ベーシックカラーの紺とグレー。印象に大きな違いがあるんです。色彩心理の効果

2015.11.06 (金)

ベーシックカラーの「紺」と「グレー」のスーツ
女性も男性も、仕事で着用することが多いですよね。

 

今日は「紺」「グレー」について
「パーソナルカラー」と「色彩心理」両方の視点からのお話です。

 

色を味方につけて、ぜひ「自己表現」「自己演出」してくださいね。

 

まず「色彩心理」の視点から、印象の話です。

 

「色彩心理」の視点から。

 

男性のスーツにも多く見られる「紺色」と「グレー」
周りの人に与える印象には、大きな違いがあります。

 

私は、夜9時から、NHK、テレビ朝日、TBS と
ニュースのはしごをすることが多いのですが
男性のメインキャスターは「紺色」のスーツを着ていることが多いですね。

 

そして

 

他の出演者とのバランスをみて
敢えて「グレー」を着る日も。

 

どちらも、印象を考えてのことだと思います。

 

「紺」と「グレー」の「色の持つイメージ」について
以下ご参照くださいね。

 

 

◇「紺色」は、「青」に「黒」を混ぜた色

両方を足したイメージや心理的効果につながります。

 

「青」のイメージ・意味は
「冷静・誠実・知性・自律 ・集中 / 自己抑制・悲しみ・孤独」など。

「黒」のイメージ・意味は
「高級感・都会的・意志の強さ・プロフェッショナル / 沈黙・重苦しい・威圧的」など。

 

これらを足した「紺色」を身につけると

「理知的な人」「知識を持ち、信用できる人。誠実な人」
「品格があり、落ち着いている人」「育ちの良さそうな人」

という印象を周りの人に与えます。

 

一方、「青の冷静」と「黒の沈黙」を足した色なので

「堅い人、厳格な人、気軽に話しかけにくい人」

という印象を与えることもあります。

 

「紺色」を身につける時には、場面によって

「赤、ピンク、黄色、オレンジ、ベージュ」「白」「シルバー」などの色を

小物でプラスすると良いですね。

 

◇「グレー」はどうでしょうか?

 

「グレー」が持つイメージには

「落ち着き・控えめ・ニュートラル・柔軟・中立・大人っぽい・都会的・シック」など。

そして「あいまい・地味・不安・迷い・気力が無い」などがあります。

 

プラスに働くと

「落ち着いた印象を与える」「敵をつくらない。目立たない」
「考え方においても片寄りがない印象を与える」
「会社組織や社会の中で、相手の意見を柔軟に取り入れられる心理的効果」

などのメリットがあります。

 

でも、マイナスに働くと

「物足りなさ・煮え切らなさ・優柔不断さ」

を表してしまうこともあるのです。

 

グレーを身につける場合には

地味になりすぎないように「少し色みを感じさせるグレー」を選ぶ
「鮮やかな赤・オレンジ・緑」などと合わせる
素材を選んで華やかさをプラスするなど

工夫をすると良いですね。

 

また

「白」と「黒」の間に位置する「グレー」には

「明るさ」の段階が無数にありますので

自分に合う明るさのグレーを選びましょう。

 

◇ 比較すると「グレー」よりも「紺色」の方が若々しい印象を与えます。

 

「グレー」は、落ち着いた印象になりますが、年齢が上に見えることもあります。

 

◇ 配色は?

 

男性なら、ネクタイ・ポケットチーフやシャツ

女性なら、シャツなどインナーや、アクセサリーで

「配色にコントラストをつける」と、活発な印象になります。

 

◇ 人数が多い場面では?

 

多くの人が「濃紺」や「黒」のスーツを着用している場合に
「明るめのグレー」を着ていると、かえって注目されることもあります。

 

他の方とのバランスも関係してきます。
大切な場所では、事前に他の方の服装が分かるといいですね。

 

前述しましたが
ニュース番組キャスターの洋服の色を見ていると
その人の役割や演出したい印象を想像できたりもして
興味深いです。
他の出演者との関係性も考えられていますよね。

 

シーンによって使い分けることで
色を「快適な時間・楽しい時間」をつくりだすサポートにしてください。

 

そして「パーソナルカラー」(顔映りのいい色)の話。

 

 

