あなたのココロの世界にしっくりくる、自己表現方法は何ですか？

自分を表現したいという衝動は、すべての人が持っています。

 

 

あなたは、自分のココロを上手く、的確に表現できていますか？

 

言葉。
音楽、歌、絵画、造形、ダンス、演劇、詩、俳句、物語。
創作料理、香り、空間演出など・・・
いろいろな表現方法がありますね。

 

すべての人は、
「自分を表現したい」
「人に自分を伝え、理解されたい」
という欲求を持っています。

 

【自分を表現して分かち合いたいという衝動は、すべての人がもっています。日常生活では、言葉を通して私たちは人とかかわっています。自分をうまく伝えられなかったり、相手が聞いてくれなかったりすると落胆します。自分を伝え、理解されたいという欲求は、誰にでもあるものです。そして自分を伝える手段は言葉だけではありません。（出典：『表現アートセラピー入門』小野京子著 誠信書房 ）】

 

そして、「表現は、自分自身に対しても行われるもの」でもあるのです。

 

【もちろん表現は、自分だけのためになされることもあります。人は表現することで、自分と出会い、自分の心を収め、受け入れ、理解することができます。表現は自分自身との対話とも言えます。また、ある人にとっては、表現はごく自然なものであって、生きることと表現はひとつのものであるかもしれません。（出典：『表現アートセラピー入門』小野京子著 誠信書房）】

 

私の場合は

子どもの頃から、得意な表現方法は「言葉」ではありませんでした。

 

私は、子どもの頃から、人と話をするのが得意ではなくて。
代わりに「絵を描くこと」がとても好きでした。

 

言葉で自分を表現するのが苦手だった私は
絵を描くことで自分を表現していたのです。

 

先日
「つばささんは、なんで ”色”なの？」

と聞いてくださった方がいます。

 

「絵を描くことや色が、好きなんです」

「子どもの頃から話すのが苦手で、代わりに絵を描いて自己表現していたから」

 

「なんで色が好きなの？ 」
「その奥に、もっと深いところに、絶対に意味があるはずだよ」

 

そう言ってもらって。
再度の「自分の棚卸し」
「なんでなんだろう・・・」と、自分と向き合い
より深く探ってみました。

 

「言葉以外に、色もココロを表現してくれる」そう知った時に感動したのは、なぜ？

 

 

私は、18年ほど前に、たまたま書店で見つけた本で「色彩心理」と出合いました。
「色が心とつながっている」ことに驚き、感動して。
「いつか仕事にしたい」と思ったのです。

 

でもきっと
私と同じように「色彩心理の本」を見つけたとしても
とくに、興味をそそられない方も沢山いると思います。

 

なぜ、私は「色彩心理」に、そんなにも反応したのでしょう？

 

言葉で自分を表現するのが苦手だった私は
子どもの頃は「絵を描くこと」で自己表現をしていました。

 

“「言葉」では、自分の心を正確に伝えきれていない感覚 ” を、
子どもの頃から持っていたようです。

 

もともと口数が少なくて、話すことに慣れていなくて。
上手く自分のことが話せない。
だから使える語彙も少なくて、余計にそう感じたのだと思いますが。

 

話している言葉と自分の本当の心が、ぴったり合わない感じ。
私のココロにしっくりくる表現方法は「言葉」ではない。
そんな感覚が、おそらく自分の中にあったのです。

 

また

「自分の感情を素直に表に出して、いいのだろうか？」
子どもながらに、そんな風に躊躇する気持ちも
持っていたのかもしれません。

 

それで、話をする代わりに、絵を描くことで
他者に対しても、そして自分自身に対しても、自分を表現して。

 

「絵を描くこと」で、無意識に
自分と対話し、自分の存在を確認していたのかもしれません。

 

社会人になってから、夜間のデザインスクールに2年間通い
ファッションデザインを学び「ニットデザイナー」を目指したことがあります。
結局、安定した会社員の自分を捨てる決心ができずに、その時は終わったのですが。

