トランプ大統領就任。ネクタイ・スーツの色に見る色彩心理の活用。

2017.01.22 (日)

「読売新聞朝刊」にコメントが掲載されました。

 

今月20日に行われたトランプ米大統領就任式
トランプ大統領メラニア夫人が着用していた洋服の色の心理について、読売新聞社の方から取材を受け、22日(日)朝刊にコメントを載せていただきました。
紙面の都合で200字ほどに絞られておりましたので、今日はそのテーマで、もう少し詳しくコラムに書いてみました。

 

 

トランプ米大統領が「赤」のネクタイを着用する4つの理由

 

 

大統領就任式で、トランプ氏が着用していたのは「鮮やかな赤」の無地のネクタイ
トランプ氏は11日、ニューヨークの「トランプタワー」で開いた当選後初めての記者会見でも、同じ「鮮やかな赤の無地」ネクタイを締めていました。この色は、後ろに掲げられていた10本ほどの「星条旗」の横線の色みに近い「鮮やかな赤」でした。

 

トランプ氏が赤いネクタイを着用するのには、以下の4つの理由があると考察します。

 

1)「赤」は、アメリカ国旗「星条旗」に使われている「白・赤・青」のうちの一色。アメリカを象徴する色であること。

 

星条旗について、ウィキぺディアで調べてみると、

 

【 アメリカ合衆国の国旗は、一般に星条旗(せいじょうき、the Stars and Stripes)と呼ばれる。正式名は合衆国旗(がっしゅうこくき、Flag of the United States)。古き栄光(Old Glory)の別名もある。白線と赤線の組み合わせの13本の横縞(赤7本と白6本、したがって上下は赤)、四角に区切った左上部(カントン)は青地に50の白い星が配置されている。白は purity(純粋)とinnocence(純潔),赤は hardiness(たくましさ)とvalor(勇気),青はvigilance(戒心)とperseverance(忍耐)とjustice(正義)を表す。また縞模様は独立当時の13の入植地を表し、星は現在の州を表している。(出典:フリー百科事典『ウィキペディア』)】

 

就任式が行われた連邦議会議事堂の、通路の絨毯も「青と赤」でしたね。そして演壇の周囲には、星条旗が掲げられていました。

 

2)「共和党」のシンボルカラーが「赤」であること。

 

トランプ氏のいる「共和党」のシンボルカラーは、「赤」。
オバマ氏、クリントン氏のいる「民主党」のシンボルカラーは「青」。
昨年の米大統領選を伝えるニュースの中で、アメリカ合衆国の地図上に、トランプ氏が優勢の州は「赤」、クリントン氏が優勢の州は「青」、と色分けされていたのが記憶に新しいですね。

 

3)「赤」とりわけ「鮮やかな赤」のもつイメージを活用していること。

 

「赤」の一般的なイメージには、「活動的エネルギー・自信・情熱・達成感・リーダーシップ・勇気・生命力」などがあります。「興奮」「怒り・自己主張」などもあります。「積極的な気分」の時に選びやすく、そういうイメージを演出してくれる色。

 

色は、明るくなると「軽やかさ・優しさ・解放感」につながります。暗くなると「重み・成熟・充実・安定感」「ストレス」などを感じさせます。「中くらいの明るさ」は、心理的にも「強い感情」を表します。

 

色の「濁り」についても。「濁り」を感じさせる色は「穏やかさ」にも繋がります。そして「濁りの無いクリアな色」は、やはり「強い感情」につながるのです。

 

トランプ氏の着用したネクタイの赤は、中くらいの明るさでクリアな、とても「鮮やかな赤」。強い「赤」の色彩感情を、さらに強める色みです。

 

「米国第一」の方針を掲げるトランプ氏。戦闘モードです。
赤の持つ「リーダーシップ・情熱・自信」などのイメージをさらに強める鮮やかな色みを使い、イメージ戦略をはかっているのでしょう。

 

「色」には、
・取り入れている自分の気持ちが変わる。
・その色の印象を相手にも与える。
・見ている人の気持ちもその色のイメージに動かされる。
という効果があります。

 

4)「赤」を使って、支持者との一体感をつくりあげていること。

 

首都ワシントンで行われた就任式。トランプ氏の支持者の中には、「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」と書かれた「赤い帽子」をかぶっている人々も多かったですね。「青」「黒」の帽子も売られていたようですが、「赤」をかぶっている人が圧倒的に多かった。「赤 = トランプ氏」という図式が出来つつあるように見うけられました。