「パーソナルカラー」とは
「肌・目・髪の色など、あなた自身の色」と調和し
あなたを引き立て弱点をカバーし
美しさや好印象を導き出してくれる「色のグループ」

 

「あなたは赤が似合う」「あなたは青が似合う」という風に
似合う主な色名を限定するものではなく
「赤の中でもあなたの魅力を引き出してくれる赤」
「青の中でも、あなたを美しく演出してくれる青」
を選ぶ診断です。

 

主に

◇色相(色み)

たとえば、赤でも、イエローベース(黄み寄り)の朱赤か、 ブルーベース(青み寄り)のローズレッドか、等。

◇明度(明るさ)
◇清濁(澄んだ色 or 濁りのある色 = グレーの混ざっている色 or いない色)

 

「属性」をキーに色を見ていきます。

 

(色には、「彩度(鮮やかさ)」という属性もありますが、他の属性と重なると見分けにくいので
特に上記の3点に注目してくださいね。)

 

色を以下の4種類(4シーズン)に分けてみましょう。

 

◇ 春 : イエローベース(黄み寄り)で、明るく、クリアな色

 

◇ 秋:イエローベース(黄み寄り)で、深い、濁りのある色

 

◇ 夏:ブルーベース(青み寄り)で、明るく、濁りのある色

 

◇ 冬:ブルーベース(青み寄り)で、明るい、または暗い、クリアな色

 

・イエローベースの色が似合う「春 スプリング」「秋 オータム」の方は
黄み寄りの色が肌にツヤを感じさせ、健康的にみせます。
青み寄りの色だと、顔がグレイッシュに見えたり、寂しく見えたりします。

 

・ブルーベースの色が似合う「夏 サマー」「冬 ウィンター」の方は
青み寄りの色を顔の周りに持ってくると、肌の色が白く、キレイに見えます。
黄み寄りの色だと、肌がくすんで見えたり、のぼせているように見えたりします。

 

クリアな色」は、肌にツヤを与え、顔のパーツや線の色をくっきり見せます。

 

「紺色」と「グレー」で比較すると

紺色の方が、顔のパーツや線の色を「くっきり」見せます。

 

◆「暗い色」は、顔の輪郭をシャープに見せますが

シワやシミ、ほうれい線も目立ちやすくなります。

 

濁りのある色」は、肌の色を均一に、なめらかに見せます。

「紺色」と「グレー」で比べると

グレーの方が、肌をなめらかに見せます。

 

 

「紺色」「グレー」「ベージュ」「茶色」などのベーシック・カラーにも
あなたのお顔を引き立てる色と、そうでない色があります。

 

ご自分の色と調和する色みを選んで、活用してくださいね。

 

あなたに似合う紺とグレー「色の違い」を見る

 

パーソナルカラー「ケネディ大統領のエピソード」コラムを読む

 

「紺と黒の印象の違い」コラムを読む

 

「ベーシック・カラー」も、自分のいいところを際立たせる色を選んで。

色のチカラで、内側からも外側からも輝いていてくださいね。

 

今日も素敵な一日を。

 

「動画」で解説しています。ぜひ、ご覧ください!

 

YouTube【私色のつばさチャンネル】にて、動画で「グレイの心理」の解説を行っていますので、是非こちらもご覧ください。

 

引用元:グレイの心理 ~ 色とココロのコンシェルジュ 佑貴つばさ~

 

< 色には必ず、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。また、ここで解説している色のイメージ・意味は、色の持つ一般的なイメージ・意味の一部になります。色には、「多くの人の共通語になっている意味」もあれば、「個人的な経験とつながる意味」もあります。「この色は良い色」「この色は悪い色」という区別はありません。>

 

(タイトル&文中写真に使用したぬり絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD / 参考文献 : 末永蒼生著『心を元気にする色彩セラピー』PHP研究所、トミヤママチコ著『はじめてのパーソナルカラー』『役に立つパーソナルカラー』学研、高坂美紀著『なりたい自分になるための「色」の掟。』講談社、佐々木仁美監修『色の心理学』えい出版社)

 

佑貴つばさ(ゆうきつばさ)
「色とココロのコンシェルジュ」色彩心理の専門家

 

文中に使用した塗り絵図柄 : © 末永蒼生 HEART & COLOR CO.,LTD

 

Les Ailes de Ma Couleur(レゼル・ド・マクルール)~私色の翼~

 

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