スーツの色に見る心理。小池百合子氏 vs 都議会・五輪組織委員会で。

2016.12.11 (日)

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小池百合子氏の装いには、いつも注目が集まっていますね。

 

さて。

 

12月7日、都議会本会議。
小池都知事の所信表明に対する各党の代表質問が行われました。
自民党議員が対決姿勢を見せていました。

 

政権交代後、新政権の最初の100日間は「ハネムーン期間」と言われて、メディアが批判の報道を控えるのだそうです。でも、新政権発足から100日を過ぎたので批判も解禁、という見方があります。そして、自民党議員からの「ヤジ」も解禁!?

 

また、自民党は「質問内容を事前に通告し、答弁調整を行うこと」をさせなかったとか。
28項目にわたる質問を一気に読み上げていましたよね。

 

でも「ヤジ」や「攻撃」の場面を見れば見るほど
女性は、小池百合子氏を応援したくなるかもしれませんね。

 

都議会・小池氏の「濃いグレイ」に「シルバーライン」のスーツ

 

色鉛筆-無彩色-1

 

さて、小池氏ですが、代表質問の日、 「黒に近い、濃い暗いグレイ」のスーツを着用していました。黒とシルバーグレイの細かい織りで、濃いグレイに見える生地のようでした。前立てから襟、そして袖口に「シルバー」色のラインが入った、かなりシャープなデザイン。この日も「無彩色」のコーディネートでした。

 

「白・グレイ・黒」の無彩色は、「感情を抑えている時・内に秘めている時」に惹かれ、また、そんな心理を表現するために用いられることが多いです。特に「暗いグレイ」なので、「黒」の持つ意味に近く、「自律・自己抑制・自己確立・威厳」のイメージとつながります。

 

また、スーツのライン「シルバー」色は、「上質・洗練・知性」のイメージとつながり、「本質を求める」という意味を持つこともあります。

 

小池氏の「感情を抑えつつ、内に秘めた強い意志」を表現。そんな印象のスーツでした。

 

ちなみに2日目は「紫」。「無彩色」から「有彩色」に変わり、抑えていた感情を少しだけ解放した色と言えます。

 

「紫」の一般的なイメージで、ポジティブなものには 「癒し・再生・優しさ・成熟・高貴・ミステリアスなど。少しネガティブなものには 「葛藤・疲労感」などがあります。

 

1日目を終えた「安堵感」なのか「疲労感」なのか。両方かもしれませんね。

 

「無彩色」の話に戻りますが、小池氏は、去る11月29日の「五輪4者会合」でも、「グレイ」のスーツを着用していました。

 

五輪4者会合・小池氏の「ユリの花」柄スーツ

 

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東京・お台場のホテルで11月29日に開かれた「五輪4者会合」。
4者とは、国際オリンピック委員会(IOC)ジョン・コーツ副会長、丸川珠代五輪相、森善朗大会組織委員会会長。2020年東京五輪の開催費削減などが協議されました。

 

小池氏は「明るいグレイ地」に「大きなユリの花」模様が入ったジャケット。ユリの花の色は「光沢のあるオフホワイトと淡いベージュ」。インナーは、ジャケットよりも「濃いグレイ」。ほぼ「無彩色」で統一されていました。

 

小池氏は「百合子」の名前にちなんでか、洋服に「ユリの花」模様をよく取り入れています。ユリの花言葉には「純粋・威厳」。特に白いユリには「無垢」があります。

 

小池氏の4者会合での装いからは、やはり「内に秘めた意志」が感じ取れたんです。

 

「バレーボール会場」について、森氏が強い口調で小池氏の「横浜アリーナ活用案」に反論していましたね。感情をぶつけられても、小池氏は冷静に対応していたみたいです。

 

都知事就任直後の森氏との会談で、小池氏が着用していたスーツの色は?

 

クレヨン白&黒-2-2

 

少し前の、小池氏と森氏との会談を思い出してみてください。都知事就任直後の8月9日。

 

小池氏が着用していたのは、「濃い暗いグレイのパンツスーツ」に「白のインナー」。スーツもインナーも「無彩色」を選んでいました。「黒に近い暗いグレイ」。しかも「スカート」ではなく「パンツスーツ」。この時も「自立・自己抑制・自己確立」の色だったのです。

 

それに先立った行われた8月4日の、小池氏と安倍首相との会談。

 

小池氏は、「水色のジャケット」に、「鮮やかなピンクの花柄」の「ワンピース」。とても華やかな印象。5日後の森氏との会談時と比べると、「色づかい」の違いが興味深いですよね。

 

色鉛筆-ピンク-1

 

水色、空色など「明るい青」の一般的なイメージには、「希望・解放感・オープンマインド・積極性・自立」などがあります。そして、ワンピースの花柄「ピンク」色の持つ一般的なイメージで、ポジティブなものには、「幸福感・高揚感・愛・優しさ・女性らしさ」などがあります。

 

安倍首相と会談した時の小池氏の装いは、「希望・喜び・オープンマインド・高揚感」などを表現するためのものだったと思います。

 

森氏との会談と、安倍首相との会談での、小池氏の色づかいの違い。また、その他の場面でも、スーツの色から小池氏の心理が読み取れて興味深いです。小池氏は、色の使い方が上手いですよね。

 

「色」にはチカラがあります。

 

40色クレヨン-2-1

 

都知事選では「緑」を使って、一体感をつくり上げた小池氏。
また、初登庁の時には、「スタート・リセット・決意・理想・新しさ」のイメージの「白」のパンツスーツに、インナーは「ブルーオーシャン(競争相手のいない市場)」の意味で「青」。「戦闘服」と小池氏が語っていた「都知事選の緑」から、闘いが終わった「青」に変えたのです。

 

色の活用が本当に上手いと思います。

 

そして、長いものには巻かれない女性は、やはりカッコいいですよね。これから更に厳しい状況が待っているのかもしれませんが、ヤジにも批判にも負けず、有言実行で、是非ガンバって欲しいですね。

 

「色」にはチカラがあります。
「色」のイメージを使って、自分を演出することもできます。「親近感・仲間意識・一体感」を表現することもできます。「色」の心理効果で、自分の気持ちを、活動的にしたり、冷静にしたり、リラックスさせたり、もできます。

 

毎日に、色の効果を、ぜひ取り入れてみてくださいね。
今日も素敵な一日を。

 

(タイトル写真&文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD参考文献 : 末永蒼生著『心を元気にする色彩セラピー』PHP研究所、山脇惠子著『色彩心理のすべてがわかる本』ナツメ社、ビジネスカラー研究会編著『使える!色彩学』洋泉社)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)「色とココロのコンシェルジュ」

 

文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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