 

でも、なんでニットだったのかといえば
糸と糸との組み合わせ、「柄・配色」をイメージするのが好きだったから。

 

会社員時代、洋服が大好きで
「少し大胆な柄のワンピース」ばかり買って着ていました。

 

思えばさまざまな「柄・配色」を観るのが大好きでした。

 

好きな心の世界を、無意識に洋服の色で表していた。
柄のワンピースを着ることは、実は「私のココロの表現」だったんです。

 

言葉では、上手く表現できなかった「自分の内側」にあるものを
なんとか「外側に表そう」と
無意識に、もがいていたのかもしれません。

 

「色」「配色」「柄」は
「ココロの世界を表現してくれるもの」であり
「内側の世界」と「外側に表している自分」とのギャップを
埋めてくれるツールだったようです。

 

そう言えば、いつも選ぶワンピースは、
「小さくおとなしい柄」のものではなくて
「大きめのハッキリした柄」のものが多かった。

 

「口数も少なくて、自己主張できなかった外側の自分」と
「でも、好きと嫌い、白と黒、ハッキリしていた内側の自分」との
ギャップを埋めてくれるものだったのです。

 

期待される役割に、無意識に閉じ込めてしまっていた自分。
言葉では表現できなかった自分を
言葉以外の方法で、外に出そうとしていたんですね。

 

「自分の内側」と「自分の外側」の差が無くなると、なんだかココロが楽になります。

 

 

人は生きていく為に、自分の外側に「社会性」をまといます。

 

周囲の人から求められる役割に、自分を合わせていく。
「内側の本当の自分」の上に「外側の自分」を着せて
上手に順応して生活しています。
そうするコトが、生きていく上では必要だから。

 

だけど、「内側の自分」を心の奥に押し込め過ぎると
だんだん「内側の自分」が、本当はどんなものなのかも、よく分からなくなってくる。

 

でも・・・

 

「内側の自分」は、本能の自分、ホンネの自分。
本当は、そっちの方が心地よい。

 

だから
「内側の自分」の存在を思い出して、ときどき外に出してあげると
なんだかスーッと楽になる。

 

そんな時間が必要なのです。

 

自分のココロの内の世界観を、表現して、人に伝えると
なんだかとても楽しくなる。

 

「色彩」は、私にとって
内側の自分に気づかせてくれて、表現してくれる
大切なツールだったんですね。

 

だから
「色彩心理」と出会った時に
無意識に、ピピッと反応した。

 

そして「色彩」は、私以外にも。

 

言葉では、上手く自分の心を表現できない人にとって
きっと有効なツールになるはず。
「自分の心を上手く掴めないもどかしさ」も
きっと埋めてくれるものになるはず。

 

それが、どうやら
「つばささんんは、なぜ、色なのか？ 」
の答えだったようです。

 

今の段階では、そう思っています。

 

そして、もしかしたら
さらに深いモノが出てくるかもしれません（笑）

 

また、探ってみようと思います。

 

あなたにとって、ココロを表現してくれる、しっくりくる方法はなんですか？

 

その方法で自分のココロを表現していますか？
そしてときどき、自分で自分のココロと対話していますか？

 

ときには、あなたのココロの声に耳を澄ませてみてくださいね。

 

あなたの心の奥にある欲求を大切に。
今日も素敵な一日を。

 

色のチカラについて「動画」で解説しています。ぜひ、ご覧ください！

 

YouTube【私色のつばさチャンネル】にて、動画で「色の持つ４つのチカラ」の解説を行っていますので、是非こちらもご覧ください。

引用元：色の持つ４つのチカラ ～ 色とココロのコンシェルジュ　佑貴つばさ～

 

（タイトル写真＆文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 『表現アートセラピー入門』小野京子著 誠信書房 ）

 

佑貴つばさ（ゆうきつばさ）「色とココロのコンシェルジュ」

 

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文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD

Les Ailes de Ma Couleur（レゼル・ド・マクルール）～私色の翼～

 

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