参考文献 :『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか 人生が変わる色の魔法』佑貴つばさ著 マキノ出版、『色とココロの教科書 驚くほど自分の可能性がわかる色彩心理』佑貴つばさ著 ごきげんビジネス出版
 

< 本記事は、佑貴つばさがウェブマガジン【作家たちの電脳書斎デジタルデン】に寄稿し 2021/9/19 に掲載された記事を、デジタルデン許可の元に転載したものです >
旧：WEBマガジン「作家たちの電脳書斎 デジタルデン」公式掲載原稿
現：「挑戦者たちの電脳書斎 デジタルデン」 (https://digi-den.net/)

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