 

昨年の東京都知事選における、小池百合子氏の「緑」の使い方と似ていますね。
「ひとつの色」を使って、連帯感をつくっているようです。

 

メラニア夫人の「淡いブルー」のジャケット

 

 

大統領就任式で、メラニア・トランプ夫人「淡いブルー」ワンピースとボレロを着用していました。ブランドは、米国人デザイナーの「ラルフ・ローレン」。上品な装い。
高い襟、七分丈の袖、長い手袋、そして「淡いブルー」。ケネディ大統領の就任式で、ジャクリーン・ケネディ夫人が着用していたスーツと共通しており、彼女をほうふつとさせるものでしたね。

 

「青」の中でも「明るい淡い」色み
「空色・水色」の一般的なイメージには、「希望・解放感・オープンマインド・爽やかさ・自立」「ナチュラル・繊細」などがあります。また「淡い色」は「優しさ」とも繋がります。

 

トランプ大統領の「強い赤」に対して、メラニア夫人の「淡いブルー」「開放的なイメージや優しさ」を表現しており、バランスが取れていて。少し、ホっとしましたよね

 

米国らしい色として「白・赤・青」があると、冒頭でお話しましたが、
トランプ氏が「赤」
メラニア夫人が「青」系。ちなみに、副大統領の当日のネクタイも「青」
長女のイヴァンカさんは、米国人デザイナー「オスカー・デ・ラ・レンタ」の「白」
色の使い分けがされていました。

 

オバマ氏の「深い青」のネクタイ

 

 

オバマ前大統領は「深い青」のネクタイを着用。
オバマ氏は10日、国民に向けた最後の演説でも「深い青」のネクタイを締めていましたね。

 

「青」にも、明るく澄んだ空色から、濃く深い紺色まで、様々なバリエーションがあります。
「明るい青」の一般的なイメージは「希望・解放感・オープンマインド・爽やかさ・自立」など。
中位の明るさに位置する「青」のイメージは「自立・自由・知的・冷静・集中・自律・理性」など。また「孤独・悲しみ」など。
そして、「暗い・深い青」のイメージには「誠実・真面目・自律・鎮静」など。また「抑制・緊張感」などがあります。

 

闘いが終わり、休暇に入るオバマ氏は「赤」ではなく「青」。
そして、青の中でも「落ち着き・誠実さ・沈静」を表現する「深い青」。オバマ氏は任期中、スカイブルーなど「明るい青」のネクタイを着用する場面も何度も見られましたが、この日は「深い青」でした。

 

オバマ氏の「青」に対して、ミシェル・オバマ夫人は「赤」。こちらも、鮮やかな赤ではなく「暗めの深い赤」。ミシェルさんも、黄色や鮮やかな紫色、鮮やかな赤などを着用する場面もありましたが、この日は、トーンを落とした落ち着いた赤。「成熟・充実感・安定」をイメージさせる色みの「赤」だったのです。

 

こうして見てみると、「色」を使って、イメージや感情が表現・演出されていたことに、気づかれた方も多いのではないでしょうか?

 

人は、ひとつひとつの色に意味を持たせています。
「惹かれる色」には、心理が表れます。
「色」のイメージを使って、自分を演出することもできます。
「色」の心理効果で、自分の気持ちを、活動的にしたり、冷静にしたり、リラックスさせたり、もできます。

 

毎日に、色の効果を、ぜひ取り入れてみてくださいね。
今日も素敵な一日を。

 

< 色には、必ず、ポジティブな側面、ネガティブな側面があります。また、色彩とどのようにつきあってきたか、個人的な経験によって、同じ色にも多様な意味があります。「良い色」「悪い色」というのは、ありません。>

 

( 文中写真 : 2017年1月22日『読売新聞・朝刊』紙面 / 参考文献 : 『心を元気にする色彩セラピー』末永蒼生著 PHP研究所、『色彩心理のすべてがわかる本』山脇惠子著 ナツメ社、『なりたい自分になるための「色」の掟。』高坂美紀著 講談社、フリー百科事典『ウィキペディア』)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)

「色とココロのコンシェルジュ」 色彩心理カウンセラー

 

ぬり絵をつかって「色を通して心を見つめる」

 

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文中に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD

 

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